車がバックしていく
(バックしていく)


横を向いている
(きみが横を向いている)


車がバックしていく
(バックしていく)


きみが横を向いている
(そして少 ....
すげーなぁ
なんか鋼鉄っぽい味がする
限りなく広い白い地平
ぱちぱちとまばたきが多くなるほど

この広大な原っぱは全部鉄でできている

それを原っぱと呼ぶおれはすでにおかしいんですか
 ....
冷蔵庫の扉の
大きく開くところがとてもかわいい
あと冷たいところとか


テレビはなんか遠くの映像がおうちで見れるところがかわいい
いろんな色がキラキラ光ってさ、
そして走査線が連続して ....
しずかに








例えば
おれの煮え切らない気持ちが
数行の文字の羅列に書き直されたとして

君の咽元が
わずかに空気を震わせたとして

あるいは指先に触れる短 ....
原型を留めずなおも崩れ行く四季の巡りてまた一巡する


六歳の少女の頃の思い出の中に転がる私の靴下


ビー玉の裏の光りに舌をあて花火が上がったことにも気づかず


鳥を追う指先 ....
つまりおれはときおりアポーな仕草で演歌などを歌い
隣に座っている今年77のおじいと生産性のないお話をだらだらして
そのお歌へたくそーと野次を飛ばし飛ばされそれはいわゆるとても滑空的な、
その隣で ....
下駄の音に合わせて手玉そらに舞う犬と私の居ない季節に


詰襟が食い込む首で油揚げ拾う原っぱ葬列の順


右耳に綺麗なものだけ詰め込んで昨日覚えた公式で解く


張り付いた理 ....
おれはきっとやっていけるわ
やっとのことで
手順や矛盾のやり方を
覚えたの
仕事でもへまでも
存分に愛想笑いをして
それとなく何かに感謝するしぐさを

どうも。
どうも。
どうもど ....
口を突き出すように大きく開けて固定する
目はぎゅうっっと閉じ
手はもちろんグーだ
それももちろん固定して


たぶん地平線の向こう
まだ水母のような月と
プカプカ浮いている阿呆っぽい雲 ....
コスモス
すすき
金木犀






青く
それはほんとうに青く
筆で掻き毟ったような雲と
焦点を目指して伸びていく高速道路の
今日は至って空が高い平日に


走る車
 ....
消えていく生きていたいとタイト地のスカートめくるわ廓のかどで



弾丸の発砲された瞬間の感度を刺激焦げ付く体温



街金にきらめくボトル灯る火の影だと知って頬をあてて


 ....
いつも土地のことばかり考える
無駄ででたらめな不恰好の?
空はあんなにも晴れ渡っているが
当面はどうでもいい話だ
何かにつけて馬鹿ばっかだろう
汚れた廃墟が好きなのは
そこでかくれんぼうが ....
ノーザン
ライト
スープレックス




ほんとうはローリング袈裟切りが良かった




ノーザン
ライト
スープレックス






誰も彼も蒙昧で
短く ....
困ったことに真っ直ーぐ立つビルの上超寒くて死にそ
だから飛び降りたぜイエイ

ガキがもしゃもしゃ何か食べています
うらやましくない
断じてうらやましくなんかない
でもなんかむかつくからイン ....
母さん。




母さん。僕は今、とても複雑な心境です。
狐につままれたような気分です。
一体どういうことなのでしょう。
僕はまるで
自分の感情がわからなくなってしまった。
喜怒哀 ....
この膨大な思いでの累々と続く道沿いに立ち返るたび
また俺たちは
死んだままのデジャブを幾たびも繰り返し他愛無く
いつもの所で遊んで
親切そうに挨拶を交わしながら
これでいいんだね、なんて
 ....
疲れを露骨に見せる俺に対してあなたは、加速すればいいじゃない、と言った。
加速すればいいのか。つーか、加速ってなんだ。加速すれば済む話なのか。加速すれば事足りるのか。俺の疲れは加速すれば癒されるのか ....
ともあれそれは札付きのドタバタであった、というのはわたしはつい先ほど奇跡的な剥奪を目にしたばかりであってビルの角度、正確に言うと五十六度の鋭角が真夜中に飛行する眩暈を自前の風呂釜の中から応援落下せしめ .... お母さんミサイル (ミサイルをお母さんでくるんで軽く火を通したもの)



