余命知り
向き合う強さ
胸に咲く
ひとひらの花
散らぬ願いを
ひまわりの
木漏れ日揺れて
午後の庭
耳を切るほど
夏の静けさ
川沿いで
あの人にまた
見つめられ
狼狽 ....
天災に
期待も悪も
呑まれゆく
ひとつの声が
空に消えたり
好きだった
君の髪一本
筆箱に
そっと隠して
春を閉じたり
旅先で
出逢う少女の
襟足に
夕陽こぼれて
....
鬱積はバーボンの底に沈んで
アダルトビデオの光が
虚ろな壁を白く洗っている
横須賀の港に
希望の欠片がひとつ
錆びたまま浮かんでいる
それを信仰と呼ぶなら
あまりにも滑稽だ
フ ....
少女の長い睫毛が
涼しい午後の光をひきとめている
横顔が まだ時間を知らない
遠くでチャイムが鳴る
胸のふくらみは ひとつの秘密
破れた鏡に うつるつまらない渋谷
スクランブル交差点に ....
気狂いの地下街を這いずる
ねずみの群れ
救われない記憶の死臭が
古いベッドに滲む
相姦の夜は
安ホテルの薄い壁を
照り返し
神の名を呼び損ねた
海風が
疲れた生命を撫でてゆく ....
通り雨癒えぬる傷に滲みゆき
ひとり自刃を夢に見ており
雷鳴に桜の木下血あざやか
散りゆく花の無垢を汚して
黒髪を手首に絡めさようなら
声も届かぬ夜の淵へと
怨み抱きナイフを隠す ....
誰もいない部屋に
裸電球がひとつ
乾いた涙の跡を
浅い運命みたいに
照らしている
蜃気楼のように
遠い記憶が
葉書の裏で
うんざりした傷を
また呼び起こす
机に残った
赤 ....
「テールランプの面影」
水色の夜に
日本の伝統が
テールランプみたいに滲んでいた
長い髪の女が
コーヒーショップの窓に
寂しさを映している
三島の声が聞こえる
文化を守ることは ....
自称詩人が過ぎてしまったのは確かです
誰も自称詩人に関心などないし
自称詩人がどこで野垂れ死のうと
どうでもいいのです
従って自称詩人殲滅を目論んでいる
私の活動もとうのむかしに過ぎてしまっ ....
自称詩人を喰らって生きる種族が
浅草界隈に出没するようになった
彼らは他の物は一切口にすることなく
ただ自称詩人の自称人肉だけを食べる
方法は、自称詩集出版をエサに
自称詩投稿サイトで呼び掛 ....
電波くんが
頭から強い周波数の
電波を「うにゃららほけーっ!」
と発信すると
自称詩人が腹を下し
最悪の場合、ウンコを漏らす
という現象が
足立区や台東区で
頻繁に発生している
自称 ....
つまらないから
つまらないと言ったまでだ
お前だよ、お前、この包茎野郎!
(天才物理学者 武井戸康明 談)
アソコにも美人不美人がある
pornhubを見てみれば分かる
色といい形とい ....
ただでさえジメジメして
鬱陶しいのに
この時期の自称詩人は
本当に止めてほしい
白癬菌みたいに
足の指の間やタマキンの横にでも
住み着かれて
股の付け根で
自称詩を夜ごと唱えられたら
....
日本人とは観念である
何処かで誰かが既に
言っているかも知れないが
私は最近強くそう思うようになった
日本人とは人種でも国籍でもなく
その精神の有り様を表すものなのだ
日本人は
....
よく体育会系の男子が
バイトでホモビデオに出て
それが後々バレて
騒ぎになるということを聞くが
別にホモでもないのに
金の為に出演することも少なくないらしい
それを聞いて
鎌倉御成町 ....
お前がベッドに腰掛けたまま
俺に批判がましい視線を向ける
俺はそれが鬱陶しい
悪いのは俺じゃない
お前に対してうんともすんとも言わない
俺のジョニーが悪いのだ
いや、ジョニーが悪いとも ....
我が罪を思い返すは桜桃忌
梅雨寒に震えて舌を噛み千切る
蜘蛛の巣に絡み取られて息絶える
黴臭い汚部屋の中の蝋人形
早乙女の後ろ姿に勃起する
襟足に舌を這わせて夏衣
....
コメが高いなら
コメを食わなければ良い
アワでもヒエでも
食えるもんなら何でも
文句言わずに食え
どうせ碌でもない
働きしかしねえんだからさ
自称詩人に食わせるコメなんて
端からないだ ....
今年の4月から
自称詩人一匹を捕まえると
1000万円の報奨金が
支払われることになった
自称詩人の家族はこれに大喜びし
早速2ヶ月間で2500人の自称詩人が
捕らえられることになった
....
もっと思いっきり生きてみ
オレがさ、思いっきり生きろって言ったら
思いっきり生きないと
舐めてんのオレを?
舐めてんのか!
それがお前の思いきりか!
バシッ、バシッ(思いきり横面を張り ....
あなたの温もりが
唯一の救いのように
思われる
孤独な夜には
ただ静かに
あなたを胸に抱いて眠りたい
その微かな寝息を聴きながら
洗い髪の香りに包まれて
何も考えずに
じっと横に ....
世界に対して
言うべき何かを持たない
私達は
否応なく
自分の興味に深く
沈み込む以外にない
しかしその狭く閉ざされた空間には
同じように
そこへ流れて来た難民が
少なからず、いや思 ....
チンカス自称詩人と言った場合
チンカスと自称詩人は
同じ意味なので
これはトートロジーではないかと
言われたことがありますが
よく考えると
自称詩人の存在は
チンカスイカなので
(チン ....
殻を剥くのが面倒だから
カニは食わない
おまえ、俺のために
カニを剥いてくれないか?
イヤならいい
それなら
カニを食わないだけだ
本当にいいんだな?
俺がカニを食わなくて ....
昨夜の夢の続きをみたい
誰かその方法を教えて欲しい
もう新しい夢は要らない
これから見る夢は
どうせ夢でしかないから
あの時のあなたが
何かを言い掛けて
少し微笑んで
消えてしまう ....
コメを買ったことがないと言って
農水大臣を辞めなければならないのであれば
頭の悪そうな女子が
「あたし、おコメ食べないんですぅ」なんて
ほざいたら日本から永久追放にしなければならないと思う
....
いつも小さな棘が刺さっている
一つ取れてもまた刺さって
心に棘がなかったことがない
何かに浮かれて
表面上は陽気に振る舞っていても
少しでも冷静になると
小さな棘が刺さったところが
チク ....
振り返ると
私には色んな付属物の影が
ついて回って
太陽を通してさえ
本当の自分が分からなくなってしまった
忘れられない人がいる
忘れてはいけない人がいる
しかしそれは命が尽きるまで ....
私にとって
時間は有限なので
いくら悲しいことばかりの
毎日だって
いつかは終わりが来るのだと思うと
そんなに辛くはない
それは嘘だけれど
私ばかりが悲しいのではなく
悲しいことに過敏 ....
私が若かったとき
あなたはとても美しかった
美しいあなたに
偶然街で出会ったとき
私はそれまで
言おうと思っていた
言葉を言うことが出来ず
僕のこと覚えている?
としか口に出来なかった ....
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