おれは頭が悪いから
ちょっとしたことですぐに泣きそうなって
女のひとに助けてもらおうとする
ほいで助けてもろたら
どうも有難うとかゆって
またすぐに遠くの地平線のこととか
郊外の高 ....
新世界の入り口の門は
歌舞伎町にも負けんくらいの
色とりどりの電球で埋め尽くされとって
作りもんの花やら枝やら
そりゃもう
朝でも夜でもぎんぎらぎんぎら
通天近づくに連れてだんだん
賑や ....
パクった原付の
エンジンのかけ方教えてくれたやん
それで夜中にいっつも
ニケツして工場いこかゆうて
淀川沿いの工場地帯
一番奥にあるコンクリ工場の
脇のドラム缶の山登って
柵超え ....
こんなとこで
一人暮らししてる女の
アパートはめちゃくちゃ質素で
内装がどうとか
隣の空き地が草ぼうぼうとか
それ以前に
とても悲しい
おれが帰るときに
また絶対来てや、とか言う
....
かんなみにおった頃はそんな喋り方せぇへんかったくせに
町医者ひっかけた途端セレブみたいに気取りやがって
あんたもええ人見つけなあかんよて
出屋敷で会うた途端おれに言う
余計なお世話じゃボケ
....
「だいばんちゅう」って
ものすごい好きゆうことや、ってゆうから
ばん、てなんや、て聞いたら
叩かれるのも愛のうちやろ、て。
ああ、やっぱ中卒はかなんな、
無視して煙草吸うてても
向こうは一 ....
殴られたいな
あぁー
マジでぶん殴ってくんねーかな、おれみたいなやつ
誰か殴ってくんねーかな、とか思いながら
おれは今日も花園町と西成をチャリで往復してんだぜ
いいよ全然
理不尽にして ....
伊藤正三がこれから向かう会合というのは所謂身内仲間で毎年何度か行う恒例行事のようなもので、最初は少数のやもめ連中で集まッていたのが何時の間にか十五人ほどに膨れ上がりその後は減ッたり増えたりを繰り返して ....
都市にプリーツが回って
ラベンダーの匂いが空に
それで平日には
うなだれながら握手をしましょう
私が巡回する
キアロスタミの映画
かつて、話題にのぼったことのない見た目に
方向を示唆 ....
つい先日相対性理論のハイファイ新書が発売された。僕も買ったが相変わらず素晴らしい。曲も良いがやはり特筆すべきはベースの人(名前忘れた)が書く歌詞だ。友人のねいちゃんがタワレコに勤めているので売れ行きを ....
(旅立ちの日)
「…… … ……朝尾、伸介」
「はい!」
「…… …… …… ……… …… …はい。よく頑張ったな、おめでとう」
「…… …… …… … …」
....
「キャー!アスハルー!!」
「シンノスケくーん!!」
「キャー!!こっち向いてー!」
「ジロチョーさーん!!」
「アスハルー最高!!」
「シゲオくーん!!!」
「寿限無寿限無五劫の擦り切れ ....
僕はとてもパンクが好きだ。あまりにもパンクが好きなので、「今のパンクやなぁ!」って隣にいる人に言うこともしばしばで、いやぁ、ときおり思いがけないところにパンクを発見したりするんだけれども、と同時に世間 ....
板前の 仕事仲間を 褒めちぎる
俺たちの 海がコギャルに 奪われた
ピカピカに 光る新型 メカたまご
七日には 予定があります ごめりんこ ....
「ちえちゃんッ」
「あ、健太郎」
「姉さんこんにちわ。ちえちゃんどないや」
「うぅ・・健太郎・・」
「ちえちゃん、ちえちゃん、おっちゃん来たで。大丈夫か」
「・・・・」
「今寝たとこか」
....
道端にごろんってなって
ひっちゃかめっちゃかになるのは
おれの力がやはり仕方なく貧弱であるからで
しかしそんなことをゆってもおれは大層怒っていて
その怒りを体現せんがためにおれは
ありとあら ....
猫が寝ているときの時間はへりくだるおっさんのまつげよりも儚い
お外の天気の話
ちゃんとしたいなーとかビール飲みながらファッションパンクのとさかを蹴り飛ばして
蹴り飛ばしたら非常に良いな
とって ....
おふぇるよ
幕が垂れ下がる おれの 目の目の前に
耐えられる が物事の主流になる 分け前を与えられない
流れに任せて 今 だらだらと歩きまわる 街 ただひとつのマッチが午後
おお 傘がまわる ....
ヒマラヤの頂上にひっそりと たまごセンターが建っている
なぜそんな場所に建っているのかと言うと
それは社長の意向だからだよ!
は!誰だ貴様、名を名乗れ!
はいわたくし福田五臓六腑子と申します
....
内臓のルートが目の前で羽ばたきいつもとてもおれは疲れてしまうの
それでいろいろなカラダが分解されていくのと同じようなもの
地べたに寝転がっている腕の感触と今日のナイツ
日々が変わる足がイヤででも ....
下半身が丸まったまんま六すっぽゆうことをきいていない平日
馬鹿に慣れていない変態または若さをむさぼっているいつもどおりの変態
左右
朗読をしましょうそれはそれはいつも色が綺麗だった赤
と黒が少 ....
しろとくろのあお
しめったスクリーン
誰もいない建物の隙間で出会う
たどたどしい顔の崩れた思い出
食用になって別れを告げても
未だに誰からの電話もない
月曜の深夜から高速道 ....
透明の骨格を保った液体で
湿度はまったくもって不充分
そのままに飛行機雲を呼んでいる
商店街の爆発を悲観している
鳥の歩行
ジャブのけん制をしながら
意思の疎通でエンコード ....
学校の階段を
えらそうに前転しながら降りていくわたし(わたしたちは)
新品の
たわしをいつも持参しているので
タイミングを計っては
開きっぱなしの窓に向かって
たわしを力まかせに放り投げる ....
寝とったらまた隣がやたらウルサイから目が覚めた。
ドア開けてそーっと見てみたら、やっぱいつものヤクザやった。もう最近は慣れたけど、最初はマジびびってて、ほやけど興味があったから、何回目かのときに初め ....
季節をぜんぶ
秋にしたい
生まれ変わってもおれは男でいたい
女になるのは嫌だ
おれは次ぎに生まれるときもぜったいに男でありたい
....
とってもみっともないね。こぼれている。どこからか
寂しい景色がぶくぶくと反復を続けています。
そとは雨。レンガの建物のほかにはぼやけた空。寝ぼけてたり。
ほいで午後からの陽気はいっそうおれにとっ ....
なめこの通り道である遠いメモリーの輪郭に
ななめのビルの
切れ込みがいくつもあるから
ずっと
ほおばっていてよ
馬鹿になるから
ただいまの原 ....
待ってくださいってすごくゆわれている
一番目の人がゴールする
おれはそれが面白いってめちゃくちゃ笑う
笑いすぎてその場に座り込んじゃって
そんで後ろがつっかえてしまう
ってか暴言とか ....
頭が千切れて揺れる
固まって固まってまっててまってて
お腹がすいた
そろそろ
真夜中のほうこう
しずかにしてねここは
ねおん
ごろん
ふろう
....
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