少女 (南から吹いてくる季節風のこと)



街 (顕微鏡に形が似ている)



青空 (比較的重量 ....
大阪の下町。
見るからにヤクザといった風体の男二人が、道端をゆっくりとふらふら歩いております。



「兄貴・・・・。兄貴。」
「・・・・なんや、マサ。」
「・・・・・・・・・・兄貴。」 ....
爆音で流れている音楽を
受け止めるこの耳で
俺はいつもあんたの与太話を聞いていたいと思って。


差別された人
このこう着状態をどう受け止めよう、
これってば妙に無防備、
先に言ったほ ....
固まる。
人々の微笑み。
固まる。固まっている夕景。
人々の微笑み。とうの昔に固まっている。
夕景。人々の微笑み。
微笑みはとうの昔に固まってしまった。
固まる夕景。
乾いた風。
固ま ....
ひととひととひととひと


しんこきゅうをしています


ひととひととひととひと


しんこきゅうをしています


あさごはんは
だれもいないしょくたくで
おみそしるから
 ....
うたを
うとうて
うたうとうて


(やあ


うたうとうて

おうた
うとうて


(やあ


そろそろあわただしなりまっせ

ぞろぞろとなやみがおのひとびとと ....
ふくそうのこだわりが
(かたにはまった、ふくそうと
(びるでぃんぐのこうさ、それとても、
(くうきてきでしかも、
じゃんぷしてみるみずたまりをよけ、
まちなみ
ゆらめきいらだち(なめらかに ....
ぼとぼとと
たいようとゆうやつはゆうがたになるとちからなくじめんにおっこちる
ふわふわと
ふゆうするあのこはだいたいよにんでひとり
おなじぶかっこうのまま
まちがこわれかたちをいびつにしてい ....
じかんのかんかくが
すなにまじって
とうめいのいれものから
こぼれる








きそくただしいせいかつのなかから
あるじゅうだいなことのしだいを
つつみかくさずあ ....
ねえねえ




ぼくがね




ふみだしたひとつ




ふみだしたあしもとのひとつ




ふみだしたあしもとのひとつの
そのしゅんかん



 ....
もと
もとの
つきの



らら



もと
もとの


もとの
つきの



らら



おらはいつかむかしのすみよいごみすてばさぬけて



 ....
俺妊娠させてもうてん
なんて突然お前は言い出した阪急梅田と東通りをつなぐ歩道真ん中の小さな溜まり場で
駅ビルのネオンがやけに明るいと思ったらもう終電近かった
結構長い付き合いなのにまだ何を考えて ....
捨て彦(104)
タイトル カテゴリ Point 日付
降る夜、自由詩206/1/10 0:26
急角度の夜自由詩106/1/6 0:22
ラヴ家電自由詩406/1/5 23:46
ささくれ自由詩105/12/23 1:41
ゆく短歌105/11/16 20:41
騒ぎ夜自由詩105/11/13 12:52
少女って地獄短歌405/11/10 22:54
気持ち自由詩5+05/10/21 1:39
ダッシュ自由詩205/10/20 2:49
原風景自由詩405/10/19 1:33
騒ぎ夜短歌105/10/14 7:13
ゆく街自由詩105/10/13 22:23
ノーザンライトスープレックス自由詩205/8/30 22:37
直帰自由詩105/8/26 15:49
家族自由詩305/8/17 18:25
その距離自由詩005/8/15 22:35
調整豆乳[group]自由詩305/8/11 9:27
ビル眩暈自由詩005/7/31 22:59
お母さんミサイル他、自由詩1105/7/22 13:50
シノギ散文(批評 ...305/7/9 23:14
爆音、受け止める耳、自由詩1+05/7/7 11:23
傾いた景色自由詩105/7/3 0:16
会話自由詩205/6/1 23:46
フロウ自由詩105/4/29 11:44
色彩自由詩005/4/4 1:29
雑踏自由詩305/4/2 4:47
月夜自由詩205/3/28 1:50
ふみだしたひとつ自由詩105/3/17 0:54
風景自由詩605/3/11 2:48
応答自由詩204/11/20 17:45

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