{引用=耳の奥ですうすうと響く
自転の渦よりも果てしない}
それは
薄紅を乱す煌めきたちであり、
乱反射とは相反する速さをはらんでいて、
きみは
まるで恋のようだね、と
指先 ....
失う/失われることについて
あるいは、
手付かずの真夜中の数え方について
「いずれにしても、
ものさしは秒針だけだよ」
と、あなたは言った
頬をすくうような風もまた、
朗らか ....
秒針が地球儀のようなものを一周すると、
あなたは
いたずらに、ひとりごとを歌った
残像になった月曜日を憂うよりはやく、
空は、当たり前のように青みを誘って
駆け抜けてしまった
....
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