思い切って立てました。現代詩フォーラムに山梨および甲信越地方にゆかりのある方はいますか?
(出身・在住・住んだ事がある等々。)どのくらいの方がいらっしゃるかは解かりませんが、詩作や詩・現代詩フォーラ ....
皆さんは、何処で詩を書きますか?

アパートのこたつの中/図書館の片隅/喫茶店の窓際の席/休み時間の教室やオフィス

等等、色々あるとおもいます。

皆さんが、詩を書く場所やここで書く事が ....
幕引きの前
馴染んだ景色を眺めたら

忘れたはずの愛情に
気がついたらしい。

別れの言葉に感謝を添えて
ぱたん。と静かにドアを閉めた時

名残惜しさと寂しさに
視界が歪んで見えな ....
哺乳瓶を手放した甥っ子が
コップに注いだリンゴジュースを飲み干した。

父に手を合わせ
今すぐにでも伝えなくてはならない。

病院の待合室
「いつか、孫と一緒に飲めたらいいね。」と
願 ....
大きな口を開けた君は
生クリームの付いた苺をほおばっている。

半分が残ったホールケーキの上
苺が欲しくて
「もっと食べたい。」と腕を伸ばせば

ふっ。。と笑ったおじいちゃんが
一口食 ....
宙へと向かい腕を伸ばす甥っ子の小さな手が
何かを握っている。

目の前の光景は
会いに来た亡き父の
右手の人差し指を握っているのだ。

「おじいちゃん。」

その一言を伝える代わりに ....
何もしたくない日は
黙って横になる。

考えることを辞めて/空気に溶けて
部屋の中を漂う私の姿を思い浮かべ
聞こえてくる音に耳を澄ましてみる。

(窓の外を走る自転車のブレーキ)
(何 ....
死んだ者たちが帰ってくる時刻だ。

透明な海が広がる南の方角から
白い空間と氷雪で覆われた北の方角から

生まれ故郷を目指して魂が向かうのは
死ぬ間際まで思い続けた家族に対しての心を
表 ....
高い波が打ち寄せる岸壁から
次々と飛び込む音が聞こえてくる。

宙を舞い
姿を消していった母親と赤ん坊。

「我慢。」という一文字は
生きてゆく権利でさえ
許すことは無かった。
はいずりをするきみのお仕事は
周りの人を笑顔にすること。

口の端っこをぎゅっと上げて
上と下に二本ずつ生えた白い歯を見せながら
声を出して笑っていよう。

「そこにいるだけでいいんだよ ....
手をついて立ち上がれば
ママの顔がいつもより近くで見える。

「偉い・偉い。よく頑張ったね。」

きみを褒めるママの隣では
随分前に亡くなったおじいちゃんが
くしゃり。と目元や額や口の端 ....
はいずりをする甥っ子が
何かを目指している。

上半身を起こしつつ
片方の後ろ足を蹴り上げ
前へ・前へと
何かに向かって。

生えたばかりの白い歯を見せながら
「うーっ。うーっ。」と ....
あゆみに子供が生まれて
お母さんは「おばあちゃん。」と
呼ばれるようになりました。

雨が降り終わり
余計な寒さを感じていた一月の半ば
お父さんが何も言わずに遠くへと逝ってから早5
年。 ....
ころん・ころん。と揺れる小さな頭

母の背中でねんねを始めた頃合で
父はそっと孫を抱き上げ
つつーっ。とタレ堕ちそうな顎周りの涎を
愛用の手拭いでさっと拭き取る。

すーっ。すーっ。と寝 ....
生後半年になる甥っ子のそばには
何かに埋もれてしまいそうな影が
リビングの明かりに照らされて一つ。

久方ぶりに家族が集まる頃
元気な声を上げて布団を叩きながら
ぱたぱた。と
手足を動か ....
父の顔を知らないはずの甥っ子が
写真を眺めては「じーじ。」と言った。

