鼻がかったほのかな声

それを聞いていると

口では言いたくないことを

つよく固く思ってしまうのだ

おまえのすべてがうまくいきますように

すべてのなかのその一つが

しょ ....
絶望のしずかな荒野に

インスツルメンタルが鳴り響いていた

降りつもる痛みや悲しみ

こぼれ散るひかり

ゆっくりとゆっくりと

絶望のしずかな荒野に

インスツルメンタルが ....
すごく苦しいよ

失うより

ほんとにましなんかな


すごくぼんやりしてる

黄砂とか

そんなん関係なしに

すごく会いたいよ

歩くとか

そんなのですまないから


すごく苦しいよ

失うより ....
できないさようなら

縁側でひかりだけ

生きていてほしいから

さようならできない

ひとりで今から

ひとりで眺めて

ひとりで歩いて

がんばっていたんだ

生きていてほしいから

縁側でひかり ....
黄砂で夕日が月みたい

悲しい痺れにうわの空

なんにも手につかない

なのに頭は頑張ってる

体が乗り物みたいだよ


こころを感じろ

こころで感じろ

それだけなん ....
墓荒らしにあったみたい

理不尽すぎるからだと心

あしたはここで

最後の朝だ光だ

あしたはここで

最後の目覚めだ

これで最後だ最後の夜だ

あれが最後か最後の夜だ ....
地球温暖化なんて二酸化炭素のせいじゃないのに

熱塩循環の周期だけのお話しなのに

誰かがぼくらに

PM2.5なんて今に始まったことじゃないのに

誰かがぼくらに


みんなは ....
帰り道

向かい道

どれ位歩けば

どれ位急げば

しあわせ

なんだ


しあわせ

なんてあるかい

今現在と過去を

みくらべるかい

じぶんと他人を

くらべるのかい

しあわせ

なんてあ ....
からだじゅうがジンジン哀しい

だあれも悪いわけでもない

空がまあるいわけでもない

それでも謝ってしまうのだ

なみだで夜道の外灯たちが

お花畑んなってにじんでいるよ

 ....
ぼくは

いちばんひとりぼっちになる

ともだちなら絶交レベルの身勝手さだ

前に進もう

前に進もう

ごめんね

ごめんね

誰か

誰かもう

誰かもうぼくをひとりにしない

誰か

さよなら
 ....
前に進むことが前進なのではない

そんなのサヨナラみたいで寂しすぎる

ゴメンネなんて謝らないでほしい

そんな残酷なこと君にされた覚えがないから

それともそんな残酷なことを君はした ....
月のまわりにおおきなわっか

誰かが

どこかで

いつの時代か

今日という日に

尊いなにかを為したのだろう


手をあわせたらしっくりきた

きっとそういうことなんだ


君の仕草に手をあわせる ....
中一のとき

はじめての週テストで三点をとった

百点満点で三点だから

まわりもびっくりして面白がって

ぼくのあだ名は<さん>になってしまった

みんな同じようなテストを受けて ....
待っててくれ

いつまで?

かならず行くから

それまでもたない

からだが?

こころも

からだもこころも?

そう

そっちに行ったらどうなるの?

