すべてのおすすめ
「君の名は。」
{ルビ秋=アキ}といふ選手の名知りボディビル
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
どん兵衛に五分待たされ秋愁ひ
「羊たちの沈黙」
....
ハロウィン 七句
ハロウィンのドアに小さなノックかな
ハロウィンにヤクザの白いお菓子かな
「おいでやす。」ハロウィンに言ふ京女将
ハロウィンや和菓子を貰ふ京都の子
....
片足に秋の小蝶の影淋し
野良猫の影のか細く冬隣
基次郎レモンをひとつ置く書棚
さつま芋ご飯をつまむ{ルビ新=さら}の{ルビ箸=はし}
金柑を中心に秘めお饅頭
ふた口で終は ....
ごみ箱にポンと紙くづ冬隣
秋蝶の影消え風の軽くなる
つぶやけば淋し野菊といふ語感
うつむけば青空の色{ルビ牽牛花=けんぎうくわ}
それぞれに名の美しく秋の草
団栗のひと粒 ....
色紅葉色付けばもう散りいそぐ
木の実落ち団栗らしき音色かな
手水にて紅葉も色も掬ひけり
吸ひ物に小舟のごとく柚子浮かぶ
アホしてた青春遠く青蜜柑
失恋しずっとレモンを見て ....
頭で解って
心で解らなくなって
──Grapevine
見つめれば瞳の色淋し草の花
柿剥くや皿にオレンジ色の舟
はぐれたる羽音がひとつ曼珠沙華 ....
茫々と 野を下りて 犬に非ず
蝉時雨我も蛹となりて眠る
繰り返す八月六日は蒸し暑く
破れ傘握りて走る通り雨
花火見る横顔真夏のピークかな
白無垢の姉の姿や花吹雪
桜散る口の動きはアリガトウ
くたびれた幸せ雪の比叡山
宇宙へとDavid Bowie帰り雪
羽織脱ぐ春団治真似寄席の雪
焼き海苔に
祖母のこだわり
いま思う
休日の
朝は苦手な
むかえ酒