3分で沸く、その給湯ポット。
その何処までも深い腹底、
実は私は恐怖している。

ペンギン2号と彼が呼んでいるそれは、
まるっとしたお腹で温めている、私の水を。
その底はそんなに深くない、 ....
あの子、またブロッコリー残したから、持っていって。

いらねーよ、野菜なんか。こっちは体力勝負なんだよ。

あんたが好きな動画でも言ってる。
彩り、大事でしょ、コレだけ入れといてあげる。
 ....
こうやって毎日弁当持参してるでしょ、稼ぎが少ないから。

まあ、あるモノ詰めてるだけなんですけど。
そうすると見ちゃうんですよ、「バズ弁当」とか「毎日これでイイ」とか、そんなやつ。

大抵下 ....
嫌になった
「僕はコレ」と言いたく無くて
「彼はアレ」と言われたい

そんな風にブルースのリズムで歌って、
缶ビールを吹き出させながら流し込む ははーん

ほんとーは歌っていないしー
 ....
よく映る眼鏡には天井が写っている。
蛍光灯、その揺れる明滅さえも鮮明に。

同時にズボンの裾、
そこから伸びる靴もよく見える。
ぶつかって、摩耗したその先端の毛羽立ちさえ。

今日見る夢 ....
華やいだ街を舌打ちしながら通り抜けた。
赤いミニスカートも白いポンポンが付いた帽子ももううんざりだ。

静寂に辿り着いても、それは安穏ではない。
僕は見つかってはいけない。

爪先で歩いて ....
またお酒?

水だよ。匂いでわかるだろ。

だから言ってるのよ。

そうか?残ってたのかもな。
いつも同じ湯呑みを使う。
酒を呑むのも、水を飲むのも。
あのデコボコして老人の手でも滑らなそうなあれだ。
何だっけ?備前とか何とか。

熱くもないのにずッと音を立てる。
眉間に皺を寄せて、 ....
僕は言わば言葉のルンペンプロレタリアートで、
ゴミ箱を漁るように何かを紡いで生きている。
意味も救いも他者も自己も
全てゴミから掬い上げた。

半開きの口からはよだれが垂れて、
虚空を見つ ....
ああ、もう消えてしまった。

さっきまでここにいた人達は
既に別の人みたいに見えた。

洒落たカーテンで仕切られた空間を
「個室」と呼ぶような居酒屋で
飛び交うのは壮言大語と嘘臭い称賛。 ....
加害の意図がある方が
「ワタシは潔白です」等と嘯いて、
杖を振り回す輩より余程信頼できる
そんなに細かく切ったら台無しじゃない

良いのよ、食べやすいでしょ

確かに味が染みて美味しいけど、歯応えとか…

え?何?

LGBTQに配慮されてる、素晴らしい料理だって言ったんだ ....
何度も忘れようとした
泣きじゃくるアイツを
何度も忘れようとした
惨めな自分を
何度も忘れようとした
絶望した彼を
何度も忘れようとした
諦めたあの人を
何度も忘れようとした
壊れた ....
あなた達を救うためにすべてをなげうった。
自分の欲望を、現在を、過去を、未来を。
足りないから、あなた達でさえ捧げた。
縋り付いて泣いていたのは私だった…はず。

冷凍食品は捨てるために温め ....
同じ物を見て、同じ道を歩いて
話した思い出は互いの共感ばかりだった。

君の声を聴くために俯いた私の眼鏡は
いつも少し鼻先にズレていった。

「分かるよ」
「同じだね」
「そうだね」
 ....
貴方と私は
同じ痛みを共有している。
離れていても
貴方と私だけは同一。
そう信じていたの。

窓一つない、頭上にあるのは唸る換気扇だけ。
そんな浴室で貴方は言った。
「星を見てるんだ ....
背中に 暖かな朝の陽射しを感じながら、
君の隣に座っていたのは なぜだったろう。

僕は君に触れてしまわぬように、
万が一にも触れて 傷つけてしまわぬように、
身体を折りたたんで 縮こまった ....
口から生まれてきたみてぇな馬鹿がよ。
知った風の口ぶりで喋り続けてる。
永遠みたいなその語り、
言葉の端に滲む――
小賢しさが!
しゃらくせぇんだよ!