からだ ....
眠りから目覚めてしばらくのあいだぼくは不安なことのない世界にいられた。

息子と公園で遊んでいちど家で仮眠をとった。

夕方のひかりがベランダから射している。布団のおもてがすこしひんやりしてい ....
痛いの痛いの飛んでゆけ

痛いの痛いの消えちまえ

ぼくまでひゅっと

ぼくまでひゅっと

痛いの痛いの飛んでゆけ

痛いの痛いの消えちまえ


悲しくなりたくないだけなら
 ....
夕方のバウムクーヘン

夜10時のナポリタン

そのあいだに

息つぎに忙しい水泳のように

祈りや移動や鍵置きやメール


どんどん近づいて

どんどん過ぎてく


 ....
なんにもない大地に寝転んで

耳をつけて目を閉じてみたい

風のおとひとつしない大地に

耳をつけて目を閉じてみたい


水の流れるのが聞こえる

流れるおとを嗅いでみる

肩のちからが抜けてゆく

 ....
息子が帰り支度をするのを見つめながら先生からきょうの息子の様子を聞いていた。

お礼を言って先生にぼくは微笑み保育園を出た。

ぼくは笑顔をよくほめられる。あるとき仲間に黒人であることの利点を ....
じぶんを打算で裏切るようなとき

きまっておまえは疲れて眠った

きのうのおまえもそんなだった

だから苦しくて自殺したんだろう


つめたい光が温かかった

水色のそらに雪が降 ....
階段の踊り場にカレーの匂いがした

あたりを見回す

と階下の喫茶で

ビジネスマンがカレーを食べていた


カレーの匂い

ここまで届いていた

正義をふりかざして

 ....
のどが痛かった。激痛レベルだった。痛いところがあると身動きのとれなくなる自分がいた。

ベッドで薄暗くからだを丸めながらのどの痛くなかったころの自分を思い浮かべた。

英雄色を好む、あのころ自 ....
やだと言えない

じぶんが悔しい

やだと言っても

どうどうめぐり

日常があなたを

くるしめるのが


長生きしてくれ

元気でいてくれ

傷つくことより

 ....
会社から出ると

タワーマンション、星、ときどき月

夜風に見送られてなぶられて

いちにち使い終わった命

あっという間に洗濯されている


ぼくは地震から助かるために

 ....
結婚したら意識が変わるだとか

子供のために働くだとかそんなの嘘だ

そんなの趣味のないやつが趣味の欄に

ドライブだとか映画鑑賞だとか書くくらい嘘だ

8億ぐらい借金しなけりゃ意識な ....
スキヤキ食べに来なさいよ、と入居者の方にまた誘われた。

ぼくは屈んでこのご婦人に笑顔を返す。

ご婦人はもうしかめっつらの真面目な顔になって午前のひかりのなかに消えてゆく。

ぼくの仕事は介護福祉士 ....
すぐいらいらしてしまう

すぐあたまが張ってくる

息も浅い

からだだけ軽い

あなたの胸につかまって

気の済むまでため息吐きたい

そんなときあってもいいだろ

しば ....
命は大切ではない

肉や魚を植物を

食い散らかして

なにをいまさら

体罰が照射して

自殺がこだまする


どう使おうか

この命ちゃん

なあんにも答えなくていい

どう貫こうか

この命ちゃ ....
つかまるまで

なんどもなんども連絡した

やすらかなぽつぽつとした

やわらかな声

それで安心してしまう

それで安らかになれてしまう


地球に隕石が降っている

 ....
彼女の鼻に

愛に

梅が霞む

夜道に香が

迷い込む

呼吸するように

日本のこころが

きゅんと

夜道に香が

梅が霞む

愛に

彼女の鼻に
 ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
からだとこころと社会性自由詩813/3/10 1:16
絶望のしずかな荒野に自由詩613/3/9 22:31
帰り道携帯写真+ ...613/3/9 9:28
さようなら携帯写真+ ...713/3/8 21:25
こころ自由詩613/3/8 21:04
墓荒らし自由詩713/3/8 20:55
誰かがぼくらに自由詩313/3/7 22:03
携帯写真+ ...313/3/7 15:17
お花畑自由詩1013/3/6 22:26
前に進もう携帯写真+ ...513/3/5 23:47
こころで感じる誰かのこころ自由詩513/3/5 23:38
月輪携帯写真+ ...713/3/5 14:46
きょうも三点自由詩613/3/5 13:40
こころたち自由詩913/3/3 22:11
看取り(4)自由詩813/3/2 18:24
この世はあんまり自由詩413/3/2 16:51
夕方のバウムクーヘン自由詩513/2/25 21:23
耳をつけて目を閉じて携帯写真+ ...513/2/24 23:43
看取り(3)自由詩1113/2/24 22:07
きのうの裏切り自由詩313/2/24 15:57
きょうのカレー自由詩213/2/24 11:06
スピンオフ自由詩513/2/23 7:51
やだ自由詩313/2/23 7:29
タワーマンション、星、ときどき月自由詩713/2/19 23:25
みんな平気で嘘をつく自由詩5*13/2/19 21:35
看取り(2)携帯写真+ ...1213/2/17 18:00
あなたの胸に自由詩213/2/17 10:47
命ちゃん携帯写真+ ...513/2/17 8:40
安らかにねむるだけ自由詩413/2/17 8:33
夜道に自由詩313/2/16 20:28

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