新宿の駅の周りをぐーるぐる身振り手振りで「XYZ」 男はそれからかなしいくらいに震えて灯りをけした。
蝶々はどこで死ぬのだろう
鳥の眠りは浅いそうだ
凍りついたまばたきに春が来ないことはわかっていたが
それでも男はここにいたかった
貝殻に閉じ込められた海の声

時々解放しては独り占め

見知らぬ海
近所の海
くじらの住む海
人ではない者が住む海

貝殻の中に身を潜めた人魚の声が、
耳を誘惑し持ち去ってしまった ....
化粧を落としても
わたしは見えない
そこには
皺と染みの増えた顔があるだけ

わたしはまだ
様々なことに怯え
かたかたと震える
小さな小さな
わたしだというのに

化粧を落として ....
まぁそんな顔するなって
行くなら行けよ、俺はここで待ってるから
まぁあれだ土産もって
帰って来いよ、俺はここで待ってるから

目を覚ましても
夢すら見られなかった別の人生が通り過ぎて行く
 ....
{引用=
ナイフがおかれ
消毒剤の匂いがして
手袋をした手が
黒い死骸をいじっている

少年はナイフでわたしを刺しながら
親たちはわたしを虐待しながら
あざ笑うテクノロジーは
はるか ....
悪いことをしたわけじゃない
好きな人の名前を言っただけ

大切なものを大切だと
この自分と永遠に不可分なものがあるのだと
これはもうひとつの塊なのだと
無理やり取り去ればそれは切除では ....
魂を売りに骨董屋へ行った
もちろん詩人の魂は売れなかったが
特別な思想とか宗教をもたないのであれば
家の掃除とひきかえに昼飯を食わせてやると言われた
それじゃあ、と言って
骨董屋の凝固まった ....
夢のようで夢じゃない
陽があたる草原の上
頭に落ちた赤い林檎

それはさり気なく
かくして当たり前のように
私に訪れた半年振りの恋
実るのか? 実らないのか?
それは運命が決める

 ....
あんまり空が青すぎて

紫色にさえ見えました

半沢直樹が土下座する

矢口真理がデートする

涼しいお湿り紅葉する

葉緑素たちどこいった


空のした

歩いても歩いても

若い身空


あんまり ....
約束を守るふりをして
どこにも行かないふりをして
昨日と同じ笑顔を
明日も続けるふりをして

あなたの檻が
緩むところがただ見たかっただけで
私にしか見られないものが
きっとあると ....
バニラはひとりでひびわれて
かわいた白い絵の具に似てる
さようならをするときに
呼んでほしい名前があった
この世に難しいことなんてひとつもなかった
手に入れたいものもひとつもなかった
 ....
2013年11月14日木曜日
私は用意された指定席に
座らなければならない
用意してくださったのは先方
実のところ私は行きたくないのだ
いつものこととはいえ
先方の爬虫類顔を見ることに
 ....
人の身体で
いつも濡れてて
まわりに毛が生えていて
開いたり閉じたりして
最初がまで
最後がこなのは
どこだ?

マカダミアナッツチョコ!

惜しい!
正解は逆流性食道炎です
スキップが出来た日
ひとりの道を楽しむ会の
仲間になった

逆上がりが出来た日
さかさまを楽しむ会の
仲間になった

しびびーが出来た日
くさむらを楽しむ会の
仲間になった

 ....
素人の陶芸は草野球のようなものだ

少ない引き出しで挨拶をする

ある日ある会合のぼくのようなものだ


だからこそ

不器用な手跡足跡が愛おしくもある

だからこそ

まだ洗練されていないこころがあ ....
幸せな夢でした
ありがとうございました
と言って
死ねる日を

ベッドの上、肺のなかの空気を
ぜんぶ吐いて
覗き込む顔に顔で返事をして
さよならも言わず
死ねる日を

私より先に ....
言いたいことがあったような気がする
けれど
あなたは熱すぎて

言葉を持っていたような気がする
でも
つかうにはどれも遠すぎて

死を思っていたような気がする
けれど
あな ....
包み紙をひらくと
何もなかった



てのひらだけが
よろこんでいた
スコップで人類を掘り起こし
人類から歌をこそげ落とし
人類をそのまま畑に数日干しておいた
その間に人類は人々に分解し
人々は畑に基づいた原始的な共同体を作った
もちろんその共同体 ....
記憶を忘れないように
テクニクス社のメモリーに換えた