急に黙るんじゃねぇよ!
こっち ....
陽は少し高く登り、白さが緩み始める
まだ静かな住宅街を歩いていく
土手を登って見えるのは広く穏やかな河川だ。

「川と言えばこんな感じだろ?」
買い替えた自転車の試し乗りには遠すぎるサイクリ ....
日常。それは何のために続くんだろう。

守るものができて、そこにだけ向かっていく。

消えかけた街灯を走り抜け、
小さな水たまりを気付かずに打ち抜く。

難しいことじゃない。
君の笑顔 ....
積もることのなかった雪のせいか、
風景はあの日の朝を思わせた。

空気は冷たく、地面はツルンとして見える。
吸い込んだ息は、鼻をツンと刺して痛くする。
そうして流れた涙は生理的現象だ。

 ....
神様は宇宙にいる。
そう聞いて、二階にのぼり、屋根にも登った。
ビルの屋上、山の頂、飛行機にも乗った。
そうして、できるだけ近くで祈った。

だけど、ロケットには乗らなかった。
いつか乗っ ....
無数の足音が、不規則に並ぶ。
どれが自分のものなのか、
問うことに、意味もない。

流れ、仕分けられるように
ゲートをくぐり、
乾いた機械音に安堵を求める。
それは大衆の安堵だ。

 ....
目に映るのは地面とつま先だけだが、
歩みのそれとは別に、
不規則に左右へと揺らされる。

そんな頭に浮かぶのは、根本原理を問う声だ。
なぜ地面がここにあって、
つま先はそこへ接地するんだ? ....
大小様々な硝子に反射した朝日
何処からか集まってくる多種多様な人々

誰が何処に行くのか、
何をするのか、
その予測不可能性。

黙々とゲートをくぐり、列を作る。
そのまま同じ方向に進 ....
新しく買ったカップには、
海が描かれてる。

これはイルカかな?
ーーああ、残念。シャチだった。

皆楽しそうに泳いでるね。
ーーそうでもないか。
  食べたり、食べられたりするんだろ ....
何だっけ?
もう溢れてしまった。
言葉も記憶も浮かび、そして消えていった。

留めておく為に?

それじゃ、まるで冬眠前のクマみたいじゃないか。
できるだけたくさん詰め込んで、
外に溢 ....
閉じた目は漏れる朝日を見ている。
そう、始まりが来たのを知っているんだ。
意識は閉じたふりをする。
虚無が訪れたのを悟っているから。

目玉焼きの爆ぜる音、白味噌が甘い香りを漂わせたら…
 ....
君を思い出したくないんだ。

「寒いんだから良いじゃん」
腕を絡ませて、もたれるように歩く。
寝返りも打てない距離で眠る。

散髪(美容院?)に行って、
髪がないと騒いだり、
風呂場の ....
偽物か本物か、
俺には関係ない。

誰かと同じバッグが欲しい
誰かと同じハットの被り方
誰かが褒める何かのなんか

在るのが俺だけなら
全部不要だろ。

そう語るまで、
何度も語 ....
泡沫の僕(76)
タイトル カテゴリ Point 日付
たぶん自由詩126/1/8 23:06
彩り自由詩2*26/1/7 21:45
ブロッコリー自由詩3*26/1/7 21:27
アレコレ自由詩326/1/6 22:42
ローグライト自由詩126/1/5 21:56
プレゼント自由詩325/12/24 22:02
湯呑の中身自由詩125/12/22 21:18
湯呑自由詩125/12/21 22:40
言語的ゴミ箱自由詩125/12/19 23:50
婚活自由詩125/12/19 22:29
杖罪自由詩125/12/18 23:43
自由詩125/12/18 23:21
メロスとテロル自由詩1*25/12/3 23:22
私は間違ってなかった自由詩125/12/2 21:43
そうだね自由詩125/12/1 22:34
改稿「星を見てるんだ」自由詩125/11/29 22:42
触れてしまわぬように自由詩525/11/27 22:10
いつか歌うロックの歌詞自由詩125/11/24 23:05
試運転にはいい寒さだ自由詩325/11/24 22:46
雨が形にするもの自由詩325/11/21 22:46
未明に初雪が降った朝自由詩325/11/20 21:41
並べて世はこともなし自由詩225/11/18 20:21
朝のエントロピー自由詩425/11/16 18:54
揺らぎ、混沌へ自由詩125/11/14 20:42
朝の景色の無秩序自由詩225/11/13 21:26
カップの海に空いた穴自由詩225/11/12 22:55
冬ごもり自由詩125/11/11 22:03
目覚まし時計自由詩325/11/10 20:38
改稿 君が投稿してくれと請うたから自由詩6*25/11/9 21:18
誰かの何か自由詩2*25/11/8 21:42

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