君のために泣こうなんて
大層綺麗な心は持ち合わせてないつもり。

笑ってあげる。
馬鹿だなって云ってあげる。
隣りに居てあげる。

自惚れてる?
そうかもね。

でも君の事が大切で ....
ピアニカでは曲が作れないよ
僕の息が続かない

頭の中に視覚化されたイメェジは
音と言葉の間を行き来して
そのまま音にも言葉にもならずに
君に告げられる

額には銃口でなく ....
唐突のようではあるが私の中に歴然としてある、死体観及び廃墟観について述べたいと思う。死体観などと云う言葉はないけれど、詰まり「私にとって死体とは何か」を今ここに記したいのである。

死体は、死んで ....
生と死のあわいにあるような
手のひらの温度 くちびるの温度

境界を崩す行為はしめやかなる葬儀

(葬儀?…それは誰の…?)

白い白い手の甲に歯を立てて
暗澹たる闇に向けてひとしずく ....
耳を切るように風が鳴る。
根源的な哀しみなんて何処へ行っても付いてくる。

面白くもない恋愛映画垂れ流し日曜の午後。
滑稽だなって冷えた目で見てるアンタこそ、だよ。

でも救いなんて求める ....
自分の存在意義を問う
存在価値を問う

答えは出る筈もなく
無理に出そうとしたならば答えは否

いつもいつもそうなのだ
純粋に手伝おうとしているのに
実際、蓋をあけてみれば ....
いい声で、雨だれよりもいい声で啼くから
つい可虐心に火が付いてしまう
だからなのかお前はつれない、「雨より深く愛してみてよ」
って云われても出来る自信はないな
てが腐りそうだね、繋いだ温度で、 ....
硝煙の匂いが立ち込めている。
路地裏の狂気。

それは、
てのひらに収まるサイズ
の。

あぁ、しんでしまいたい
こんな雨の日は。

死んでしまいたい
しんでしまいたい、よ

 ....
どこからか聞こえるツィゴイネルワイゼン。
あれは胎児の夢だろうか。

喪失は永遠で、永遠は…
永遠は何て定義したらいいのだろう。

永遠とは、きっと何かを失うことだ。


「この世界 ....
際限ない目眩は青空を地に堕とす。
僕は二日酔いの痛む頭を抱えて低く呻いた。


「痛ぇ…」


時刻は太陽が南中高度をとうに過ぎ、僕の横には回収しそびれたらしい
可燃ゴミが、可燃と云う ....
一日、眼鏡をせずに過ごすとぼんやりした視界に慣れてしまうので困る。
会議中、手元の書類文字が動いたと思ったら蟻だった。


(どうしてお前、こんな処に居るのだい?)


無慈悲な左指は動 ....
ひとり立ってた。
ひとり待ってた。

誰も居なかった。
誰も来なかった。

ひとり

待ってた。

空は晴れてた。
雨が降ってた。



ひとり



頬にぽつり ....
私がもし此の世から居なくなったら
君はどうするんだろう
どれくらい泣いて
どれくらい取り乱して
どれくらい…
どれくらい死にたくなるんだろう

