すべてのおすすめ
朝が黒い
青黒いし
青灰色の
朝が白い
シン・ゴジラを1.7倍速で観ていた
多くのひとが早口で喋ることが
正しいかは別にして災いを遠ざける
朝が黒い
....
気にしないでいいからと
そんな優しい嘘を
ぼくみたいについてくれ
閉店まぎわのパン屋にはいつも
じぶんの好きなパンをとって隠す
アルバイトの女の子がいるから
....
仕事もテストも駆け引きも
さいきん連戦連敗だ
もう少し若ければ
人生を投げ出してしまいそうなくらい
生きてきた自信かごう慢か
叶わないことに慣れてしまったってことか
....
安心やよろこびというものは
じつに居心地のわるいものだ
だから不安にもなるのだろう
不安や悲しみというものは
だれにとっても心地いいものなのだろう
だからいちいち
....
内堀通りを青山通りまで
皇居は暗くて見えないけれど
そんなに高くはない高層ビルの明かりが
なんだかとても優しい夜
自分を傷つけたら追いかけないで済む
だから自分を傷つ ....
泣きたいくらい疲れている
目を真っ赤にして踏んばっている
生きていることがぶれそうになる
無味乾燥の風がふいている
ひとは超能力者じゃないから
ぼくのまもってやりたい ....
大女優が余裕のリハーサルするような君をいとしいと思う
牛乳たすヨーグルトはヤクルトだったっけ
神経質な目をしたりスヌーピーみたいになったり
生きていることすべてがみんなをいい雰囲気に ....
台風一過の朝ひかりが秋過ぎて
きのうの幸福が嘘のよう
影の長さで測ってみるか
ひとつ幸福でもつねってみるか
あんまり振り幅が
大きいもんだから
失くなることから ....
公園で
夜のベンチで
おとこがきもちを冷ましている
仕事や人間やじぶんも含めたまわりや未来
おとこがきもちを冷ましている
夜のベンチで
公園で
何度みつめ ....
秋なのに夏のような暑さだ
この日の朝は
異国で迎える朝に似ていた
この次元にいる哀しみ
過去のこと
環境のこと
身体のこと
だからこそ感じる歓び
....
この哀しみは
量子や光子いっぽ手前の
自然物の哀しみです
この場合
自然物には合成物もふくみます
この次元にからめとられた
あらゆる存在の哀しみだからです
観 ....
クラゲが優美だ
イルカが跳ね上がっている
イグアナがのっしのっし歩いていく
森の木々のあいだから空が見える
人間が笑っている
大きな波がループをつくる
飢餓のキャン ....
茫々と 野を下りて 犬に非ず
紅葉まえの木々からも虫の音が
鈴の音が
降ってくる
星の音が
大マゼラン星雲から降ってくる
もうひとりの自分よ
観測しておいてくれよ
俺に期待してくれよ
....
いのちやたましい
こころとかからだ
ニュートンもアインシュタインも
森敦もサルマーンルシュディーも
この宇宙の法則性や人生のからくりを
知りたくて知りたくてたまらなかった ....
五十も近くなって
懺悔の意味がわかりはじめた
世の中は夢まぼろし
そこにとらわれていたら
真実と同居できない
夢まぼろしにとらわれてごめんなさい
真実と同居して ....
昼に蒸された夜の町あかり
花火のあとのような煙や雲
おまえはスーパーに駆け込むのか
ならばおれと食事に出掛けようよ
お祭りあとの夜道にひそむゆらゆら
降りもしない雨の ....
寺からオレンジいろの灯
今宵晴れたムーンライト
ひとりたそがれ繰り返す
こんなにも月があかるい
ちぎれ雲が水墨みたいだ
しあわせだ
冬枯れの森林公園
夜空 ....
ひどいことされて
それを正当化されて
お金や時間や尊厳をうばわれて
泣かされて
うらまず
なやまず
うれいを持たず
生きていくには奇蹟が必要だ
ぼく ....
みどりの鳥居をくぐるには
あなたの笑みが必要でした
まもなく消える身であれど
この世は占いじゃないから
意味しかないところだから
焼け石に水であろうと
二階から ....
悲しいとかじゃない
惨めとかじゃない
傷つくとかじゃない
水溜まりを見ているだけ
雨に降られているだけ
雑踏で人にぶつかるだけ
タクシーをひろう
行く先を ....
水平線をはがしてみる
空き缶を鳴らすほどの
つまらん風が吹いている
あしたなんてもう
地図なしでもわかるさ
いったいなんのために
生きているのかななんて
....
舟が港につながれている
波がゆれている
生き物の呼吸のよう
あたしは森からそれを見る
ひっきりなしの鳥の鳴き声
それがあたしの胎教
何度も生まれて
一日に何度 ....
赤くこぼれている花
昨日の天気予報
今朝はもう違うことをいっている
あそこで咲こうか
たねがどこ吹く風にまかれている
ゆっくりと悲しくなろう
ゆっくりと酔っても ....
大好きだよ
なみだの古里
もう離ればなれ
表面的でもいい
過去形だけど
大好きだよ
増殖していく
あのひとが
あのひとに
僕は敗北した
....
虹色の配列をよく覚えていないのと同じように
震災後のインフラの復旧の順番が思い出せない
トムソーヤならどう思うのだろう
のび太くんならどう思うのだろう
配列や順番なんか忘れてし ....
月がわらっ照ら
笑ってら
赤ちゃんはどうやったら出来るのだろう
裸の木がくねっ照ら
苦ねってら
約束はいつも大義名分で破棄されるのだ
どこまでも静かに
愛 ....
可能な限り赤い空に
ぼくらがおもう神様がいた
ライトバンが光を揺らして
とぼとぼとぼとぼ道を行く
いき違いばかりの愛しさが
まかり通ってからから言う
からからか ....
孤独がコトリと音たてて
薄いオリオン座拝みます
恨みもせず
妬きもせず
孤独がコトリと音たてて
街が滲んで見えるのです
避けもせず
罵りもせず
孤独がコ ....
天気予報が
明日から寒くなると
今年5回目くらいのはったりをかます
もうオオカミ少年みたいになっている
日曜日のお昼どき
町の中華料理屋にはいると和田アキ子が
なに ....
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