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ぼくは雨になれるのかな
晴れになれるのかな
曇りになれるのかな
花を咲かすことができるのかな
実を結ぶことができるのかな
部屋の隅に蹲り
未来予想図をなぞってみた
時計の秒針がコ ....
昔出逢ったことが
はっきり見えるよ
昔見つめ合ったことを
はっきり覚えているよ
秋の春楡の大樹の根元に佇んだ君は
静かに頬笑んでいたね
ぼくは紅くなったヒメマスの遡上を眺めなが ....
コトリ コトリ
秋の時計が針を進めてゆく
外を眺めれば
桜の葉が静かに紅く染まり
欅は黄色く映っている
電流のように走っていた日々は
もう過去の遺物になっていた
いまは
コ ....
輪廻する螺旋を
命はその名前を唱えて昇りゆく
光と闇を漂い
さらなる宇宙の果てを越え
想いもよらない世界の蜜を啜り
花の歌をくちずさむ
いま
ぼくは化石の森に佇みながら
時計の秒針 ....
波打ち際を歩いては
地獄と極楽を彷徨い
明日の定めを占った
胃を失ったからなのか
精神の病からなのか
私にはよく解らない
こんな私に明日というものがあるのなら
未來という扉は開き
私を ....
意味もなく
手探りで歩いてゆく
情ない
情ない
こんなことしかできないぼくは
とぼとぼと歩いてゆく
言葉が百枚の枯れ葉になっても
この身が化石になっても
崩れない何かがある
....
黒曜石の瞳を閉じて
秋風とともに往ってしまった君は
そろそろ成層圏あたりにいるはずだ
ただ
ぼくにできることといえば
天空にそびえる岩壁をノロノロとよじ登るだけだった
君に届けとばかり ....
星の見えない夜が続いている
食欲を失くしたぼくは
あれやこれやとメニュウを探してみた
レアステーキでもなく
寿司でもなく
フレンチやイタリアンでも中華でもない
あぁ…
それだ!
ニンニ ....
深い森の中で
寂しいかい?
と聞くと
彼は寂しくないと答え
広い原野にたたずむ彼に
楽しいかい?
と聞くと
彼は震えた声で
孤独だとつぶやく
彼に問いただしても
明るい答え ....
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