少しだけあと少しだけ青が足りないもう少しだけ呼吸するには

苦しくてひねる手元のボリュームはいつもなにかを拒んでるふり

悲しみの色水溶かして街中にゆっくり注ぐ犯罪行為

パレードの最後尾 ....
あなたに会いたいと願うとき
わたしはわたしでなくなってしまう
心臓からするすると腕がのびていき
あなたの髪の毛をわしづかみにする
そうして
セメントがぱんぱんにつまった両手で
あなたの頬に ....
焼かれていく存在しなかったいくつもの文字と文字の間に幼い泣き声がきこえる
遠くから迫ってくる争いの騒音と
でたらめな正義と、ぬかりない計画と、冷めた目線と、緩んだ声と、
手放さなければならなかっ ....
村上春樹のスピーチを聞いて、何かしら心動かされるものがあった。震災から3ヶ月、少しだけ立ち止まって考える時間ができたように思う。あの日から私は何も変わっていない。しかし、大きく変わっている。原発の問題 .... 金魚の尾ヒレが風に溶けだして、黒い太陽が微笑んだ
きっと迎えに来てくれるような気がして親指に……いくつもの理由を蓄えて、一日を辿り着く街のため、最後の一口のため、今ここで君の横でそわそわしている
 ....
死んでしまったらカリスマになるのか
みんなみんな
なんて君が悔しそうな表情で言うから
わたしは胸がどきどきして
息を吐くのに精一杯になった

ある日の朝は
とても天気が良くて
太陽の光 ....
犬が笑った

そんなことは思い込みかもしれない
それでも事実目に見える形でしか説明されない多くのものを投げ捨てるけど
不確かな現実はうやむやなまま流された
犬は僕を見ているのではないかも ....
会ったことがあるようなないような、この男の醸し出す雰囲気には懐かしさを感じるものの、詳しいことは何も思い出せないでいる
黄色いプールに服のまま入る
べっとりと何かがスカートに張り付いてわたしのふと ....
三越のなんか知らない尻と分離する固い椅子の上で何人ものおばさんやおじさんの並びの間に腰掛けてただ座りたいだけだったけど座ってみるとなんだか違和感を感じて立ち上がろうとしたのだけど立ち上がったところでど .... 滑稽な姿ばかり写しては取って夜の中
などもう恐れることはないとそう言っては
話を続けることができない時間の真ん中

思うことは
針のように細い光の角度を
何度も見つけては消え
掴んでは投 ....
斜め上から見ている
少女の視線を背中から感じている
浴槽の中で
生温いお湯をかき回しながら
親指の形を何度も憎んでしまう

わたしの輪郭が歪んで
写る
混ざっていく
確証のないものな ....
うちには一匹の猫がいまして、四六時中一緒にいるわけなので、猫のパーツというパーツをいつも凝視して観察に明け暮れている毎日なんですが、ちょっとこれは、と思うことがいくつかあります。その中でも猫のひげとい .... ひとひら
手のひらに乗せてみると
ちっさい象みたいな形で
足の裏がかゆくて
恥ずかしいような
気がして

いつかわたし
旅に出る時の
準備を
まだしていなくて
それは
きっと
 ....
遠藤杏(13)
タイトル カテゴリ Point 日付
鈍いいろ短歌112/8/25 21:01
がらくた自由詩3*11/9/14 23:20
無題自由詩2*11/8/30 2:23
私たちを支配するもの散文(批評 ...3*11/6/17 3:44
白昼夢自由詩111/4/13 1:34
カリスマ自由詩3*11/1/11 2:03
自由詩4*10/12/13 1:29
夢中無自由詩3*10/12/3 0:04
分離して自由詩2*10/11/15 20:22
すべてに名前を与えるなら自由詩5*10/11/11 0:17
浴槽自由詩6*10/11/9 2:39
猫のひげについての考察散文(批評 ...3*10/11/5 1:51
ひとひら自由詩4*10/11/3 23:20

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