外気が通常よりも低く
保護フィールドが温度を上げる

月が懐かしい
そのくらい昔には
まだ夜があった

庭の無花果か ....
かたりすぎると
ながれさってしまいそうだ
ことばとともに、かれらの年月が

日々のなにもかもを
あるきまわっているうちに
はなし尽くして

でもまだ、はなしていないことがあるかもし ....
私の心の広い平原
火山も崖ももう今はなく
寂しいような暖かいような
みんなみたいな心
みんなみたいな私

凍ったコーラを取り出して眺める
コーラは血だろうか
コーラは精神だろうか
凍 ....
生きる事は死の待ちぼうけ

なんて誰かがいうらしいけれど

せっかく80年ぐらい時間があるのだから

せめてお茶とか

せめてお菓子だとか

用意してにやにやと

いつでも来い ....
喪服がないので黒いナース服でいいですか 父 あのサイトには下らない商業的な詩や本格的なヤツは投稿したらいけないらしい



俺はその投稿規程を読んで




ゲボ吐き ....
猫っぽいものが
あなたっぽい暗がりへすり寄って
休日っぽい一日になった

下腹あたりに
あなたっぽくて
わたしっぽいものを抱えながら
とりあえずいまは
手足がとても熱い
増えも減りもしなかった
空白の
2時

ふるえるほどかわいて
奪いあったね
月、街灯、コンビニエンスストア
あんなに青くなって

もうだれのことも愛さなくていいなら
どんな ....
おはよう
おはようといえば
あさなのですけど
たとえあさになっても
あなたはまるで
ゆきぐもか
みつろうのままで
ここまでおいでとか
あっちにいけよとか
あ ....
一人旅は
化粧をして理想の自分になれる
いや一人旅は
化粧を落とした素の自分になれる
いやいや、一人旅は
化粧を探して新たな自分になれる
自転車に乗れない女の子さんのおすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新宿の駅の周りをぐーるぐる身振り手振りで「XYZ」- 北大路京 ...短歌613-11-23
物語B- はるな自由詩413-11-23
産声- 暗闇れも ...自由詩213-11-23
仮面- 小原あき自由詩9*13-11-22
君のいんもう- 虹村 凌自由詩213-11-22
《全行引用詩》- hatena自由詩2*13-11-22
罪悪感でいなくなれるよ- クナリ自由詩7*13-11-21
グリーンピースの意味- atsuchan69自由詩9*13-11-21
私に訪れた半年振りの恋- 北橋勇輝自由詩113-11-16
あんまり空が- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...113-11-15
どこにも行かないふりをして- クナリ自由詩413-11-14
バニラ- はるな自由詩513-11-14
心からの願い- 小川麻由 ...自由詩4*13-11-14
なぞなぞ- 花形新次自由詩313-11-13
お天気倶楽部- そらの珊 ...自由詩20*13-11-10
こころ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...613-11-10
死ぬのがこわいから- あたらし ...自由詩313-11-10
i- はるな自由詩713-11-6
ノート(つたわり)- 木立 悟自由詩513-11-4
経験- 葉leaf自由詩213-11-2
tonight- mizunomadoka自由詩313-10-21
かたらない日- 遙洋自由詩5*13-10-20
- 黒髪自由詩3*13-10-18
上客接待- 雨の音自由詩813-10-17
喪服がないので黒いナース服でいいですか_父- 北大路京 ...自由詩213-10-14
俺は文学極道が嫌いだ- TAT自由詩2*13-10-14
休日- はるな自由詩413-10-12
2時- はるな自由詩213-10-8
_- ズー自由詩3*13-10-6
旅化粧- イオン自由詩2*13-9-23

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