深海に生きる魚族のように自ら燃えなければ何処にも光はない

大島渚自筆の会葬者たちへのメッセージがこれだ

中学生のころビートたけしが出ているということであの映画を観に行った

当時の映画 ....
出張先で倒れた

会社のひとにわりと大きな病院に運んでもらった

その間にもお客様からクレームの電話が入っていた

その処理の指示を浅い息でおこなってそこへは明日行くことにした

問題が起こることは普 ....
雲ひとつない冬のそら

白いちいさな骨が

すこしずつ進んでゆく

ひかるアスファルトを

北風に押されては

怖くて笑いあっている


ホテルのロビー

さて、問題です ....
大気が町の底を冷やしている

鼻や耳をそれがかすめる

思い通りにならなくて

理屈で相手をやり込めようとしていた

なにを感じて生きてゆけばいいのだろう

あの怒りも

あの ....
理性では理解できないことを

喜び誇るには

芸術しかなかったのだ

無原罪のお宿り

その絵の喜びと誇りが頼もしかった

理性ではないのだ

ひとは信じきることで

命を輝かせることができるのだ
黒にひかりがまじりだすと青になった

しばらくすると青がうすまり白くなった

ピンクやオレンジに雲は染まった

ただそれだけで互いに好き合っていた


からだひとつ、ただ寒いと感じていた

ぶるぶるぶ ....
哀しみののれんわけ

それが世のため人のため

名もなき愛を看取りし朝

遠くベトナムの沃野には

朝のしずくが藤の花ぶさ

哀しみたちの転生か


あるていどの痛みなら

大腿骨の複雑骨折

彼はな ....
それは無責任さから来るものではなかった

ちあきなおみが黒人霊歌の奈落のとばりに

サマータイム・・すっと立って歌っていた


夏の粒子のような湿度と暗闇

わたしはたましいを遊ばせる

いいことなん ....
心配でふるえてた

寒さのようなふるえだった

ぼくの心配する気持ちは

そのとき受け入れられていた

こころとからだはどうかしている


ふるえながら

ぼくは

射精 ....
さびしくていらいらしていた

失うことから逃げ出したくなっていた

そしてあなたの寝息を思い出していた

ギュッと別れよう

さいごの昼にふさわしいこの星で

乾杯をしながらさよな ....
製造コストを抑えるためには部材や製造方法が標準化されていることが大切だ

そのときその製品が類似品と比べて群を抜くにはいかに市場に適合しているかが重要だ

そう言っていたのは大会社の社長だがこ ....
裏切りには理由がある

理由のない裏切りには寄り添うが

理由のある裏切りには訣別する

それが自然なことなのだ

すべての裏切りのうえに雪が降る

雪はすぐ汚れてそのまま凍りつく

さあ、滑らぬよう ....
1月の夜が遅くはじまる

寄り添うように押し潰してくる

絶望と希望のように

まやかしのように

首をあげてあなたに付いてゆく

雪にすべって照れながら立ち上がる

好きこそ ....
悲しくてかっこよかった

予備校生

それは生き方のような季節だった

探偵という職業も

そのようなものだとなにかで読んだ

だからあの頃ぼくらは

浪人探偵団だったのだ
 ....
こんなとき言葉はいらない

言葉でとらえるべきではない

とらえてこころを守るべきではい

なぜだかわからないけどそう思う

悲しんで傷ついて荒れたらいい

それがいやならなんどで ....
30年まえ観た映画と再会した

30年まえの日本だ

撮影現場の600キロむこうに

ぼくはぼくの轍を探していた

あの頃の湿度

遊園地の風

蝉のしたの日差し

ぼくはあの頃今よりもひどかった

 ....
ふたりで街を冷やかしながら歩いていた

幸福というものがあるのなら

そんな時間や音や風のなかにあるようだった

ちいさなものからおおきな景色まで

ふたりに冷やかされるものは無限のようだった

それ ....
あたりまえのように朝があった

朝という名前

朝でひとくくりにしてしまうと

それは陳腐だ

愛とひとくくりにしてしまうと

解釈だらけだ

地方都市の朝にさえ貴女を思う


微熱

腹痛

結婚
 ....
欧州に向かう眼下に

薄くて冷たい鉱物色が広がっていた

女に尋ねると機長に聞いてまいります

しばらくして

シベリアですとのことだった

凍土に冷やされた大気が

そこよりもあたたかな場所を目指す ....
舌なめずりする男のもとに

女が契約書を届けにゆく

