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白日の
夢に漂う
龍涎香
鼻をくすぐり
覚めたは夢か
龍脳の
さやかに香る
睡蓮の
池に漂う
白い花びら
さらさらと
水の流れの
ささやきは
羅国のしずく
微か ....
アヴェマリア
乳香焚きしめ
我が子抱く
口からこぼれる
菩薩の名前
枯れ果てた
我が子を抱え
歌いつる
母の教えし
数え歌かな
帰り来ぬ
我が子抱きしめ
空仰ぎ
....
香を焚き
疲れを癒やす
ゆうべには
ほんの少しの
笑みがただよう
五味六国
クイズのような
ゲームする
我が家のならい
静かにすぎる
伽羅を焚き
立ち食い蕎麦を
す ....
月の夜に
踏切わたる
影ふたつ
なみだに震える
かすかな歌声
背負われて
下る坂道
肩越しに
昇る満月
怪しくにじむ
帰りみち
路地を漂う
夕仕度
カレーの香りに
....
何もかも
消え往く景色
灰色に
香を焚きしめ
君待つ部屋に