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誰かに飲み干された君は
埃っぽい街をぼんやり透かして
仄かな緑色で薄笑いしていた
濁り切れずに立ち尽くしていた

可憐ながらんどうの君は
微かにアップルタイザーの匂いがして
僕は言葉 ....
   消し飛んでしまいそうな
   この想いを
   受け止めてくれる
   熱が
   そこにはなかった
   冷たい水滴が頬をつたう




   
     ....
絵の具がぶちまけられていた
字義ではなく文脈が読まれるべきだ
そう思いながら
僕は
誰にも見せない絵を描く
誰にも見せない絵を放つ
何処へ?
本棚の奥へ
埋め込んでしまい部屋を出た
 ....
とうめい が
好きですよ

漆黒も
好きですよ

漆黒が とうめいな日が 好きなのです

玄武の闇漆黒の岩石の中でケイセキは ちかっと 輝いて

その輝きは あまりに ちいさいので ....
機械に認識されない
音を掻き集めて
波打ち際で放したら
いつか何処かの
誰かに届くかな

潮風に揺れるウェルウィッチア
砂漠に朝露の雫が落ちる

遠くのあなたが
その音の階段を ....
僕は、世界一面食いです。



君は色々な男に言い寄られても僕と結婚しました。


とても優しい君は僕といういい加減な存在をなんとかしたかったのかも知れません。



やはり ....
夜は暗くて寒くてこわいのに
月は明るくて暖かくてやさしい
でも夜にならないと月がみえないから
夜がこわくても月がやさしくしてくれる
月だけがやさしくしてくれる
もし月になれたらやさしくしてあ ....
もう二度と心から笑える日は来ないと思います

見たところ私よりも一回りも若いあなたは
これから半世紀以上続いていくであろう
(続いていってほしい)あなたの人生を
一度も心から笑うことなく歩ん ....
初めてから25年
若い頃には考えもしなかった
年令になった

想像できなかったなあ
あの頃の私なら
今の私を変な目で見てしまうだろう

過ぎた年月を経験と言い換えて
歳を比べてみたっ ....
帰宅すると妻がキレていた
子供が泣いている 上手にお座りしながら

帰りが遅いとキレていた
仕方のない理由 会議とラインしたが既読スルーだった
育児中のストレスを二人で割っているつもりだけれ ....
ポンコツな身体に
多過ぎる情報量
回路は常にオーバーヒートして
壊れたようにこんこんと眠る
君からその
人型の身体を取っ払ってあげる
何ももう君を縛るものはない
意識だけになった君を ....
たいていは
洗面所に置いてある
プラスチックの小さなコップだ
うっかり注ぎ過ぎると
すぐに溢れてしまう

もちろん
茶碗や湯飲みでもあるけれど
哀しいくらい量産品だから
いつ取り ....
庭の片隅にある金柑の木
棘の生えた枝の先に
その日もイモムシがいる

太い緑色の胴に
胸には眼の黒丸
突っつくとオレンジの角が
にゅーっと
その日もイモムシがいる

イモムシはじっ ....
1km四方のプールの真ん中で
溺れたふりをしている男
水深はせいぜい膝小僧くらい
懸命すぎるバタ足で
足の親指の生爪を剥がしたのは
まったくの誤算だった

プールサイドのデッキチェア ....
心地良い朝を吸い込んだら
迷子のオキシダントが
途方に暮れているのが分かった

悔しすぎて歯軋りしたら
心配性のフィブリノーゲンが
身構える気配を感じた

本当を言い当てられて黙っ ....
酒浸りの毎日が厭きてくると、突然思い立って詩なんぞを書き始めるようになつた。

 詩を書くことにしたのは、既に日々欠乏しつつある己の体力と得体の知れない精神と何とか帳尻が合うかも知れないと言う甘 ....
手ではない何かが動いて
君ではない何かを引き寄せた
恋という記号を剥ぎ取って
唇ではない何かが貪った

唇ではない何かが動いて
名前ではない何かを呼ぶと
君という記号を脱ぎ捨てて
 ....
 
