ノイズ。

え、何?と聞く
静かな夜中
聞き取れない
皆同じ?

ノンノンマダム
そうじゃない
ラジオみたいにチューニングがあって
ノイズが
チリ、キュゥンが
ずれる
意識と ....
中々に追いつけない澄まし顔
両手に掴み損ねたすみれ色
最後の言葉は言葉にならず
明日に代わる
またねとかバイバイ
とか
そんな言葉を残して

呼吸を止められるのは3分
そこから先は弛 ....
僕らを乗せたバスは空を飛んでいく
さまよいながら
それでもなお
高く
低く

僕らのバスには運転手がいない
僕らがはしゃげば高く
僕らが眠れば低く
波音を奏でる
そうして時折、思い ....
雨の匂いに誘われて
夏の雨傘心地よく
浴衣の裾に滲む柄
季節に遅れた紫陽花の
色鮮やかに溢れ出し
世界は少し傾いている
だから僕は少し方向違いな
君の斜め45度右に言葉を投げる
ほら、上手く届いた
だけど君は45度左を向いて
誰の言葉か探している
僕だよ、と言っても信じない
だからも ....
マダムヤーンは綺麗な人で
いつも小さな
花柄のブラウスを着ていた
ほんのり香る花の香水をして
静かに笑う人だった

ある日マダムヤーンのもとに
小さな蝶々がやってきた
蝶々は羽根を休め ....
たとえばそれは力
真夏の様な
太陽の力

たとえばそれは優しさ
潮騒の様な
海の力

たとえばそれは喜び
金の稲穂の様な
大地の力

裸足で地面に立ち
両手に海をすくい
肌 ....
君がこれから笑っていられるように
君が悲しい言葉を聞かないように
手をつなごうよ
楽しい話を探しに行こうよ
そんな事を言ったら
キュビズムみたいな笑い顔で
君が笑ってくれたから
僕はバタ ....
赤い鉄塔には子供が登る
ただ一番上だけを目指して登る
そこに何があるかとか
そこから何が見えるかとか
何も考えず
ただ、登る

銀の鉄塔には大人が登る
なるだけ上を目指して登る
そこ ....
いちとせ、にとせ
渡世の業
この世で手にする
灘の業

銀の雲が空を占め
風は何かを知らしめる
ただの風


雨は降らない
漏れる日は世界を蒸し焼きにする


子供が笑う ....
いい日いい夢いい足音
ツバメが巣を作るといい事があるんだってさ
だってさ
だってさ
だってさ



さとう
砂糖は甘い
いい事ことこと
こんぺいとう
中を割ったら

 ....
夏ですね
出した腕には過剰意識
視線と陽射しが痛いです
もうじき蝉の声も流れて
肌に纏わり始めるんでしょう
日蔭を探しながら歩いたり
アスファルトの陽炎に
いらぬ妄想をするのでしょう
 ....
手を
つなぎたいんだよ
一緒に
歩いて

雨が
降るから匂いがね
夏の
匂いで

髪を
切ったね似合うよ
とても
素敵だよ

もう
改札なんだね何も
言えな
かった ....
まっすぐ投げてくる君の言葉では
あまりにも強すぎて受け取れないんだ
気持ちを言葉にすればするほど
一つずつ嘘つきに消えていくから

なぜ、なに、どうして

言葉が花に出来るなら
君の口 ....
月は満ち夜が来て
花の傍に居たはずの何かは
綺麗に溶けて夜に闇をたしました

いくら伸ばしても届かない何かに
綺麗に溶けてしまった闇に
それでも腕を揺らしながら考えます

闇の中に自分 ....
あさ
目覚めて
ゆれて
ぬれて
しみになって
はあはあと
モウロウとして
もう一度
眠る
夢は
見ない
それこそ
泥の様に
まだあめ
かしら
今日にははれる
かしら
 ....
さしすせ空には茜雲
まみむめもうすぐ日が暮れる

あいうえお空にお月さま
やゐゆゑようやく夜になる

たちつて遠くにお星さま
なにぬねのんびりおかあさま

かきくけこちらは変わり無く ....
その喫茶店には
時計の音がいつも聞こえていた
チクタクという音とは逆に
時代から取り残された様な
ぼやけたオレンジの明かりの店だった

