ただそのひとでしか
                      それでしか埋まらない
                              ....
かじかんだ手を
あたためてくれた人はとおく
冷えきった深夜の駅
まばらなひとたち
だれも私をしらない


わたしのことさえ だれもしらない


どんなにののしられても
それを愛に ....
つたえて
全ては 今宵かぎりの悪夢(ナイト・メア)
十五夜が魅せた幻だと
どうか、いますぐに。



とまらないスパイラルの波
『間違いだ』って
何もかも 私の思い過ごしだと ....
のみすぎて
だきあって
六時に目覚めて歩いた舗道
あの時ふたり通った場所
いまは独りたどっている


ほんとうはあなたにみてほしかった
いくつもの顔
あのひとにさらけだしているの
 ....
捨てられた子犬のような心のまま
静まりかえったホームで君を待ってた
かわいいとか嬉しいとか
そういう言葉をくれる代わりに
すねた目をしてみせる人だったから
気付いた時にはもう全部
あなたの ....
明け方、安らかな寝息で目覚める。




どんなに激しく罵りあった夜でも、
疲れ切って眠った無防備な横顔だけで、
なにもかも許してしまえるような気がした。





私はその ....
手首の傷も やがてきえる
まん中はねらえなかった

だけど
甘えてただけなんておもわない
誰にも触れさせない

9階からみた地面は
おもったよりも近いようで
なみださえでなかったんだ ....
とまらない泪を,真似たかのように降りしきる雨。


今時,三流ドラマですら使わないであろう言い回しを選ぶ,自らに苦笑した。
だけどほんとう。
笑いがこぼれてしまうくらい,それはあたしの頬を伝 ....
僕の服に袖をとおして
ぶかぶかにわらう
きみの仕草
まねてみる
おなじ笑み こぼれた
近日中に,小説を書き始めようと思っています。
構想だけはずっとあってなかなか文字になりません。
きままに何回かに分けて,この場に載せたいと思います。
偶然これを見てくださった方々,読んでくださる ....
ただでさえ愛おしくて
死にそうなくらい
壊したくなる寝顔
あの時も あの時も
いつもいつも
てにはいらなかった
隣にはいられなかった
ただでさえこわれもののように
指を触れることさえで ....
ただひとことの言葉を
決して口にはしない貴方は
優しいだけのふりでいつも
私のこころを{ルビ抉=えぐ}るばかり

このままでいて。
変わりたくない。
どうして私じゃいけないの?
はぐら ....
この腕が背中に食い込んで
抜けないくらいに
愛しさを抱いてつよく


この温度がたとえ
今日限りの独り占めでも
いまの私には無関係の未来
いとおしさで
何もかもを埋もれさせて
刹那さを
髪の隙まで散りばめて

花びらを いちまいずつ降らせるように
いつしか貴方を愛していたの
ここから
逃げ出したくて
とても
逃げても
そのさきからまた
逃げるのだと
知っているから
私は


だから


ただ抱かれたいだけ
その腕に
つよく
それだけ
それ ....
あの人を恨むだなんておかどちがい
わざわざ確認するまでもないわ

プライドのない恋なんてとてもできない
だけどそれでも
棘を刺した夜には 
心がざわつくの

あの人を恨むなんて
そん ....
皮肉なことに
ここ最近で一番肌の調子がいい


あのあと初めて
まともにつくった食事は
美味しくて残せなかった


まだなにも終わっていないのだと
思い知らされた
ときどき無性に
死ぬほどあまいものを食べてみたくなる
コンビニじゅ買い占めるくらいの量
だけど結局帰るのは千円ぶんくらいで
食べられるのもそのくらいで
というかむしろそれすら途中で飽きる。
 ....
自分でうみだした提案に今や
押しつぶされてしまいそうだ
あなたの作戦は成功だよ 
素直に負けをみとめよう


大蛇を飲み込んでしまったように
胸がつかえてくるしい
いっそ躰じゅう吐きだ ....
あなたが煙草を吸いたくなる時のきもち
少し分かった気がするよ。
時刻は深夜1:46
なぜか一度絶交した子に
“しにたい”などとメールを打ち
マーカーの味がする(ピンクグレープは?)お酒で
頭痛を増やして泣いた。