雪が降る、雪が降る、

赤いハートに降り積もる

春はまだか、春はまだかと、まるくなる



 
しろい床に置かれた名札付きひとつのハコ
そこにはふたつのいのちそれぞれが
部屋を出るほんとのほんとの直前に
それじゃ
余韻を残し振り返ってセルフィー
ルネへひとこと
そして雷鳴
つめたい ....
「ハイジのおでこはアールデコ」

塾に行く子供たち 電車を待ち
丸い おせなで ゲームする
一番線に 白ヤギが紛れ込んでいますご注意ください
満員電車の中で みんな気付きません
二番線に  ....
正義と正義のせ
めぎ合い 置き
去りにされる血
と涙 見え透い
た手口のイカサ
マ 手札は不条
理のフルハウス
パンドラの箱の
隅を 爪楊枝で
つついているの
は いったい誰
 ....
金の無い人間を殴りつけ

ときどき金を恵んでやり、
金のある人間には金をせびり

躊躇しないジャンキーで
金のある時は大盤振る舞い
金の無い時はけち臭く

外の乞食に金をせびる
育 ....
漢字の書き取りをしながら息子が大粒のなみだをぽろぽろとこぼしている
耳という字を書いていた
どうしたんだ?と聞いたが俺には言わないらしい
その後スマブラをしたんだけど俺の勝ちがちょっと続いたら
 ....
オイラおっさん猫2003年生まれだからおっさん猫

同年にあかねちゃんに拾われたから毛食住セレブ猫

時が流れておっさん猫 でもかわいい健在の猫パン チ

最近は赤ちゃんがオイラを ....
ぐるり50センチほどの脳裏にある
あの日の、その場所に
もう行くことができない
がらんと口を開けた
灰色の校舎の入り口に立ちすくみ
背中からは夏の午後の日差しが
人の形 ....
猫砂に埋もれた二人の思い出は
一部は綺麗に乾涸らびて
形だけくっきりと存在している

一部は砂がかけられずに
異臭を発して、未だ砂の上の鎮座する。


軋む心と身体を引き摺って
ほん ....
めざめは はるかとおく
めざましは なりやまない
汽水域からの 電話の呼び鈴が 
あんなに激しく鳴っているというのに
あらたな就職口からの
電話だというのに

めざま ....
廊下を過ぎて行った
赤いスカート
大人になったら
セックスがしたいです
子供に戻れたら
ハグがしたいです
おにぎりが
握りたいです
いつのまに裸に
なっていたのだろうか
糸を張らな ....
銀色の糸に息を吹きかければ
アブラゼミの死骸の中から
大きな蜘蛛が這い出てきた
田んぼ特有の脚の長いやつ

名簿に名前を回収させにいく道の途中
生きのびた方のアブラゼミは 早くも
青空の ....
懐かしいという言葉を話すと
鼻の奥がツンとくる。

春はまだ来ないが、
冷たい風が吹いている。

君と二人、風に乗って行けるものなら、
君の生まれ故郷のこけし橋の欄干に行きたい。

 ....
たちばな まことさんの自由詩おすすめリスト(140)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
半透明- nonya自由詩19*15-4-11
【_放射冷却_】- 泡沫恋歌自由詩15*15-4-8
エルフの泉- ゴースト ...自由詩6*15-4-7
とうめい- るるりら自由詩25*15-4-1
こわいろ- 衣 ミコ自由詩815-3-26
面食い- ……とあ ...自由詩7*15-3-25
夜と月と- リィ自由詩1*15-3-22
まだ心から笑えないあなたへ- 夏美かを ...自由詩32*15-3-20
こんなセックスも良いんじゃないかな- 中原純乃自由詩5*15-3-17
イクメンには届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩23*15-3-17
理想の恋人- 衣 ミコ自由詩415-3-13
- nonya自由詩16*15-3-11
幼虫- ……とあ ...自由詩9*15-3-11
呪縛- nonya自由詩10*15-3-8
かものはし- nonya自由詩19*15-3-4
日常- ……とあ ...自由詩8*15-3-2
舞踏- nonya自由詩14*15-2-28
まるくなる- 殿上 童自由詩17*15-2-23
ヴァンダとルネ- Seia自由詩215-2-22
ハイジのおでこはアールデコ- るるりら自由詩19*15-2-22
見学者- nonya自由詩17+*15-2-21
チャーリー- ……とあ ...自由詩5*15-2-20
死にたいと言うな_助けてといえ- 馬野ミキ自由詩27+15-2-18
毛食住おっさん猫- 朝焼彩茜 ...自由詩12*15-2-17
さよなら青から- 春水八郎自由詩5*15-2-17
猫砂- ……とあ ...自由詩11*15-2-17
はるか- るるりら自由詩12*15-2-17
不眠症- 竹森自由詩215-2-15
とーこー- 竹森自由詩515-2-15
思い出- ……とあ ...自由詩11*15-2-15

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