萩原朔太郎、西脇順三郎の次に来るのは、わたしにとって、
鮎川信夫になります。
 実はこの間に、詩史的には、プロレタリア/モダニズムの
時代が存在しているのだが、隆盛を極めたこの時代の詩人た
 ....
 萩原朔太郎といえば、条件反射的に、西脇順三郎の名前が連想されるのは、
この二人の活動が時期的に近く重なり合っていて、多くの全集本では、一
冊に纏められているためがあるでしょう。朔太郎の次に私が愛 ....
 詩をめぐる、ないしは、詩についての雑文をかいてみようと、急に思い当たった。
それが何になるのかは判らないのだが、誰かに解って欲しいという欲求があるから
だろう。詩とは言葉のあらゆる意味において孤 ....
re

雪原の果てに、捩れた樹木が十字架の形をなして、風雪の中に佇んでいる。
純白の地平に、いかなる嘆きの声も、ここに反響することはない。
遠く、一切から、遠く離れて。誰しも一人となってここ ....
虚の場所
 


                  こくりこと 霊。

(青空、)
墜落が 必然であった か
錐揉み乍ら 再考している…


(集落、の)
仮構された 中 ....
     時計が 針をやすめ 
     静寂が風を
     宥める彼方 
     あの遠いところで
     たえまなく
     枯れた葉を、振り落とす
     木 ....
          
          1、
          
          ある夕暮れ、
  
          いつまでも絶える事のないものを、
          やが ....
          


          胡桃の中の絶唱を聞いたか、きみは、秋が永遠へと
          墜落する夕暮れの胡桃の中の絶唱を。この哀しみが
          どんな故 ....
         息づく、生命の、青い匂いを嗅ぎ、言葉と、言葉の
         隙間から洩れる、かなしい喘ぎに、くるしい、胸が
         くるしいよ、思い出していた、おれは遠い ....
 


    ユダ、という
    名の 少女の
    細い足首が
    歩む階段
    小さな黒いヒールは
    乾いた泥で汚れていた
    砂浜の
    向こうで ....
   
    さりげない贈り物のような
   白い箱に真っ赤なリボンをあしらった
   その箱の中のような牢獄で
   私たちは 少しだけ息づいている
   美しい花々 草原 
 ....
     こわがらないで、どうか
     時代がどんなに残酷で 悲惨で
     心を破滅させるものであったとしても
     きみにはいつだって、辿りうる帰途があるね
     ここに、き ....
  

     {引用=

     追憶セヨ…  追憶セヨ…


     仮構の 都市のなかを 歩行する
     シャボンのように浮遊する 魂たちの
     それは 反ー園 ....
                    それだけは 
                    避けようと するのだ、
                    未開の人が 
            ....
賛 歌

                    ひかりが眩しいならば、
                    血をながしなさい
                    まっ赤なおまえの血液 ....
詩 篇



                                ああ 
                                

                 ....
一篇





                                 どこに 
                                 詩 は
          ....
     こころの 襞を はなれて
     この場所から は ただ 
     あわいひかりだけが
     みえています、




     ひかりは きみの頬を 
     嬲 ....
     




     ふかい 
     眠りの 底で、 
     燻っている 火 
     が あり、
     仄かな 
   ....
こころが

すけて しまえばいい
こころが すけて
どこまでも
ひろがって 
うみのうえの
空 に かえる
しんでしまう ほど
すきとおって しまえば
いい

{引用=
わた ....
{引用=
 どんなことばも拒絶して、きみは一心に運命の壁を叩いている。その運命の意味 をきみは知らない。だが、きみの心は叩くことを命じる。それが、心の意味であるかのように。


 悲劇はいつも ....
{引用=


   生きていることの意味を問いなが
   ら、生きそして死んでゆく。それ
   が解らないまま、ある朝のベッド
   のなかで、遠くで船出する警笛を
   きく夜に。
 ....
{引用=

春、
花々の精気が既に雪の下で匂やかだ、やわらかく傾斜する日差しはまるく、
やがてくる命の現れを優しく促しています、この真昼の自然の営みが私の
声を滑らかにする、わたしの身体もま ....
{引用=

ぼくたちの鳥は、預けられたまま
誰もいない部屋の
つめたい鳥かごのなかで
ひくい声でうたっている
透明なガラス瓶と花
傾いたテーブルは沈黙で伴奏し
薄いカーテンから秋の日が ....
{引用=

     朝
     ゼロはわたしたちに久しく、
     空の白さが
     きみの衣装です。
 ....
        かなしみを
        おもいだすために
        すぼめられる
        唇から 
        洩れる 
        外国の うた、
       ....
函 館


黎明の
挨拶が
きみの喉から
洩れる、
と、
わたしのことばは
意味をうしなって
ぬれそぼった
草を
いたわることも
できない


窓からのぞめる
ふかい ....
  かさついた
  ふるい
  手紙を
  燃やして、
  灰は
  深い色をした
 ....
意 味















人の影が路上に焼きついている
今も猶、夏は
幾百万の鐘をならす


それは
べつの希望の道をひらく
祈りへの
合槌 ....
       余 熱


       そこは
       しろい花が咲いていて
       緑も若やいで うつくしい
       空気は
       いつまでも清澄であり
  ....
るか(69)
タイトル カテゴリ Point 日付
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r e自由詩310/12/26 13:24
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半 睡 の 落 葉自由詩610/10/2 10:08
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