自分では死ねないから
誰かころし ....
親友のアパートに放火したい

大っ嫌いなあの男に
薔薇を100本送りつけてやりたい

ああ あとついでに
恋人の部屋で死んでみよう



もう全部いらないわ
『遅くに帰ると危ないよ』って
心配してくれて嬉しかったの
『ご飯たべた?』って
誘ってくれて嬉しかったよ


居場所は隣じゃなくてもいいから
無関心だけは投げないで
引き寄せた時の腕のつよさと
髪を撫でる繊細な指の動き
いまも代え難いもののように
夢にまでみる
わたしを襲う
世界に光だけ溢れても
貴方をきっと見つけられるわ


すがりたいならすが ....
聖母のようになり尽くせたなら
もっと楽になれるのだろうか

醜い自分など知りたくはない
なのに そうでなければ生きられない
そんな仕組みらしい

貴方は綺麗ね
戸惑う姿も ムキになる癖 ....
『無償の愛なんかうそっぱちだ

 あんたに耐えられるはずはないよ。』




 お願いだからほうっておいて。



 それよりあたし,いまチョコレートが食べたいの。
 買ってく ....
あなたはね嘘をつくのが上手よね
ホントはみんな騙されてるフリ

『どうしても』『今日だけだから』と君は言ったね
たぶん明日もおんなじセリフ

『ごめんね』と言われることがなにより辛い
お ....
『どうしても,というなら今宵
あなたに未来を見せてあげよう』

あの場所で
あたたかくもないベッドに腰掛けて
いつも手を繋ぎたいと思っていたよ
気まぐれな貴方とわたしは
眠たくなったら眠 ....
窓の下を通るとき
灯りのともるのを見て安堵する
ただそれだけで
暖かいきもちになれた

あの人が ただ一瞬
振り向いてくれたと思ったのは気のせいですか
確かにあの時
隣にいたのは私なの ....
もう思い出すことしかできない時間

確かにあのとき 立っていた場所


誰かを傷つけることすら勲章で

答えをくれないあなたに苛立ったりして

あのころ 私はとても子供だった

 ....
和歌こゆみ(70)
タイトル カテゴリ Point 日付
散春歌自由詩209/3/25 11:50
2月10日の雪のように自由詩7*09/2/22 0:47
full moon自由詩207/9/27 3:40
代替品自由詩5*07/9/2 22:46
てのひら自由詩1007/7/11 14:44
Another Ending(1)未詩・独白4*06/9/26 21:48
迷い子自由詩5*06/8/23 22:03
Another Ending(プロローグ)未詩・独白3*06/5/29 14:41
ありきたりが一番たいせつだっていったのは誰だろう?自由詩206/5/19 17:46
ただの告知ですが…未詩・独白3+*06/5/17 20:09
ただでさえ。自由詩2*06/5/16 4:34
甘美幻想[group]自由詩306/5/5 12:49
刹那(せつな)自由詩3*06/4/1 21:15
過ぎ行く毎日自由詩106/3/16 20:43
一夜限り自由詩4*06/2/26 22:43
だきしめるひと。自由詩4*06/2/23 5:28
祭りのあと自由詩3*06/2/19 23:17
飽きる。自由詩206/2/16 3:05
理想郷自由詩206/2/15 0:31
無題2未詩・独白1*06/2/14 21:42
ひとり酒未詩・独白1*06/2/14 7:36
捨ててしまえ。自由詩2*06/2/14 7:02
ねがいごと自由詩106/2/13 23:25
さよなら。 自由詩1*06/2/13 23:23
『汝の欲するものを与えよ。』自由詩3*06/2/13 5:57
ともだち自由詩106/2/12 5:23
ありがちな風景短歌2*06/2/12 4:07
手を伸ばせば,届く距離にいた自由詩406/2/12 3:15
恋うた自由詩106/2/11 2:18
あのころ自由詩106/2/9 1:10

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