どこを探しても、一人しかいないあなた方。

何億分かの一のくじ引きで、二人三脚をすることになったあなた方。

「私は共に生き、幸せになりたいという申し出を受け入れて

お腹に宿りました・・ ....
父の声がしたので

居間の方へと向かって行った。

杖を持ち

自力で歩こうとする様は

病と闘う姿そのものに見える・・・・。

「私は今、父の心と気持ちに答えなくてはならない。。 ....
忙しい。忙しい。としか言わなくなったので

ほんの少しの荷物だけを用意して

高尾山に登ってみた・・・・。

曲がりくねる坂道を登るうちに

「これは、今までの景色に似ているな・・・・ ....
かすかに触れた指先を追い求め

いくつもの場所ですれ違う人影の名前を

ぽつり・・・・ぽつり・・・・。と呼びかけた。。

詩集を抱き

いちごみるくの欠片を放り投げながら

隅田川 ....
良縁を感じた日

ランドセルを下ろした少女と

話をしよう・・・・。

一つの終わりを迎え

受け入れることを拒み

返して返してと泣く

少女の傍らで・・・・。

(20 ....
「いつか、会わせてください。」と

12歳の女の子は呟いた。

ランドセルを背負い

スクールバスを待つ公民館の前で。

土曜日の夜

すれた匂いの飲み屋前

酔っぱらいを背に ....
繋がる糸にたぐられながら

「この人に、会うためだよ。」と教えられながら

小学六年生の女の子は

一冊の漫画本を買った。

彼は、27歳。

彼女は、12歳。

どこで出会い ....
過ぎた日々の足跡を探し

小さな鞄を置いたまま

故郷があるはずの空を眺める・・・・。

今は無い平屋の生家。

よく似た場所を見るたびに

庭で掃除をする母の姿が

私に「 ....
言葉と感情に潰されまいと

無になることを覚えた・・・・。

怒り・悲しみを表し、伝達手段の模索をしても

笑い飛ばされて終幕を迎える・・・・。

「知りすぎたことは、マイナスにならず ....
手塚治虫、仕事中居眠りをしたとき起こした編集者に向かって
「私は、寝てなどいない!!横になって眠気を取っていただけだ!!」と
言い放っていた。
私は、実家に帰省し家で湯船浸かったら高確率 ....
通り過ぎた足音に連れ去られ

この世の全てから誰かが消えた・・・・。

それは、助けを求める声さえも無視をして

「何もなかった。」という一点張りのまま

天袋だけを見つめている・・・ ....
7月13日

渋谷・新宿・池袋を往復し

アフター5の一時(いっとき)を味わいながら

君の姿を探してみる・・・・。

(東京での生活は、楽しいよりも苦しいだけが多いと感じた日。)
 ....
覚悟は、出来ていた。

凍りつく雪山の登山のように

赤が青に変わる現実も

永遠と言い聞かされた。。。

ぶっとい首輪をはめられて

(行かせまい・決して行かせまい。)と

 ....
落胆する声を聞き

見え隠れする感情に

「会いたい。。」の一言を飲み込んだ・・・・。

不確かな勘違いでこみ上げる羞恥心は

臆病者の烙印を押して

時折私を追う両目を見つめなが ....
駐車場の水溜りを見つけるたびに

床に広がるパークロの刺激臭を思い出す。

声と言葉と友を残し

ライフラインとも言うべき居場所を失った・・・・。

「私は、今でもテラスに座りカプチー ....
部屋は、けたたましいベルで溢れ

駆け引き以上のやり取りが

男女の垣根を乗り越えて

あちらこちらを行き交いする。。

「はっけよい!残った!!待ったは無い!!」

もう ....
書き込みが増えるSNSの前で

見ない振りをしてみても

「三百年に、一度くらいしか会わない。」と

冗談を返しても

あの人の存在感が解からない。。

(誰かが作る、虚像なのか? ....
朝が訪れた廃墟の中で

瓦の絨毯を壊しながら

黒い土を掘り返した。

奥の押入れに眠ったまま

半分焼け落ちた赤表紙のアルバムでは

今しがた息を引き取った姉ちゃんが

飴 ....
「簡単という一言からは、未来が見えない・・・・。」

そこで全てを得た後には

虚しいと言いたくなった・・・・。

(すぐに、出来るのではないのか?)と

いらぬ穿違えを覚え

よ ....
削られる睡眠と、持ち時間を思い

眠気覚ましを携えながら

早稲田通りを西へと向かう。

窓全開の車両に響く特撮物のテーマと

ハンドルを握る女は

「地球の代わりに、守るものが多 ....
目標という題目の元

いくつもの逃げ道を見つけた。

(繋がりという、選択が出来る行い。)

