1人の男が死んだ
71歳だった
死んだ男はクリーブランドの墓地に埋められた
男はユダヤ人だった
コミック雑誌の原作者だった
うだつの上がらない男だった
女と2度離婚したことがあり3度結婚し ....
手に入れた吉光を手に走り出す

啜ってるうどん 一刀両断
新車のブレーキワイヤー 一刀両断
作業中のPCの電源コード 一刀両断
禿の残髪 一刀両断
あやつの動眼神経 一刀両断
何だかよく ....
20になって母親と二人暮らし
父親は俺らを見捨てて家を出て
社会から隔絶し
netに埋没し
なんの充足感も得られず
疎外感にさいなまれる
あいつらの笑い声
馬鹿共の笑い顔

俺みたい ....
こし周り いとしい子らの 喰いのこし 派遣社員達が追い求めた結果逆に失ってしまったもの。
追いかけると逃げていく逃げ水のようなもの。
欲しがる人は多いが与える人は少ないもの。
絵に描いた餅のように喰えないもの。
塀の中の人間が ....
みっきまーすみっきまーすみっきみっきまーす
崩れ果てた瓦礫の中の
ぽくらのせかいのりーだーは
壊れたラジオのスピーカーから
みっきまーすみっきまーすみっきみっきまーす
子供達の遊ぶ声がしない ....
いつかは埋められるという
期待を滲ませて
私はそこにいた

そんな私の上を
そんな私の気も知らず
あなたはまるで踊るように
通り過ぎていった
鼻歌でも歌うような気軽さで
慎重さに欠け ....
泣き止めばポスト入れるの止めとこか

      聞いてますます泣き声高く
ついに大団円を迎えました。

長かったようで短かった山あり谷ありの退屈な物語はやっと終わりを迎えました。

舞台の幕が下り観客席がにわかに明るくなりました。

ありがとう

ありがとう ....
前方から大型トラックのタイヤが飛んで来て私は死ぬだろう

大型トラックが中央分離帯を跳び越して来て私は死ぬだろう

車が逆走してきてよけきれずに私は死ぬだろう

目の前のトラックか ....
予告状 I’ll turn your thumb turn.  

 主要メーカー6社と日本郵政グループは8日、使用済み野球解説者の共同回収プログラム「野球解説者里帰りプロジェクト」を開始した。使用済み野球解説者の回収や再資源化は、これまでメーカー各社が独自 ....
風呂上がり 胸より先に 髪乾く  敵に塩 パンティ下ろす 腰浮かす 自慰行為を撮られながら
いつも私思うんです
誰かがこれを見て喜んでくれるのなら
ほんとにうれしいなって
ただ困ることがひとつあって
私もお金をもらってる以上はプロなわけだし
相手を ....
言葉なんて糞さ!
単なるインクのしみさ!
もしくはドットの点滅さ!
とめはねはらいのくねった線さ!

言葉なんて嘘さ!
単なる喉の震えさ!
大事なことなんか何一つ言えやしないさ! ....
ピーヒャーラ、ピ
ピーヒャーラ、ピ

日曜の昼下がり
買い物客で賑わうアーケードに
音のないマーチが響く

ピーヒャーラ、ピーヒャーラ

通りの真ん中に
立ち現れる
 ....
紋紋が 慎ましやかに 湯を浴びる 彼は怒っている
子供の頃から怒っている
彼の父も怒っていた
彼の怒りは彼の父やそのまた父が灯し続けた小さな聖火である
彼はもはや何に怒っているのか分からない
彼はずっと怒り続けている

 ....
男には戦わなければいけないときがある!

男には自分の強さを証明しなければいけないときがある!

男には暴力に訴えなければならないことがある!

