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青だ
ぼくのこの
狂おしい恍惚の色は
まだ瑞々しい渇きに満ち満ちた
果てしない海の青だ
潮騒がする
耳をあてた胸の奥に
白い指のからみ合う
真昼の夢が薫り立つ
熱き血潮の
....
夜中に喉が渇き
母屋の錠を外す
手探りで明かりを点け
台所の静けさに佇む
グラスの氷水を飲み干し
仮に
今が冬であると想像する
台所の静寂は冬の冷気と相まって極まり
僕の吐息は白い ....
煙がすべて空に消えたら
ぼくの骨を拾いに来てくれ
肉はすべて
烏どもにくれてやった
ぼろぼろの骨のなかから
丈夫なものをひとつだけ拾ってくれ
それからそれを
あの女の部屋に投 ....