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あなたもわたしも未来さん
そうなんです、未来さん
ガンダムに出てましたか?
そうその未来さんです
砂場を掘り続けて
掘り殺したこともあった
明るい未来さん
背中に羽をはやして
....
都で流行っているひげ茶です
これはご丁寧にどうも
と、そのような取引があってから
何度か顔を洗って
学校にも行きました
戦争があったかもしれません
泣いて帰って戸棚を開けて
ざざーっと海 ....
宇佐の古墳に眠る人が
来るというので仕出しを取って待っていたのに
なかなか来ないから気になって
語尾がうさになってしまった
困ったうさ……
とか言ってるうちにその人が
すごいニコニコしなが ....
縁日で掬った金魚をどこにやっただろうか
庭の片隅、物置の陰のあたりに
古い水槽が転がっていて
水と水草を適当に入れて
そこに放り込んでおいた気がする
誰も世話をしないまま
ただ、気まぐ ....
空気がしんと冷たくて
部屋の家具は然るべきところにある
住人はどこにも見当たらず
先程から大根をすりおろす音だけが
悲しいほど陰気に響いている
緑色の毛むくじゃらの腕が
五本の指で大根をむ ....
なにかの牙が落ちている
(もちろんわたしのものではない)
足先で蹴るところころ転がる
道に尖った白い牙が
矢印のようにあらぬ方向を指して
陽射しの中で輝いて見える
犬かなにかの牙だと思うが ....
蝿叩きを振り下ろした瞬間
血混じりの叫びが聞こえる
えんえんと叩いているせいで
あたり一面が血の池のよう
この生ぬるい悪所に横たわって
深く眠らねばならない
歯で舌を噛み切らぬように
枕 ....
朝、おにぎりを握る
水に手をつけて塩をすりこんで
ほどよくめしを手にとる
手のひらに熱が伝わり
熱を握っていく
この世で握られたすべてのおにぎり
すべての人が感じた熱さを思う
炭化してい ....
角を捨てるのなら山がよい
季節の巡りごとに生え変わる角を
ひとまとめに籠に上げて持っていく
このあたりは古い窯場だから
埋もれて見え隠れする陶片を拾いに
屑拾いがうろついているのもちょうどい ....
天井一面に桔梗の花が咲いているという
わたしはそういうものが見える性質ではないので
驚いて友人に聞いてみると
特に悪いものではないらしい
おそらく先祖の誰かが好きだったのでしょう
たまには本 ....
寝ているうちに夕方になった
夜になる前に起きなければならない
けれどどうしても布団から出られなくて
カーテンの陰にいる母に
起こして と言ってみる
母は不思議そうな顔をしている
見ているだ ....
由木名緒美さんの春日線香さんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
未来さん
-
春日線香
自由詩
3
23-12-26
ひげ茶
-
春日線香
自由詩
6
23-12-26
宇佐
-
春日線香
自由詩
2
23-12-20
水槽
-
春日線香
自由詩
16
18-3-28
おろし
-
春日線香
自由詩
4
16-3-8
春の牙
-
春日線香
自由詩
4
16-3-5
寝床
-
春日線香
自由詩
2
15-11-8
おにぎり
-
春日線香
自由詩
5
15-10-17
角埋山
-
春日線香
自由詩
5
15-10-16
先祖
-
春日線香
自由詩
3
15-10-13
起こして
-
春日線香
自由詩
3
14-1-26
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