向かって行った物が駄目な時

抹消という行動に出ようとするが

戻るという行いが出来る ....
出来ない・出来ないという気持ちで

毎日毎日過ごすなと

先生は言った・・・・。

「自分の出来ることからこつこつと、物事をやっていくことが一番いいようです。」

これが正しい・あれが ....
「知られずに、終わる物事はかわいそう・・・・。」

見切りをつけた恋。

桜の咲かない受験生。

(地図・コンパス・羅針盤)

アナログ人間だと言う、男の手作業は正確で

ほんの少 ....
一人で茶漬けをすする、朝六時半。

いつ来るとも判らぬ、搬入の荷を待つ。

「お疲れ様です。本日の出し切り時刻を、教えてください・・・・。」

雑多に集まる人々が

杉並・練馬・多摩地 ....
衝突・亀裂・軽蔑

タールのようにうねる過呼吸。

ここから上がるために

日々研磨をする魂。

「それらの行為は、全てを賭けるというよりも

捧げるに近い・・・・。」

空の ....
物作りという仕事には

終わりも・崩壊もありません。

そこに生きる人々の手作業で

長い間守られ

今日(こんにち)迄

続けるという心があります。。

(人の生活を、より豊 ....
一人ぼっち。孤独死。

顔の無い隣人。。。

「人の顔の作りを、私は知らない・・・・。」

どこに何が付いて

どこに何があるのかを

忘れてしまった・・・・。。

「私の目は ....
無くしたモノ・捨てたモノ

見えなくなった後で悔いを残し

小さな嘆きを

透明な意識の中に

ふわふわと漂わせる・・・・。

(どうして、こうなった?)

(何故、捨てた?) ....
未熟な者が

(死にたい・・・・。)とつぶやいたとき

隣の老いた男は

下を向いたまま語りかけた・・・・。

「早くに死ねば、どんなに楽だったか。。」と・・・・。

ぼろを纏い
 ....
夜明け前のキッチンで炒める玉葱は

ケチャップと混ざり合い

キャベツのざく切りは

鍋の中でくたくたになりながら

春の蝶になる・・・・。

白い米粒が

フライパンに投入さ ....
梓ゆい(388)
タイトル カテゴリ Point 日付
授かりもの。自由詩1*14/11/24 13:42
大黒柱。自由詩1*14/11/24 13:18
逃避行。自由詩214/10/24 9:24
結び目自由詩014/10/24 9:06
お告げ自由詩114/10/24 8:35
ふたり。自由詩0*14/10/12 22:35
赤い糸。自由詩2*14/10/10 1:30
休み明け。自由詩014/10/7 5:54
流浪。自由詩014/10/5 21:28
共感できる話。散文(批評 ...214/9/22 9:32
幽霊自由詩114/9/22 9:04
初夏の幻影。自由詩214/9/19 23:30
無題自由詩014/9/14 4:48
ホテル街自由詩214/9/14 4:11
回想自由詩3*14/9/14 3:44
願掛け自由詩114/9/6 3:49
嫉妬自由詩114/9/5 23:51
焼跡自由詩1*14/8/15 8:07
嘆き自由詩0*14/7/14 5:07
殴り書き自由詩1*14/7/11 5:33
無言の抵抗自由詩3*14/7/7 4:20
うろ覚え自由詩114/7/7 3:44
ゴミ袋。自由詩3*14/7/7 3:22
無題自由詩1*14/6/14 5:25
ぐるり。自由詩2*14/6/8 7:17
血を注ぐ。自由詩2*14/6/6 19:12
無題自由詩114/5/19 8:59
消滅自由詩214/5/19 8:37
自由詩014/5/19 7:28
白色自由詩014/2/1 11:47

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