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入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子　.... 優等生のシンデレラは
舞踏会には行かなかったの


臆病な眠り姫は
北の搭の扉を開ける事はなかった


慎重な白雪姫は
林檎を口にしなかったし


人魚姫は王子様より
歌　.... うたれるなら
雨がいい
果てるなら
土砂降りの中

世界が遠のく瞬間に
私は流星をみる 久しぶりに家に帰ったら
家が他人行儀な素振りを見せた。

玄関の扉は
「いらっしゃい」
と、言い掛けて
「おかえりなさい」
と言い、
ベッドは
「ごゆっくり」
と　.... どうしようもないくらいの
空の返還が
わたしに帰ってきた
わたしの唇は青いことでいっぱいになる

空に着歴がある
それは長い長い数列
雲は遠くの蒸気と会話したりするけど
やがて話が尽き　.... ワイパーが傷んでいるから
拭いきれない水滴で視界がぼやける
思わず停めたパーキングで
いらだちが募り空をにらみつけた

そう これが私なんだ
些細なことに感情を左右されて
　.... 壁にある画鋲の穴が小さく目立たないってことは知ってる。
新しく買った掃除機が昔の黄緑の掃除機に比べて音が若干低いことも知ってる。
あの人の友人Kさんは食事の後に自分でタバコを作っていることも知って　.... 「女の体が羨ましい」と言って笑った
何故？と私が聞くと
「体を切らなくても定期的に血が流れるから」と答えてまた笑った
なんとも彼らしい発言で私も笑った

えーと、そうじゃなくて
定期的に血　.... もう、グレイ・スケールでしか描けなくなった
風景画の片隅を独り歩く
過ぎ去った足跡をなぞってゆくには、余りにも歩幅が遠く
駆けてゆく力も限りなくなく
ただ一滴、淡い水色を足元においた

波　.... 今日も今日も今日も
買い物かごいっぱいにしなきゃ
心を満たせない
時間をつぶせない

開くカタログ
確認するダイアログ
左右見ながら登る
電波塔

踊る電線と一緒に浮かぶ
エ　.... からだの曲線にそって
あなたは
かんたんなじゅもんなのだと指を折った
てのひらをそっとひらいて
りゆうもなさそうにわらった時
すこしだけ
えんえんとつづいてゆく
朝の風景を　おもいだして　.... 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　−　素子へ、特別版　−


子供の頃は戦後のモータリゼーションが
発展し始めた時期で
うちの車は初代パブリカのデラックス
その頃は車のグレードと言った　.... 三日月にキッスしたいの
だけどそれはダメなの
夢ではきっと簡単に叶う願い事

夜な夜な話かけるの
それとも無視してるの？
両手を伸ばせば届きそうな気がしたのに

クッキーモンスターは月　.... そういえば昨日は、
と言いかける君の唇をふさぎ
いいじゃない、
昨日のことは、

ぼくらは10億年を１日として過ごすことに決め
時計もすべて棄てた
昨日、
というのは
前世のことだ
　.... 沈みかけた夕日に
灰色のカーテンを浸せば
世界は爆発する


　*


うつくしい言葉を残すのはやめろ

あれは悲しみで あれは俺じゃない 湿っている。
その生々しさに、ああ、と声が漏れる。


ゆらゆらと揺れる自分を顰め
興味の薄れた容れ物を眇め
値を付け飼う生き物を眺め
未だ取り残された世界に潜め
飢えとは、喉を突き破　.... 多感な馬鹿
果敢な馬鹿
彼岸の馬鹿
此岸の馬鹿
対岸の馬鹿

たおやかな馬鹿
物静かな馬鹿
小うるさい馬鹿
夢見る馬鹿
現実の馬鹿
石橋を敲いて渡る

三途の川も馬鹿
地獄　.... さかさまつげ　と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って　いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい　と言った

遠くの山の緑　遠くの景色を
とても　眼にいいか　.... メンズポッキーって何だ！
メンズポッキーって何なんだ！
じゃあ普通のポッキーはレディースだってことか！
普通のポッキーを男は買っちゃいけないのか！
メンズポッキーを女は買っちゃいけないのか！
　.... 　　　　　　夕暮れ時がそこにはあった



　　　　　　透明なゼリーに閉じ込められた
　　　　　　みかんの間を
　　　　　　飛行機は泡の尾を引きながら
　　　　　　西へと飛ん　.... 冷蔵庫の中で
口をあけた箱に手をのばす