その喫茶店のテーブルには
温泉の記事の切り抜きが
 ....
海に沈んだ小さな舟に
太陽は容赦なく照りつけ
次第に意識は輪郭を無くして行った

いや
輪郭を無くしたのは
僕の方だったのかもしれない

ある雨上がり
水たまりに足をつけたら
その ....
人生に空想はたくさんだ
くたくたになるまで働いて
よれよれになるまで歩き続け
家に帰り着けば誰もいない

そんな話はたくさんだ
疲れたとかつらいとか
悲しいだとか寂しいだとか
眠れば朝 ....
あなたが小さく手を握った
私は小さく微笑んだ

あなたが小さくさよならを言った
私は小さくうなづいた

あなたが小さく振り返った
私は小さく瞬きをした

あなたは小さく微笑んだ
私 ....
暗闇の夢
暖かな夢

闇はやさしい
すべてを平等に包み込む

闇はやさしい
そこでは君を思う事も
そこでは青空を思う事も
みな同じ様に
溶かしてしまう

闇はやさしい
そこは ....
僕はタバコを吸う

煙はどこかへ流れる

夢の中で小さな花を手折った
夢の中では小さな花を吸っていた
甘い香りの先に少しほの苦い味がして
僕は花を「ぺっ」と吐き捨てた

花を捨てた僕 ....
すこし昔の話をしよう
僕らがまだ幼くて
あまりに子供だった時の事を

覚えてるかな
手のひらにのせた楓の葉を
引き裂き 引き裂き
空に舞い上げた日の事を
母さんが好きだった桜の花を
 ....
あなたの描いた世界を見ました
それは小さな小さな世界でした
あなたはそこで一生懸命に前を向き
そうしてその世界に落胆する事も
何かを望む事もせずに
それでもひた向きに生きたのですね

私 ....
ゆれる景色の中で
溶け出す静かな氷
「つめたい」
そういった君の目には
小さな水たまりが出来ていた

風の穏やかな朝に
流れた大きな雲
「きれい」
そういった君の耳には
青色の耳飾 ....
いい夢
いい夢
小さな目
見ている
先には
空の雲

いい夢
いい夢
小さな手
吹いてる
鍵盤
ハーモニカ

いい夢
いい夢
何の夢
今は
お休み
ぐっすりと
 ....
神様は悩んでいました。
天国が今日も平和だったから。
そして
地獄は今日も狂気があふれていたから。

天国は平和なところでした。みんな優しく、あたたかな家族のようでした。

地 ....
鳥居の中に明かりが燈る

お急ぎ
お急ぎ

昨日は町のあの子が消えた

さあさ、お急ぎ、狐が通る



石燈籠の鬼火が消える

お集め
お集め

明日は小さなお前が消え ....
夜露がスカートを重たくする頃
ぽつり、と、雨
今夜はもう少しだけ
君を思ってもいいでしょうか

雨音の中のまぶたが重たく開く頃
ちゅん、と、鳥
今朝はもう少しだけ
君を夢見てもいいでし ....
プル式(526)
タイトル カテゴリ Point 日付
ノイズ自由詩4*08/7/15 20:45
月の太陽とざわめくワルツ自由詩3*08/7/15 10:46
月夜にバス停でメール自由詩3*08/7/14 21:37
夏の雨自由詩5*08/7/13 12:30
斜め先。自由詩2*08/7/13 12:27
マダムヤーン自由詩8*08/7/11 11:16
小さな力自由詩4*08/7/10 11:40
夏恋自由詩008/7/10 10:49
落ちた実は消えてしまった。自由詩5*08/7/7 10:49
旅立ち、帰る場所自由詩1+*08/7/6 11:03
夏みかん(意味は無いが訳がある)自由詩4*08/7/5 18:09
海水浴自由詩0*08/7/4 11:28
小さく前にナラエ。自由詩2*08/7/4 1:46
偽り自由詩5*08/7/3 10:49
月夜と闇夜自由詩5*08/7/2 23:20
一日乗車券自由詩2*08/6/30 10:35
夜と五十音自由詩4*08/6/29 1:02
喫茶店自由詩4*08/6/28 21:18
夏と僕と口づけ。自由詩1*08/6/28 0:24
朝が来る。自由詩2*08/6/28 0:14
雨の夜空に月は見えない。自由詩2*08/6/26 2:11
自由詩5+*08/6/26 2:07
僕は偽善というタバコを吸っている。自由詩5*08/6/25 0:28
あの頃みたいに自転車をこいでさ。自由詩8*08/6/23 23:25
告白自由詩5*08/6/16 22:56
あなたの事自由詩3*08/6/16 22:55
夢見る小鳥自由詩1*08/6/16 22:54
天国行きの罪びと・地獄行きの善人散文(批評 ...1*08/6/14 17:37
夜が来る自由詩0*08/6/13 23:11
雨の日の夢自由詩2*08/6/12 10:57

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