怖い

私のせいで君がそんな辛い想いを ....
君へと向かう言葉はすべて
白紙から繰り出した愛の言葉

笑ったり泣いたり私は忙しいね
愛したり抱き締めたり
いつもありがとうね

愛された分だけ愛そうと思ったら
一生かかっても足りない ....
二人並んで立っていたって
魚眼レンズならばキスが出来るデショ。

気が付いたら胎内に居たんだ。

ここはそう、愛すべき肉の中。
そしてこのオレは肉の塊り。
愛すべき肉の中の肉の塊り。
 ....
事の終わりが何処なのかを私は知らない。


知らずに笑う口元を隠そうともせず、
長い舌が這いずり回るは白い夢。


「キスが上手くなったね、」


それを教えてくれたのは貴方でしょ ....
オレが呼吸を忘れた頃には傍に居て愛して。

…なんて軽口。

息出来ない位の眩暈でもって
彼岸をただただ夢見てた。

「好きなんだ」

言えやしないままオレは死ぬのか。

ただの ....
目に焼き付いた
あ  お ぞ ら は澄み切って俺を殺す。

置いていかないで

影が濃くなって雲が空をよぎる
目を突き刺す空は狂気 極上の

いってしまわないで

すべて黒に染めて ....
「今、伝えたいのは…」

「伝えたいのは?」

「す、で始まってき、で終わる言葉」

「うん?」

「…すきやきかもね」

「ベタだなぁ、」

「…すみびやき、かもね」

 ....
ひとりの人間の個体がこの世から存在しなくなった日の空は
ただただ、白かった。骨みたいに。煙みたいに。


早朝から喪服に袖を通す。
日常が非日常を内包する。
生きているから人は死ぬ。

 ....
淡々と青空は灰色にけぶる
呼吸を止めたまま じっと動かずに
生きていることを不思議に思う僕は

よく冷えた死臭のするこの部屋で
小さな小さな段ボールを抱えて立ち尽くすのだ

耳 ....
白く甘い夢は砂糖菓子の狂気。


「おさとうを、あめ、に溶かしたら、たんさんすいができる?」


白く甘い、夢。


「おさとう、を、あめ、にとかしても、たんさんすいはできないわ」
 ....
私が心から愛している人が
同じように私を愛してくれるなんて
本当に素敵だな

すごくすごく好きだから
偶にまだ慣れないんだよ

君が居て欲しい時
当たり前に傍に居てくれるこ ....
太陽が傾いであんな所へ落つこちようとしてゐる。
鞄の中にカメラを六機忍ばせて。

愛しき貴方の掌には浮き上がるポラロイド写真。

写真を振つてはゐけないよ。
現実が掻き混ぜるスウプ ....
癒えぬ傷跡、
それとも病月の劣情なのだろうか

白く飛んだポラロイド写真のような
明け方に私はきみの体温を求める。
ただ只管に。

低くて甘い声
あたたかい指先
触れれば輪郭はやわら ....
狂いそうなくらい朝から心臓がドキドキ云ってる。
読みかけの本、栞を挟みなおして読もうとしても頭に何も入ってこない。

あと何時間…目覚めてから何十回めのカウントダウン。

落ち着かない。兎に ....
1.死ぬ瞬間まで死について考えて、考え抜く。それを言葉にする。
それを不特定多数の人に発信し続ける。

 死ぬ瞬間、と一口に云っても、私がどういう風に死ぬのかなんて分からない。早々に交通事故死か ....
繋いだ手に力を込めて祈った先に赤いそら。

一生守るよ、なんて言葉の呪力

約束ならば私より先に逝かないで。



黒く塗られた爪から夜が逃げていく。

だから

繋いだ手に力 ....
基本的に自分の事が嫌いです。

だからそんな自分が福祉の仕事に就いてていいのかとよく思う。
自分の事を汚れきった雑巾みたいに考えている人に
支援も介助もされたくはないよね。

でも人間は、 ....
私は事故の翌々日で頭も痛ければ吐き気も酷い
首は軽く鞭打ちで背中の打撲も痛い痛い痛い。

君はといえば、酷く腰を痛めているところ。

どう考えたって、
デートなんかしている場合ではないけれ ....
朽木 裕(163)
タイトル カテゴリ Point 日付
汚れ無き、存在自由詩2*06/8/27 23:29
世界にしあわせを自由詩2*06/8/22 23:24
死体観=廃墟観についての考察散文(批評 ...6*06/8/22 23:11
しめやかなる葬儀自由詩2*06/8/17 23:31
約束の履行について自由詩2*06/8/4 23:47
夏の宵に未詩・独白4*06/7/31 22:40
いつだって理由なんてなかった。自由詩2*06/7/30 12:24
2.低温火傷[group]散文(批評 ...3*06/7/21 23:59
1.難問(アポリア)[group]散文(批評 ...3*06/7/17 17:13
地に堕ちた青空の下。散文(批評 ...1*06/7/16 12:58
或る蟻の葬列散文(批評 ...2*06/7/16 12:56
羊水自由詩2*06/7/13 10:59
君の横顔を眺めながら思っていた事自由詩2*06/7/12 14:10
「Love Letter」自由詩1*06/7/12 14:09
ただの肉の塊自由詩2*06/7/10 23:09
事の終わりが何処なのかを私は知らない。自由詩1*06/7/10 22:31
明日死んだら言えないままだよ。自由詩3*06/7/6 23:56
あ  お ぞ ら自由詩2*06/7/6 23:54
散文みたいな恋をする散文(批評 ...4*06/7/4 22:33
音もなく朽ちる世界散文(批評 ...3*06/6/28 22:55
レイニーきみのことあいしてた自由詩4*06/6/28 19:03
ウィルキンソンの雨が降る散文(批評 ...2*06/6/27 22:30
来世も一緒だよ、きっと自由詩2*06/6/26 12:49
消失日和自由詩4*06/6/26 12:47
疼くのは散文(批評 ...2*06/6/25 22:43
きみがいてよかった自由詩2*06/6/25 22:41
死ぬまでにしたい10のこと散文(批評 ...3*06/6/21 23:40
黒い深爪自由詩3*06/6/19 23:23
私は私を愛せたらいいな。未詩・独白3*06/6/17 23:09
キス自由詩3*06/6/12 22:51

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 
0.33sec.