寒いときに冷たいものを食べるのは
ちょっと悲しいときだったりする

僕は
あまりに冷たいので
うまうま
という口のかたちになってしまうから
　.... １．

かみさまは、どこですか。



２．

かみさまは、どこですか。

道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら　あっち、に向かって歩いた
歩いて歩　.... 三丁目の彼女は毎日　ガラわるい
ガラ悪い男達と飲み交わし　遊んでる遊んでる

本当の彼女は伝説の人魚姫

王子様選びを間違ったばっかりに
こんな目に遭ってるって思い込んで　
飲み干したバ　.... http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=257400 そうじきで吸いこまれるのは
手首までが限界だ
スウィッチを入れようが
入れまいが
　
ふろばにある
換気扇や排水溝が
ほすぅと吸い込まれるのは
抜け毛だけ
しなだれた前髪は
な　.... 色エンピツのセットを開けると
母さんは黒い色と並んでいつも一番長い
そして一番きれいだ
こんなきれいな母さんを使うわけにはいかないから
やっぱり母さんは一番長い

バカ男さあ、昔、母さ　.... 無限　渇望　裂けた風
知らない彼方の鉄の味

信仰　圧縮　求不得苦
熱なき砂漠の非現実

ー　何故　砂に　潤う　ー

歯槽膿漏　ものもらい
爪ならとうに擦り切れた

目覚める街は　.... 道順を、思い出している途中
まだまだ、窓が開かないので


軋むような音が聞こえて
当り障りの無い、そんな
眠れない夜がありました

覚えている
草の葉の匂いと
爪先立ちで空に消え　.... 冬枯れの芝生を背負って空に飛び込めば
雲よりもはるか高くに居られる

重力に吸い寄せられた現実
あるがままの世界は逆さまだ
夕方の日は昇り
夜は足元に降りてゆく
暗闇に沈む星に手をのばし　.... 　　　仏壇に父の写真が飾ってある
　　　テナーサックスを持ったブロマイドだ
　　　父の３３回忌は終わった
　　　母が庭に咲いているミモザの花を切ってきて
　　　飾ってある
　　　そとはも　....

半知半能さんの自由詩おすすめリスト（183）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
千羽鶴	- ベンジャ ...	自由詩	67*	05-7-3
御伽噺	- 蜜　花	自由詩	8*	05-7-1
雨と砲弾	- 雨女	自由詩	12	05-7-1
『いえ』	- 魚呼　tot ...	自由詩	17*	05-6-28
空の形	- tonpekep	自由詩	45*	05-6-25
通り雨	- 落合朱美	自由詩	11*	05-6-17
知ったかぶりの	- 無知アコ	自由詩	2*	05-6-3
あか	- 無知アコ	自由詩	2*	05-6-2
タイム・スケール	- 成澤 和� ...	自由詩	2	05-5-30
エレクトリックバタフライ	- antenna103	自由詩	3	05-5-26
星めぐり	- はな	自由詩	39*	05-5-22
スタンダード	- 大村　浩 ...	自由詩	55*	05-5-4
三日月パラディドル	- ヒビノナ ...	自由詩	2	05-5-3
朝焼けパン	- ピッピ	自由詩	4	05-5-2
世界	- 黒田人柱	自由詩	30	05-5-1
声が、	- あみ	自由詩	1	05-4-22
馬鹿につける形容詞	- 小池房枝	自由詩	17*	05-4-21
とおくを＿みつめなさい	- 砂木	自由詩	58*	05-4-20
ただいま不適切な発言がありましたことをお詫びいたします	- マスイジ ...	自由詩	14*	05-4-18
みかんゼリーとブルーベリーソース	- 牧村　空 ...	自由詩	5	05-4-12
うまか棒を食べながら	- ベンジャ ...	自由詩	5*	05-4-11
かみさまについての多くを知らない	- 望月　ゆ ...	自由詩	43*	05-4-10
薬害マーメイド	- ヒビノナ ...	自由詩	2*	05-4-9
羽化するものを	- 小池房枝	自由詩	12*	05-4-4
散策ｎｏｔｅ	- 湾鶴	自由詩	3	05-3-27
家族（母さん）	- バカ男	自由詩	25*	05-3-22
千年硝子	- ヤギ	自由詩	6*	05-3-8
その途中	- 霜天	自由詩	6	05-3-4
もっと上手に泳げる	- ベンジャ ...	自由詩	6*	05-3-3
キーボードがみえにくい	- 天野茂典	自由詩	4	05-3-2

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