きれいな三角形の甘いスイカのてっぺん
ちょっぴり齧ってみた    
・・・甘い
ちょっと固くなった食パンの角
ちょっぴり齧ってみた    
・・・香ばしい
小さい時から手放せないウサギの縫 ....
もし 真実を語ることができたとしても
言葉の中に真実を見出すことはできない

その単語の羅列が、真実か虚偽であるか
そんなことはどうでもいいのだ

言葉が発現する一点を見極める
全てはそ ....
殺してくれ
殺してくれと
言わんばかりに

私に挑む小さな虫けら

油断すると
私の足元に

油断すると
蝋燭の炎に

誘われる小さな虫けら

虫けらよ

何故死に急ぐ ....
      つらい人は 誰かいますか

   朝がくるのが怖い人 誰かいますか

       自殺したい人は 誰かいますか

          お金がない人 誰かいますか

    ....
捨て金魚をした

近所に川がなかったので
人の多い駅前に捨ててみた
金魚だってわかってもらうために
「大学と手毬です 可愛がってください」とでっかく書いた
気になって一日に何回も駅 ....
骨となり

皮となり

奥の奥まで

きれいさっぱり

ごくり

飲み干して

光で

生まれる

影さえ

喰われて

消え行く

跡形なく

壊れて ....
僕には夢があります
毎朝電車に乗って
ある駅を通る時
反対側のホームは少し高くなっていて
そこのベンチはちょうど目の高さ
もしそこに通学途中の
かわいい女子高生が座って
少しでも足を広げ ....
太陽を心臓に収めるなら
身体は夜に属し
内部から見る風景は
表面を失う。
呼吸だけが光の所在を吐き
事物は吸収体として
見えない主を探すのか。
ここまでの6章で、私は、ネット詩批評の周辺にある5つのもの―――交流・感想・紹介・添削・観賞について書いてきた。これら5つ以外に「解釈」「註釈」などがネット詩批評の周辺にあるが、私は「解釈」を重視して .... 夢の中で
年老いた象が悲しそうな顔をしていた
どうしたのか、と聞くと
故郷のアフリカに帰りたいのだと言う

草原で捕獲され
動物園に運ばれてからの調教師との親交や
子供を出産したこと ....
165cm
背伸びする 172cm
椅子の上に立つ 212cm
たんすの上に ひざまずく 423cm
屋上にいく 2665cm
富士山に登る 377765cm
飛行機 エコノミーに座る 1 ....
あの日から、もう何日も食べていない。
今度、目をつむったら、二度と空を見ることは無いだろう。
今思えば、カゴの中の毎日は、何も不自由な事は無かったんだ。

あの日、カゴの扉が開いてい ....
                      24時 @ハト通信

あなたは得意げに
ハサミで細長く切った白い紙の
端と端を
一度捻ってから貼り合わせる
メビウスの輪
というのだそうだ ....
レシート01

幾重にも重なったメシュの向こうに
夏の日差しが張り付いていた

平縫いを、急げば針が人差し指を刺す。ちじれた網は広がり続け、きびなごを捕らえようとする。
日は高くなり、雲は ....
少し辛すぎる事があると
そっとベールを一枚一枚
かけていくんだ
僕の涙が見えないように
僕の悲しみが透けないように

僕が想う君との距離と
君が想う僕への距離を考えて
落ち込んで
僕 ....
                      27時 @ハト通信

わたし
身体
三十三歳
黙って従ってりゃ
あっちだのこっちだの
いい加減なことばっかり
もうやめた
言うことなん ....
もし俺が総理大臣なら
死を見世物にする
東京ドームにて夜七時
盛大なギロチンショーは
テレビにて全国中継される

今日は四歳の子供を
立体駐車場から突き落とした
十二歳の少年の処刑です ....
くるくるまわった鳥たちが
おめめをまわしてうたいます
今日のお空はもえている
あしたもきっとあえるよね
ぴーちちちちち ぴーちくぱっ

おどりにおどった鳥たちが
はねを休めてうたいます
 ....
色褪せしカエルの背をなでやりつ人差し指はものひきつらす

日暮れれば花弁を閉ぢる花と知らず植ゑてよりわが昼は呪はれ

土くさき夜気につつまれ甦る記憶くるしくのびる根のごと

街路樹の根の垂 ....
 その手紙は、私宛てに送られたものではない。私の母→私の祖母へと送られたものである。
 私はそれらを読んで、久しく無かった体験をした。
 心が、震えたのである。

