何にでも肯定的な
徹底したイエスマンで
構成された政党で
ビジネスマンの圧倒的な
支持を得ている
基本的に
主体的に何かを考えたり
行動することはなく
複数の意見がある場合は
権 ....
ポケットの中の
小さな祭壇に
頭を垂れる人々
画面の光が
夜の神となる
瓦礫の上に立ち
再び家を崩しながら
誰も泣かず
誰も問わず
崩れる音に拍手を送る
腐臭を嗅ぎながら
....
川の下流の
濁った溜まりに
ひとりの男が浮かんでいた
藻の髪をひろげ
陽の光をまだらに浴び
子どもらは棒でつつき
逃げて
また近づく
「またや またや……」
老婆が畦道で呟く ....
灯火はひそかに揺れ
月は硝子のように冷たく
私の頬にかかる仮面は
夜の深みから彫られた
仮面の裏で眠る顔は
血の気を失い
かつての微笑を忘れ
遠い鐘の音だけを聞く
誰もその下を ....
君の声が 裂けた大地の脈をうち
まだ名を持たぬ花弁は 血のように散った
街は瓦礫の海だ 線路は剥きだしの蛇となり
遠く 人間の泣き声は 黒い太陽に噛み砕かれている
夢をひとつ 君が投げた夜 ....
自称詩人すべてに対し
強制送還するという法案が
可決したことに
異議を唱える人はいないが
一応日本人だったりするので
何処に送るべきか議論がされている
一番の候補は北朝鮮で
日本社会党等 ....
八月は偽善の季節
ただでさえ暑苦しいのに
今年もまたあの時期を迎える
年端もいかない子供に
変な文章を読ませて
いつまでも忘れません等と
言わせて
ジジイやババアが喜んでいる
....
ライムの切り口が
舌に沁みる
真夏の この寒さの理由を
誰も説明できない
テーブルの上には
花瓶がひとつ
振り子時計の針が
遠い場所にいる誰かを指さす
ただそれだけの
無言の構造 ....
迷路の小さな王が
ブラインドの向こうで
冷たい刃を舐めている
純粋という不敗の幻を
彷徨いながら
愛の絶対性は
子供の口の奥に
不確実な探し物のように
思い出されるだけだ
や ....
閃光が 変わり果てた街を撃ち抜く
ざわめきは 呪縛のように
耳朶にこびりついて離れない
オールドスクールのビルの陰で
誰かが嫉妬を嗅ぎとり
誰かが心象の戦いを繰り返す
この迷 ....
余命知り
向き合う強さ
胸に咲く
ひとひらの花
散らぬ願いを
ひまわりの
木漏れ日揺れて
午後の庭
耳を切るほど
夏の静けさ
川沿いで
あの人にまた
見つめられ
狼狽 ....
天災に
期待も悪も
呑まれゆく
ひとつの声が
空に消えたり
好きだった
君の髪一本
筆箱に
そっと隠して
春を閉じたり
旅先で
出逢う少女の
襟足に
夕陽こぼれて
....
鬱積はバーボンの底に沈んで
アダルトビデオの光が
虚ろな壁を白く洗っている
横須賀の港に
希望の欠片がひとつ
錆びたまま浮かんでいる
それを信仰と呼ぶなら
あまりにも滑稽だ
フ ....
少女の長い睫毛が
涼しい午後の光をひきとめている
横顔が まだ時間を知らない
遠くでチャイムが鳴る
胸のふくらみは ひとつの秘密
破れた鏡に うつるつまらない渋谷
スクランブル交差点に ....
気狂いの地下街を這いずる
ねずみの群れ
救われない記憶の死臭が
古いベッドに滲む
相姦の夜は
安ホテルの薄い壁を
照り返し
神の名を呼び損ねた
海風が
疲れた生命を撫でてゆく ....
通り雨癒えぬる傷に滲みゆき
ひとり自刃を夢に見ており
雷鳴に桜の木下血あざやか
散りゆく花の無垢を汚して
黒髪を手首に絡めさようなら
声も届かぬ夜の淵へと
怨み抱きナイフを隠す ....
誰もいない部屋に
裸電球がひとつ
乾いた涙の跡を
浅い運命みたいに
照らしている
蜃気楼のように
遠い記憶が
葉書の裏で
うんざりした傷を
また呼び起こす
机に残った
赤 ....
「テールランプの面影」
水色の夜に
日本の伝統が
テールランプみたいに滲んでいた
長い髪の女が
コーヒーショップの窓に
寂しさを映している
三島の声が聞こえる
文化を守ることは ....
自称詩人が過ぎてしまったのは確かです
誰も自称詩人に関心などないし
自称詩人がどこで野垂れ死のうと
どうでもいいのです
従って自称詩人殲滅を目論んでいる
私の活動もとうのむかしに過ぎてしまっ ....
自称詩人を喰らって生きる種族が
浅草界隈に出没するようになった
彼らは他の物は一切口にすることなく
ただ自称詩人の自称人肉だけを食べる
方法は、自称詩集出版をエサに
自称詩投稿サイトで呼び掛 ....
電波くんが
頭から強い周波数の
電波を「うにゃららほけーっ!」
と発信すると
自称詩人が腹を下し
最悪の場合、ウンコを漏らす
という現象が
足立区や台東区で
頻繁に発生している
自称 ....
つまらないから
つまらないと言ったまでだ
お前だよ、お前、この包茎野郎!
(天才物理学者 武井戸康明 談)
アソコにも美人不美人がある
pornhubを見てみれば分かる
色といい形とい ....
ただでさえジメジメして
鬱陶しいのに
この時期の自称詩人は
本当に止めてほしい
白癬菌みたいに
足の指の間やタマキンの横にでも
住み着かれて
股の付け根で
自称詩を夜ごと唱えられたら
....
日本人とは観念である
何処かで誰かが既に
言っているかも知れないが
私は最近強くそう思うようになった
日本人とは人種でも国籍でもなく
その精神の有り様を表すものなのだ
日本人は
....
よく体育会系の男子が
バイトでホモビデオに出て
それが後々バレて
騒ぎになるということを聞くが
別にホモでもないのに
金の為に出演することも少なくないらしい
それを聞いて
鎌倉御成町 ....
お前がベッドに腰掛けたまま
俺に批判がましい視線を向ける
俺はそれが鬱陶しい
悪いのは俺じゃない
お前に対してうんともすんとも言わない
俺のジョニーが悪いのだ
いや、ジョニーが悪いとも ....
我が罪を思い返すは桜桃忌
梅雨寒に震えて舌を噛み千切る
蜘蛛の巣に絡み取られて息絶える
黴臭い汚部屋の中の蝋人形
早乙女の後ろ姿に勃起する
襟足に舌を這わせて夏衣
....
コメが高いなら
コメを食わなければ良い
アワでもヒエでも
食えるもんなら何でも
文句言わずに食え
どうせ碌でもない
働きしかしねえんだからさ
自称詩人に食わせるコメなんて
端からないだ ....
今年の4月から
自称詩人一匹を捕まえると
1000万円の報奨金が
支払われることになった
自称詩人の家族はこれに大喜びし
早速2ヶ月間で2500人の自称詩人が
捕らえられることになった
....
もっと思いっきり生きてみ
オレがさ、思いっきり生きろって言ったら
思いっきり生きないと
舐めてんのオレを?
舐めてんのか!
それがお前の思いきりか!
バシッ、バシッ(思いきり横面を張り ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
0.26sec.