大根をすりながら、君が笑う・・・・。
好物の蕎麦を茹でて
かつおだしのつゆを、ほんの少し味見をして
君が笑う・・・・。
「冷やしは、二玉いける!。」
ざるの上に海苔を散ら ....
遠くにある、かすかな記憶を掘り起こし
これが何か?何なのか?が見えず
苦しむ日々を受け入れた・・・・。
その一方で
毎日が透明になり
都庁の上から、空へと消える夢を見る・ ....
ここ一番の危機感は
一日のうちに、何度かやってくる・・・・。
気づかぬうちに、通り過ぎるだけで・・・・。。。
電話を取り/幾度も怒られ
気がついたら
平気なものも増えた・ ....
武蔵関の片隅で
鳥に姿を変えた白紙が舞う・・・・。
ただそれは、意思を持つように
声と言葉を持ち始めた・・・・。
一枚の白紙は
互いに交差をし
決して妥協も無く
....
つまらないということで
ふさぎ込んだり
止まったりする意味は無い・・・・。
面白いって何?
と、聞かれても
答えることも出来ない・・・・。
その一方で
面白い ....
返答の無いアドレスと番号を、消去する。
その行為はまるで
ボタンを押すというよりも
深い穴の井戸に
ふたをするのと同じ・・・。
反応が無いということで
何に対し/誰 ....
なくした財布の、行方を思う。。。
キャッシュカードは無事か?
免許証は?保険証は?
自分を表す記号の行方を
ただただ思う・・・・。
小銭入れの十円玉と
百円玉・五円 ....
餅を食べ過ぎて、ジーパンがきついので
「お腹が、いっぱいになった。」と誤魔化して
近所を走ってみた…。。
子供らが、親に急かされて車に乗っている。
若い男と女が、手を繋いで駅へと ....
午前3時
自分以外の誰かが
同じ空間にいると言う
錯覚に陥る…。
(キット/コレハ/カンチガイダ。)
この気配が、何なのか?を理解できぬまま
左側の鈴の音と
....
鍋のなかで踊る蕎麦を見つめ
何かを潰すように
何かを壊すように
菜箸を掻き混ぜる…。
もしくは
それを生き物に見立てて
趣味の悪いハンティングだと
自嘲する… ....
小さなことを、見つけよう・・・・。
ちょっとした幸せだと考え
変化を楽しむように・・・・。
「今日は、いつもより風が弱い・・・・。」
「今日は、いつもより日が当たる・・・・。」 ....
生まれたての赤子が泣いている。
これから生きることを
不安に思ってか
生まれた事を諦めてか
大きく・大きく・泣いている・・・・。
〇戦争では、沢山の人が死にます・・・・。 ....
ただ
好きの気持ちを大切にしたいだけ。。
勝ち負け関係なく
「やろう。」と言う気持ちが
前面にあると説明したい・・・・。
「私は、辞めた後の事を思い
この不快感が何 ....
恋愛は
すれ違いと勘違いで出来ている・・・・。
一生に一度は
ストーカーと呼ばれて
人間不信になると
予想を立てていい。
「好きです。/嫌です。」
と態度で示 ....
「もしもし。」を聞けば、安心する
寂しくなると笑顔が見えて
耳をふさげば泣く声がする。
(身体の一部を差し出して
痛めつけなければならないのだろうか?)
いなくなることは ....
鍋に火をかける。
ことっ。ことっ。ことっ。ことことことっ。
コンソメの香りが溢れ
作り置きのパスタを沈めると
つまみ食いの衝動が止まらない。。
(にんじんと、たまねぎとジ ....
山手線から見える住宅街のテラスを遠くに
厚切りのミートローフを思い返す。
暗い路地を遠くに
音と植木のテラスを目指して上る坂の上には
友との語らいと味わいの時間が
一人き ....
別れを伝え行く人々の亡骸を積み上げるかの様に
上を目指してゆく・・・・。
「残忍に、なってしまったのだ。」と
泣いたのは最初だけ。
今では
戦場の一人となった。
( ....
会えると感じた、深夜の歌舞伎町。
都心へと向かう電車内は、乗客もまばらで
反対列車の人々の顔が
余計に疲れて見える。
(とくん。とくん。とくん。)
とくん
....
小さな灯りにため息は漏れて
不安だというように
二つの瞳は一点を見つめる。
手をつなごうと差し出せば
暗闇の中で迷子になり
泣いてしまう私がいる。。
(大切にしたい ....
新人
何かしたいと思えば
おいでおいでと誰かが叫ぶ。
「よろしくお願いします/こちらこそ。」
その一つが一生となれば
人は天職と言う。
我慢代といって
お金を ....
いなくなった曜日に
私がいる・・・・。
すれ違いを起こしているように
すれ違いを起こされているように
今生の別れが迫った・・・・。
笑顔を/声を/言葉を
乱すように ....
口にする事の無かった餅を煮込んで
祖母がこしらえた醤油味の田舎汁と共に
腹が膨れあがるまで流し込む。
青い半纏を羽織り
孫たちを嬉しそうに出迎える祖父の声が
暖かな縁側の ....
https://maps.google.co.jp/
グーグルマップの、周辺機能は驚いた
画像データがある地図は
360度の視界で景色が見える
実家が
幹線道路から見える場所のため
画 ....
都都逸の形式ではありません。作者は形式を確認してください。
肩を、叩かれる・・・・。
誰が
何が
何のために
肩を叩くのか、知る術を知らない・・・・。
トン
トン トン
トン トン ....
こたつを囲んで
テーブルを囲んで
昔と変わらぬ景色の中で
暖かな鍋物をつつく。
だし汁を浸した白菜
ぷりっぷりの海老と鶏肉
ビールで流し込む
つるっつるの白滝 ....
生まれて来ることの無かった叔母さんの魂に
「どうぞ召し上がれ。」と
今年一番の桃を
ざるいっぱいにお供えした。
蝋燭に照らされて
光沢を放つそれらは
早く食べてもらいた ....
繰り返す中に人生が始まり
いつの間にか落ちてしまった・・・。
(何かあるなら・何かするなら・生き残ることが出来るよ・・・・。)
誰かの入れ替わりと
自分とが重なり合う刹那
....
話をするのは
メールをするのは
本音だからと彼女は笑う・・・・。
(話を聞いて。とでも言うように
着信音が鳴った・・・・。)
東口から
西口へ行く前
一分十六 ....
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