 つい最近、私は遠く離れた祖 ....
鳥が一羽
空から落ちてくる
土に叩き付けられる
首が奇妙な向きに折れ曲がる
ぼくは死体に歩み寄り
背負っていた麻袋を下ろす
鳥自身なにが起こったのか判っていない
証拠に
丸く目を見 ....
1.
顔を洗って髭を剃ると
私の顔は鏡の中にあった

洗面所の窓
その外にはいつも外があって
夜がまだ薄っすらと残っている

貞淑なやす子は朝食の後片付けをしている
今までの毎朝 ....
いっこうにかまわないよ
赤唐辛子まるごとでも
肉厚のにんにくひとかけ
適当に刻んで
汗ばんだ体温で茹でるスパゲッティ
沸騰する茹汁の泡々
鍋に浮かぶひとかたまりの雲に
見入ってしまう
 ....
気が付けば あたり一面 光
影ができないように
四方八方から 光が監視する

光と影は ひとつの空間を共有するものなのに
影はその場を追われて
奥へ奥へと 追いやられる

光をあてなが ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
にんじんの悲しみは ピュ―ラーで一枚剥けばはがされる

じゃが芋の苦しみは 包丁のかどで丹念に取り除く 
芯が残らないように  
これは ソラニンっていう猛毒なんだって

玉葱の恨みは じ ....
                      16時 @ハト通信

三時間目の授業のあいだに
校庭はすっかり小麦色に染まった
きなこみたいな粉つぶが降りしきるので
外の景色が霞んで見えなか ....
今日は月曜日
私 今週から恋をするって決めたから

だから とびきりのイイ女になろう
真っ白のワンピースは
ウェディングドレスにも負けない戦闘服
幸せになる香り  ベビードール
パールホ ....
底の底。最も底。黒を通り過ぎた黒。
ゆっくりとゆっくりと、青い腕は延びてくる。
血管の浮き上がる、細い腕だ。
空は鈍く、光を失う。
意気揚々と振り上げられるその腕。
空拳。
空を手応えなく ....
今日は実はジムクカマが起き
町民がみなジョハヤタレだった
キウタレマがキウヤハレでもあったので
騒ぎはイウタレタになり
しかたなしにジウヤタレ爺がコタウイアオを取り出し
オウヤタレを遠くから ....
いわぼっけさんのおすすめリスト(63)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
齧る- 暗闇れも ...自由詩703-8-10
対峙- 雪井世良自由詩1*03-8-9
虫けら- 暗闇れも ...自由詩203-8-7
今夜- 阿麻自由詩8*03-8-7
捨て金魚- 嘉村奈緒自由詩33*03-8-3
ごくり- 暗闇れも ...自由詩103-8-3
- 紀ノ川つ ...自由詩103-7-31
吸収体- ななひと自由詩303-7-31
Cry_For_The_Moon_7「批評へ、あるいは_Le ...- 佐々宝砂散文(批評 ...16*03-7-29
象の夢- たもつ自由詩403-7-29
等身大- 湾鶴自由詩7*03-7-28
隙間- 恭二自由詩103-7-26
裏側- アンテ未詩・独白303-7-24
レシート01。- 湾鶴自由詩303-7-22
- 玉兎自由詩303-7-22
わたし- アンテ未詩・独白203-7-21
死を見世物にせよ- 紀ノ川つ ...自由詩303-7-17
鳥とうたえば- かなりや自由詩2*03-7-14
人差し指- 渦巻二三 ...短歌903-7-14
母からの手紙- ポン太散文(批評 ...503-7-14
- アンテ自由詩203-7-13
時代- たもつ自由詩1703-7-11
ペペロンチーノ- 野島せり ...自由詩803-7-10
- 雪井世良自由詩103-7-10
醤油- たもつ自由詩9203-7-9
ビーフシチュー- 野島せり ...自由詩303-7-7
授業- アンテ未詩・独白103-7-7
恋愛生活- 野島せり ...自由詩103-7-7
陰影- うさぎや自由詩203-7-5
バレテイウナハのコレタヤス- 菊地静達自由詩303-7-3

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