女の望みがいくつか叶えられ

男はその女を所有する

凌辱する

思い知らせる

ストックホルムシンドロームにより

 ....
死後の地獄は知らないけれど

生き地獄なら知っている

そんな無力や痛みなど

誰もが経験するだろう

それでもここは辛いのだ

残酷かつ心細さの果てなのだ


一緒に見た広 ....
もう夢を見れないなら

忘れるべきだ

思わなければ

忘れてゆける

話し掛けなければいい


あいつに優しく愛撫されたり

あいつとくるまって眠ったり

あいつに励ま ....
海と空の青がちがうように

ふたりの幸福もちがうでしょう

どちらも青です

どちらも幸福です

それってほんとう?

ふたりの幸福もちがうでしょう

海と空の青がちがうように


パンツ脱ぎなよ

 ....
ちいさな店に強盗が

理不尽にぼくの人生が

粉雪がだれにでも降るような夜

聖なる夜

使徒たちが自覚に柔らかくなる


ぼくは見上げる

花びらがいつまでも降る

それがたとえ刹那であっても

ぼ ....
目の前で強盗に母が犯されていた

母はぼくや自身の生命を守るためにそれを許しているのだと思った

だからと言ってふたりの命が保障されている訳ではないだろう

ぼくだけが今から逃げ出して後か ....
生きている痛みや歓び

どっちが

刹那や永遠だろう

ほんとのことってなんだろう

僕は馬鹿だから

あたまで考えたことは

信じてももらえずに

密かな証にしかしてもら ....
きょうはなんの日?

誰かにとって

きょうはなんの日?

僕にとっても

きょうはなんの日?


怖くて目をそらせた

ポッケに手を入れた

誰かと見つめている

淋しくて青く見える

悲しくて夜に ....
斎藤和義を見つめていた

まったく共通の話題がなさそうな奴だ

でも

共通の話題であふれかえったって


必要とされなくなったり

遠ざけられたりもするんだから

海の波が ....
どこから好きが始まっていたのだろうか

好きが終わることなんてあるのだろうか

始まりもなければ終わりもない

ぼくらがどんな容姿であろうと

ぼくらが生まれようと死んでしまおうと
 ....
木のうえから

あなたが見つめるぼくが帰る

あなたのもとにぼくが帰る


あなたは若葉に頬そめて

頬に若葉の影ゆれる

あなたが見つめてくれていた


その道たどり
 ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
戦場のメリークリスマス自由詩1013/1/22 15:21
病院にて携帯写真+ ...20*13/1/21 15:58
冬のそら自由詩213/1/20 10:34
町の底自由詩813/1/19 22:39
無原罪のお宿り携帯写真+ ...613/1/18 0:55
朝の歌携帯写真+ ...313/1/16 21:49
哀しみののれんわけ携帯写真+ ...113/1/16 21:40
サマータイム携帯写真+ ...413/1/16 21:18
こころとからだ自由詩213/1/16 16:20
あんな健気さで自由詩313/1/16 2:45
大切なこと自由詩513/1/16 2:13
すべての裏切りのうえに携帯写真+ ...413/1/15 0:24
雪の日に自由詩413/1/14 18:00
浪人探偵団自由詩213/1/14 17:35
言葉はいるか自由詩313/1/14 16:26
30年まえ携帯写真+ ...313/1/14 13:55
ひとり携帯写真+ ...113/1/14 0:45
地方都市の朝携帯写真+ ...913/1/14 0:17
シベリアから携帯写真+ ...213/1/13 11:35
凌辱自由詩113/1/13 9:26
許しあえる光自由詩713/1/13 7:57
忘れてゆける自由詩113/1/13 7:55
青い海携帯写真+ ...313/1/12 10:07
聖なる夜携帯写真+ ...013/1/12 9:50
忘れてしまおう自由詩313/1/12 9:23
ハッピーバースデー自由詩913/1/12 0:54
きょうはなんの日携帯写真+ ...113/1/11 23:05
海の波自由詩213/1/11 21:42
奇跡自由詩813/1/8 23:05
ぼくが帰る自由詩713/1/8 0:09

Home 戻る 最新へ 次へ
25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 
0.13sec.