いつもなでなでをしてもらったよ。と
幼くともはっきりとした言葉で。

懸命に訴えかける眼差しと
更に笑ったような父 ....
脳梗塞で麻痺をした身体を起して
杖をしっかりと握りつつ
弱った足腰で孫を出迎える父。

「よしくん。よしくん。」と急ぎ足になれば
転んで怪我をしないように。と
周りの皆が心配をする。

 ....
些細な会話に植えられた
人を伸ばして育ててゆく一粒の種。

分け与えた優しさは感謝のこころとなって
何処かで必ず
大きくて明るい灯火となる。
父の遺影を眺めては
にっこりと笑う甥っ子。
あー・うー・とようやく声に出した喃語で
懸命に話しかけてくる。

死ぬことを自覚した少し前
最後に植えたくちなしの木は
一階の軒先よりも高くな ....
元気よく動き出す孫の手足を眺める
父の眼差し。

鼻とほっぺたにちょこっと触れて
「ママにそっくりだ。」と
口元を緩ませる。

喃語できゃっ・きゃっ・と話をされて
機嫌よく頭を撫でなが ....
「おはよう。」の声に反応をして
力いっぱいに両腕を動かす
生後二カ月目の甥っ子。

小さな身体をそっと抱き上げて
ミルクを飲ませる妹の横顔は
また一つ新たな変化を見せている。

よちよ ....
追視を始めるくりくりとした大きな瞳は
一点を眺めたまま離さない。
目じりと頬に皺を寄せて
くしゃりと笑った父の顔を。

丸くて小さな手は
元気よく動いて何かを掴もうとしている。
頭をなで ....
真夜中の古巣に向かい歩いている。

ここは慰めの場所
心を元気にする止まり木だ。

移り行く場所を眺めても
寂しくは無い。

懐かしく遠い日々の出来事を支えに
今日もまた背筋を伸ばす ....
父の魂は
今に置かれた座椅子の上で
孫が遊びに来るのを待っている。

ぷにっ。ぷにっ。と
柔らかいほっぺたの感触と
宙を見つめる大きな瞳を思い浮かべつつ
かわいい孫を
自分の手で抱き上 ....
甥っ子の手を握る時
妹が生まれた日の事と
父の手を思い出す。

私をずっと守り続けてくれた
大きくてごつごつとした手を。

小さな手を眺めつつ
すーっ。すーっ。と
寝息を立てる口元に ....
「私は洋食が好きなの。」と言って
いつもミラノ風ドリアを頼む90歳の祖母
性格もシビアだが
財布の中身に関してはことさらにシビア。

死にかけた親父にミラノ風ドリアを食わせると
やり残した ....
-おかえりなさい。-
御馳走を囲んだ部屋に父がいる。
右手で柱を掴み玄関先で手を振る父がいる。
骨という抜け殻になった父が腕の中にいる。
「おいしいね。」と言って食べていた金平糖が
袋を開け ....
退院直後父は湯呑を差し出して
「あと少しだけ、水が飲みたい。」と
看護師の母と妹に言った。

手の震えを抑えつつ
湯呑を落とさぬよう
中々力の入らない両手に
ありったけの力を込めて。
 ....
思い出すのはうれしかった出来事ばかり。

九九を全部言えることが出来てほめられた日
すき焼きを食べて「おいしいね。」と笑いあった寒い日
試験に合格をして「おめでとう。」と言われた日
初めての ....
父はもうすぐ骨となって帰ってくるから

固く冷たい手を最後の別れが来る時まで

しっかりと握り続けていよう。
ぐずる甥っ子を抱き上げ
父はいつでも背中をさすりつつ
時折歌を口ずさみ
廊下や座敷を行ったり来たりと
泣き止み
眠りにつくまであやし続ける。

母となった娘が生まれたばかりのころ
ぐず ....
妹が甥っ子をあやすとき
そこには亡き父がいて
二人の顔を眺めては
歌って声をかけつつも
小さな頭をなでながら
いつでも笑って
あやしている。
梓ゆい(388)
タイトル カテゴリ Point 日付
会議室スレッド
集まれ!!,山梨県民・甲信越地方の人。会議室19/8/28 20:26
詩を書く場所会議室18/9/18 9:58
投稿作品
おしまい。自由詩021/11/29 1:48
近状報告 自由詩321/5/12 14:12
お祝い自由詩421/4/12 12:24
語らい自由詩220/2/27 5:17
停止自由詩120/2/19 2:20
家路自由詩2*20/2/19 2:12
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