オレンジに光る茸のしたで
ヤンキーが浜崎を語っている
四人も揃ってすることといえば
麻雀じゃないか
賭け事じゃないか
オセロじゃないか
できないじゃな ....
ささくれを剥くような痛みは、
自己防衛としての
最後の慰みにしよう
信心深い祖母は
まったく不可解な私を怒鳴る
なんてこと
今も昔も何も変わってない
大事にしまってた石は捨て ....
えりを正してももう遅い
真剣なそぶりをしていても
見える
ぶさいくな音符が、
そこらここらに転がっていて、
貴方の本心が腐っているのが判る
場違いな(ピ ....
潔さにも限界がある
よく言う言葉があるっけ
「誰にも迷惑かけていないから」
例えば花
お前は誰にも迷惑はかけない
そう、
その其の侭が美しい
日々に疲れた私がいる
....
冷たい部屋の中で
褪せたざぶとんに丸まり
もうひとつの世界へアクセスする
しけった煎餅とぬるい紅茶だけが
私の体温を上げてくれる
此処は
何でもあるし何にも無い
どこかの ....
しずかに ね 猫
私は いま しんでるんだから
かたおもいのこい とか
あしたのしけん とは
わけがちがうのよ 猫
しずかに猫
はなれて ね 猫
私は す ....
忘れないで居ることが罰
そう言った私を、
笑った貴方は今
海に赤い灯をまだ燈して
どこで何をしていますか。
明日も忘れないよう、
罪を反復するのです。
黒い海をま ....
明日、発つ君
けして許しはしませんよ
便りの代わりに
コンビニ大福
青かったノートには
思い出したくもない稚拙な輪
くるくると回る
なんとも不細工な輪
取り繕ったリボンの先
恥をかいてうつむく眼鏡の子
あの給食の匂い
なん ....
薄暗い部屋のすみには
しかくく切り取られた暖かい光
照らすのはTVとこたつと結露くらいで
味気なく示す指先には
いつも、AM1:39がゆらゆら
私の憂鬱にも
....
気を抜くと襲ってくるよ
あいつには触れさせたくない
うなじの黒子
まっくら黒に浮かぶ自販機の
あったかい、を見つける度に
マフラーの先っぽに火が灯る
あの人に逢いたい
抱き合った時、
ぶ厚いコートごしに
ジリジリとした体温を感じたい
....
だいたい、
いけない事ってことって
誰を基準に決めるんだよ
すべて基準値です。
あたしが六法です。
やっぱ間違いです。
これも正解です。
結局、
....
いつまでたっても予告編だけの洋画は
大げさな言い回しや甘い腰つきほど潔白
子どもの見るもん
「背徳ノプロテオーム」
本当は羨ましくってしょうがなかったんだよ。
人間不信と ....
相槌をうつ黒犬と
祈る老夫婦は安寧を切望
空ろな目の少女は
笑顔を背中に隠している
可笑しな家を後に
此れ因 此れ因
褐色のコートの裾
キスは欠けた鏡にうつる
....
あおくひろがる海
きんいろの空の境
ひかる波も白雲も
遠くて浜
ふたりで歩いて浜
ただ この一時だけでも
私とおなじく想ってくれれば
仰いではみおろす
―(わた ....
私の辺りはぼやけて霞んでうつろ
どろり
と冷たい濃い乳白色の霧に
まるで
胎児のようにつつまれてる
この耳に聴こえるのは
高い空から降ってくる微かなおと
....
早朝朝日と共に明ける躁鬱
四角の動力源を摂取し動揺
さあ
今日も消音機を身に付けよ
怠惰な遺体 もう動きませぬ
排他な事態 もう笑えませぬ
教育ノ名の元の情欲掃溜場 ....
暗い窓枠の隅で
夏虫が遠慮がちに
ヂィリヂィリと鳴いていて
OA機器の明かりは
てんでばらばらに部屋へと落ちる
何故か
貴方を思い出したんだ
まだ髪は黒くて
桃色の膨らんだ ....
いつも通り
夜のなかに手をつっ込み旋回
ぐりぐるぐるり ぐるん、
感触は鈍い温さを保ったまま
僕の右手におりて狂喜乱舞だ
そんなエレクトロレトロ
テトラトレトロ、トロ、
....
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