沈みかけた夕陽を
ゆっくりと 眺めてる
これに 出会いたくて
猛暑の中 出掛けた 海岸
なんて 仰々しい
何て せわしない
こんなにも 近くに 有ったこと
普段は 忘 ....
苦しいだけよりは
少しばかりの笑顔で 取り繕うと
あなたは 眉を 動かす
連動するように
ワタクシの 唇が
歪な角度で Uの字を 描く
ここから出してと
叫んで いるのね ....
レガ子に初めて乗った日
何だか 高級車だなって 感じた
昔は 軽自動車が 当たり前だったから
ぶつかったなら 木端微塵になることも
実感するまでは 分からなかったんだし
乗用車までの ....
不発弾処理がどーしたこーしたと
画面が賑わっていた頃
あなたがかの地へ向かっているとは
知らなかった
無事に動いた列車の中で
どんな思いをしていたのか
今では 繰り ....
橋立… と 聞いて
直ぐに浮かぶ 有名地
普通ならば 天橋立
此処ならば 橋立の翡翠峡
どっちかって言うと
姫川沿いの 小滝の翡翠峡の方が
有名なのですけれども
....
アンテナの関係で
携帯会社を変えた 若者たち
ピッチを速めて 歩く内は
周りの音に 気づかない
だから 傷つくことばかりが上等ですと 呟いて
何時まででも 肩をイカラセ ....
後ろ指 指される 生活よりも
蜂に 刺された方が マシですか? なんて
本気で 聞いて来るんだから 困っちゃう
ブン・ブン・ブン
ぷんぷく 怒っている訳じゃあ ありませんヨ
君の事は ....
ひょいと 覗き込む
愉しいことが 転がって いないのかと
斜面に立ち
すっくと 背伸びして
世の中の全てを
見定めているかのような
馨しき花
その美貌に
数多の神が 君臨す ....
終われない瞬間は
追われない瞬間と
似てる
途切れない関係と
閉ざされた関係を
振り返りながら
考えている
ら抜き言葉と
ラブソングの狭間で
あと一音
誰にも出せぬ
ハ ....
平常心を保つことの難しさを
一番 知っている あなただから
赤いリボンを 一つ あげる
あなたが ときわはぜ 一等賞
時が流れて 風も流れて
太陽の光と 雲が乱れると
同じ 色 ....
たかが小銭、されど小銭
そんな風に言える生活レベルでは有りませんで
必死こいて 高価な硬貨を選出した効果が
有ったか 無かったか 私は 知らない
ただ 吸い込まれるATMの 無機質 ....
ぺたり 貼り付いたのは
ぬらりひょんでも
ぬりかべでも
おばけやしきのこんにゃくでも
ありませんでした
ひやっ とするから
湿布を貼る瞬間のように
あなたは 叫んで
脅える ....
俺の領域に 入って来るな
ぽっぽー
汽笛を鳴らすな 五月蠅いぞと
がなる灯台 睨みつけて 三分停止
自動扉が 開いたら
また 駆け出せる
硝子張り
外からは 丸見え
....
杓子定規には行かぬ出来事を吸い込んで
花びらは 大きく開き 空に染まる
微妙な空気感も 四方山話も 飲み込んで
幹は 太く 伸びて行くけれど
もう これ以上は 勘弁して下さいと
....
くっきりと分かれた空に
あの日の私を垣間見る
別れて しまったか
白と黒は
もう 二度と
交じり合う ことは ないのか
グレーゾーンの狭間で
うふふと笑う若者を
横目で ....
幾ら 鯉が 飛び跳ねようとも
龍には 見えないと
君は 笑う
あっけらかんとした 無表情な音声が
周囲に響いて
飛沫と 化す
お前はカスだ なんて
言われている ようだ
....
こってりとしたスープの中に
濃密な時間ばかりが隠れてる
扉を開けるのは蓮華
紅い花びらが 楽しそうに揺れる頃
ブランコは 風に揺られて 遊んでる
砂浜に ゆっくりと 着地 ....
寂れた公園に浮かぶシーソー
乗る者が居ない夕暮れが
物悲しさを 増長させるようにも思え
長い影が ひっそりと揺れる様は
不吉な予感にも思え
そっと 目を伏せるけれども
静か ....
何処までも くっついている
あなたと わたし
撓(たわ)んだ 蔦でもって
繋がり続けるから
離れることが 出来ない
放されることが なくって
倖せよね って
いつまでも ....
綺麗にくるまれた布団の中で
ぬくぬくと眠っている 恋の神様
想いが濃ければ 薄着をしている間に
願いを唱えなければ いけません
人肌抜いて 誰かの助けに ならんとす
逆に ジャマをし ....
ぷくぷくと あんこをつめて
ゆっくり 水に 浮かべる
ふーわ ふわ
華麗なジャンプは 出来なくて
ふーる ふる
ちょっと さぶいぼ 立っちゃっタ
サブイボって なに?
....
私の紡ぐ糸は 笑顔の意図ですか
細く 永く 棚引きますか
補足しないと いけないくらいの笑顔ならば
要らないと
手の甲と 掌を 等間隔で
チラチラさせては イケマセン
....
ターメリック なんて 言葉の響きで
何だか 王道を 極めたような気に
なっちゃっているけれども
炭水化物に 炭水化物なんて!! って
小馬鹿にしたような 茶化し笑顔が
何時の間に ....
長く 永く
とろみをつけて
伸ばした粘土を
年月かけて
こねくり廻す
引き延ばす
唯一の 結論
決断も出て いないのに
良くも こんなに 伸びたものだと
茶化 ....
桜が見事だねぇ
空を見上げる
流れる雲が
一本の 線となる
久し振りの 飛行機雲だ
こちら側からは 見えるけれども
飛行機雲の 乗客からは
私の姿が 見えるだろうか
....
あなたは 赤い情熱の焔を ほとばしらせ
視界を 愛で 染めた
切っ先鋭い刃よりも美しく
七色に輝く太陽光線よりも艶やかに
咲いた刹那
世界がぐうるりと 巡る気がして ジ・エン ....
みんな
花が咲くのは
当たり前だと
思っていやしないか?
いや
否
稲
イナダ
いやだ
色んな方法で 苗を育てれば
萎える暇なく 茎は伸びるけれど
根が 何処まで張っ ....
空を翔る 白い翼
不死鳥の如く 聳える
青い空 高い浪だけに
この建物は 桃色に 彩られた
ネーミングが微妙よねって
君が 茶化す
未だ 茶柱も 立っていない内から
冗談は ....
雪囲いの頃 見定めた町は
軽く 幻想的だ
いつもは 主役を重ねられない 竹藪が
尚 一層と 積もる頃
願いも 降り注ぐ
想い たけなわ
竹と縄を 手繰り寄せたら 叶うかな
....
囲まれて
絆(ほだ)されて
抱きしめる
おいで おいで
その言葉を 信じたら
ごま塩頭の あの人が
ニヤリ 笑った
何も 悪いことなんて してないよ
怖いことなんて ....
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