男には心に浮かんだ疑念を振り払う必 ....
負け戦 ユスリカどもに祝われて 遠くに夕餉の声を聞く




(※ユスリカ:しばしば川や池の近くで蚊柱をつくる小さな羽虫のこと)
ああ嫌だ嫌だ
因業だ因業だ
こんなに晴れて空気の乾いた日には
きっとまた降って来なさる
かさかさかさかさ嫌な音立てて

お役所を
お済みになった
お役人様が
夥しい数の
お役人様が ....
深くしわの刻まれたいかつい顔の男が夜の行軍

いないばあさんを探しに夜の行軍

他のばあさんの部屋をのぞきながら夜の行軍

ばあさんの味噌汁に入れるカボチャを探しに夜の行軍

寝ている ....
孤独はある種の病である

別にうつりはしない

うつりはしないが

放置すれば進む

悪くすると死に至る

どんな病でも同じであるが

早めの処置が

肝要 ....
年老いた彼はいつも
解剖学者の手つきで
本を読む

夏草が道を覆い隠す勢いで家中に繁茂した本達は
彼の手が触れた瞬間にほんとうは
喜びでかすかに震えてしまうのだが
自分たちは死体 ....
先生覚えてますか
あれはまだ俺たちが幼稚園児だった頃
狭い教室に小さな椅子を丸く並べて始めるゲーム
先生に促されるまま
みんな仲良く輪になって
元気に大声張り上げて
抜け目なく椅子を狙う俺 ....

それにしても狼
曠野を駆ける全能の捕食者
我々の祖先たる狼
その誇り高き彼らが
牙も毛皮も持たない猿のなり損ない共と
なに故友好関係を築いたのか
俺にとっての永遠の謎の一つ
信じた ....
 

家? 
賃貸、もちろん。

車? 
たまにレンタカー借りるかな。

金? 
ちゃんと返すよたぶん。

映画?
シネコン行くくらいなら家でDVD。
昔はよく行ってたけどな ....
小さいときの彼は
割と人見知りのほうだったと思います
竹棒の先に白墨挟んでね
線を引きながら道を歩く
不思議とそんな遊びに熱中するような子でした
長々と続いた白線を振り返って
嬉しそうでね ....
悪いことは言わないから
今日は村の外に出ない方がいいとおもうよ
とくに今夜みたいな月のない夜にはね
今日はここにいてみんなと
楽しく語り明かさない?
おいしいお酒もあるしさ
暖かな暖炉もね ....
六九郎(106)
タイトル カテゴリ Point 日付
AMERICAN SPLENDOR自由詩013/1/7 0:34
切離自由詩113/1/6 19:28
アダムランザ自由詩212/12/29 23:23
mottainai川柳009/1/26 8:46
自由自由詩009/1/23 18:10
ガザのマーチ自由詩0*09/1/19 20:10
学期末の落胆自由詩1*08/6/30 20:05
脅迫短歌008/6/21 11:59
大団円自由詩008/6/19 14:28
交通安全のお願い自由詩1*08/6/17 18:11
サムターン回し川柳1*08/6/10 19:55
プロジェクト自由詩008/6/9 20:52
風呂上がり川柳3*08/6/8 19:19
こっそり応援川柳008/6/5 8:26
みせる自由詩1*08/6/2 20:42
言葉は糞、糞は言葉自由詩1*08/5/29 12:13
アーケード街のマーチ自由詩2*08/5/26 20:22
場末の公衆浴場の昼下がり川柳0*08/5/24 20:35
聖なる火自由詩0+*08/5/19 19:39
勝って兜の緒を締めよ自由詩1*08/5/16 18:54
蚊柱短歌1*08/5/15 17:39
天、下られよ、我等が上に自由詩2*08/5/12 21:28
夜の行軍自由詩4*08/5/9 18:27
抗孤独処方自由詩3*08/5/5 23:11
ネクロフィリア自由詩4*08/5/2 17:37
ゲームは続く自由詩0*08/4/28 19:52
愛する者と愛される者自由詩2*08/4/27 2:18
借物の世界 自由詩2*08/4/25 17:47
熱情自由詩4*08/4/21 20:14
他者は馬鹿自由詩5*08/4/14 22:53

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