一番恐ろしいのは、己の弱さ。
そいつが囁く、言い訳という名の誘惑。
夜半過ぎ、映らないテレビに自らを写して、
滲む爪先を凝視した。
奇妙な雨音だけに耳を傾け、
ただ、逃避した。
そ ....
言葉を整え、形作る事が
己を彫琢する事だと信じていた。
出来上がったのは塗抹な断片だったにも関わらず。
今もこうしてゴタゴタと塗りたくって、
できたのが俺だ。
椅子に座し
右足にしがみつく
嘘泣きの
頭を優しく
撫でてなだめる
昔は書きたい事がそこにあって、
それを自由に描けた。
無限に広がる妄想は、
僕を彼処にも此処にも存在させた。
今は違う。
現在地は社会が暗に示した箱だ。
描くこと、その欲求すら失われた ....
冷たく、それでいて湿った部屋。
ここで待っていても、
誰も来やしない。
それを忘れようと、
都心の高層ビルに出社し、
終電で帰宅したとしても――
僕を待っているのは、
自己嫌悪と ....
小さな僕は僕だけの為に祈ります
「皆が僕の名前を忘れますように…」
小さな僕は他人の不幸の為に祈ります
「乱立する同じ名前のビルが壊れますように…」
人間はそんなに簡単に変わらないもの ....
幸せは此処には無い。
何時も過去と未来に点在するだけ。
傍らにあるのは空き缶、吸殻、コンドーム。
それと誰かの笑い声。
彼女は激怒した
「私は貴方を理解できない。
貴方がそれを拒否するからだ。」
きょう未明、彼女はそう言って部屋を出た。
大凡36度の熱源を失った部屋で、
僕は寒さに震えて結末を考える。
....
飲み会帰りの赤ら顔と、自分と同じ濁った眼の青い顔が交じった陰鬱な籠。
朝より密度が低いのが、唯一の救い。
今朝はエレベーターで、どんよりした眼の男に睨まれたおかげで、最悪な気分で始まった。
....
結局、何も変わってないって事を
認識する為に日々を生きてる。
明確に言えば、全ては恐ろしい程の変化を見せている。
唯、自分が変わった何て言ってみた所で、僕のした事と言えばーー
それを選択し、あ ....
カーテンの隙間から
差し込むのは月明かり?
いいえ、飲屋街のネオンです。
だから、聞こえるのは称賛ではなく
酔っぱらいの叫び声
別にいつもと変わらない
ただただ虚しさが募って
灰 ....
啄まれた左手首は
どこに還元されたのだろうか
硬い表皮に囲まれた何かを踏みつけた少年は
内股で
どこに向かっているんだろう
引越しのトラックが運ぶシリコンの人形は
父親の形見によく ....
積まれた缶ビールを弔って
食器の過去を洗い流し
灰になった溜息に埋もれて眠った
寝不足を冷たい水で隠してみても
鏡には疲れた昨日の俺が写る
「電車とお客様が接触し…電車が遅延して…
....
人間になり損なったピノッキオは
流されて海へ出た
潮の流れにぐるぐると頭の向きを変えられ
漂う彼を波が見つけて粉々に打ち砕いた
コ
ナゴ
ナニ ウ ....
妄想に心踊らせ眠る。
それが僕の日課
踏まれた跡が残る革靴も
ワイシャツの背中についた誰かの口紅も
隣室のカップルが歌う流行歌も
二階のオッサンが吸うタバコの煙も
雨が激しく降 ....
小さな安アパート
たまに貯めた浴槽に
二人で入るのがルーティン
見て、土左衛門…
頭を洗う僕の横から聞こえた彼女のジョーク
小さな浴槽に浮かんで、演じてるんだろう
僕の泡にまみれた眼じ ....
泡沫の僕
(76)
タイトル
カテゴリ
Point
日付
弱すぎる
自由詩
5*
25/10/16 20:50
語彙耽溺
自由詩
1
25/10/16 0:21
_
短歌
2
25/10/15 23:16
〃
自由詩
2
25/10/15 21:49
待っているもの
自由詩
1
25/10/14 21:28
小さな僕の祈り
自由詩
2*
25/10/14 0:15
そして誰かの笑い声
自由詩
4+
25/10/13 18:29
行き先不明(改稿)
自由詩
4
25/10/11 14:18
彼女は今日もほとんど終電と言っていい時間の電車に乗った
自由詩
2
25/10/10 0:20
世界がどうしたって?知った事か!
自由詩
2
25/10/9 21:35
静かに沈む夜
自由詩
3
25/10/9 1:48
揺られた脳味噌
自由詩
3
25/10/8 20:14
結局最後
自由詩
3
25/10/8 1:58
漂う木の人形
自由詩
3*
25/10/7 22:20
妄想に心踊らせ眠る
自由詩
3
25/10/7 1:27
微温湯で水死体を演じる彼女
自由詩
1
25/10/7 0:22
1
2
3
0.21sec.