人には書く理由がある。
ただ、自分の感性を見せつけるため。
ただ、ありのままの文字を色付けるため。
ただ、そこに紙があるため。

「何故、僕が物語を書くのか?」
「簡単な話だ。文章を書くと ....
相変わらず、特に何もない休日で
太陽に照らされながら汚い自室で
酒に呑まれ布団に倒れた。

何処かでは
寒いコンクリートの中、子供が
「おかあさん」
冷たい女の身体に悴んだ手で触れながら ....
1.たかしくんは1個120円のりんごと1個80円のみかんをそれぞれ2個ずつ買いました。しかし、たかしくんの彼女が「今度、アップルパイ食べたいなぁ。」と言っていたのでりんごをさらに3個買い、彼女にアップ .... 初めて君が口を閉じ、眠る顔を見た
マッハ24で飛ぶ弾丸の言霊が煩いのに
今は静かで、まるで忘れられた戦艦のように沈み
偉大なる戦士の像のように佇んでいる。

初めて君の瞳の美しい化粧を見た
 ....
これは私が小学生の話である。

当時、私は北海道に住んでいた。塾に通う際に、夏には自転車を使えたものの、冬になると雪のせいで自転車が使えない。だからバスに乗らざるを得なかった。私はバスが嫌いだった ....
目が覚めた。
羽毛のベットに天蓋仕立て。
空から星の飴が降ってきて
鴉の王子様が居る世界。
そこで鴉にぐちゃり。
首から呑まれた。

生きてる私の首を確認。
少し寝違えた。

目が ....
時計が今日も鳴いていた
皮膚がざわついて眠りに眠れず
痒い皮膚を引っ掻きながら
指のさかくれを食い潰し
目覚めたam5:09

「お元気ですか?」
そんなこともいう暇もなく
ただ針だけ ....
春は嫌いな季節。だって、年上が年下をマウントしにいく季節だから。
大学生になったら、社会人になったら、10代のうちにやっておけばよかったこと、云々。を語り出す人がいる。私はそいつらが大嫌いだ。大体は ....
朝6時、目を覚まして
ひとり、鏡に微笑むの
「わたしはきょうもげんきです!」
口の端引っ張り笑うんだ
「大丈夫、私は元気だから。」
所詮、誰も気づかないよ

いつもの電車
みんなやっぱ ....
桜が大きくなったよ!と笑ってた
花屋の花がこっちを見てと微笑んで
店員は口を糸で引っ張られて笑顔で
ただそれを茫然と視界に入れて
空はただただ衒ってさ

独り、ただただ脚を動かす
他人よ ....
かちゃり。
ネジを回す。
ドビュッシーの月の光。

オルゴールを買った時
隣には母が居て
父が運転する車に乗って
鳴らしながら帰っていった
みんな笑っていた

あれから何年も経った ....
飛行機の窓から
じっと眺めていた
もやりもやりとした雲のうえには
綺麗な青空が広がっていました
まるで空の海に飛び込んだように
飛行機は加速、加速

下を見ると海が
エメラルドの透明感 ....
私が高校生の時
それが君を知ったはじめての機会
他の人とは違う3次元MVに
エネルギッシュな語彙が流れるドラムンベース
独り誰にも知られずに何十回、何百回聞いていた

私が大人になった時
 ....
死にたいと一曲流れる頭脳にて
揺れるこの想いは偽物でもどうでも良くて
ただ、お前の「死にたい」に聞き飽きたから
お手本を見せてあげることにした

本当はただ安心が欲しいだけ
その安心は簡単 ....
昔、歌声が美しき姫君ありて
空も渚もそれは喜び
雲や花はそれを嘆き
彼女は太陽のように輝きて
いつしか戦の源となるが故と
何処ぞの爺が言った

刃を持つ従者に鳴り響く鐘
彼女は自らの死 ....
「あのー。」
23時過ぎ、私はいつも通りに既に寝る体勢に入っていた。
「あのー?」
男性とも女性とも言えない不思議な声が聞こえてきた。身体を起こすとそこには不思議な何かが掛け布団の上で毛づくろい ....
気づ間についた親指に
小さくこんにちはと可愛らしくご挨拶
お前はいつ出来たんだと聞いても
知らんぷりで大きくなるばかりで
親指でえへんと喜ぶ瘡蓋に呆れるばかりで
笑って泣いて過ごしていつしか ....
ある男居き。その男は一見、幸せさうに見えき。金銭に不自在もなく、夫婦も仲良く麗しき娘も居き。されど、男は不満なりき。どうにもおのれの人生はおぼろけなり。そのことに驚きしよりは男はあまりにも生活あぢきな .... あるところに嘘ばかりつく狼が居ました。
「俺は他の奴らとは違う」
それを遠くで見つめる羊が居ました。
その狼はあまりにも面倒なので、周りから動物は逃げていきました。
そんな中、羊は言いました。 ....
上を見たら、私よりも何もかも出来る人ばかり。
下を見たら、どうでも良いことで騒ぐ人ばかり。

自分に何が出来るのかなどもう忘れてしまった。
生まれてこなければ良かったとまでは言わない。

 ....
揺れるスカート、白き腿。
少女飛び降り、赤ランプ。急ブレーキ。
指切りさよならまた来世。

僕との約束、色づく初めての口付け。
今から僕も行くから。

少女の涙に気づいたものは誰もいない ....
シナモンの香りが嫌いでした
鼻に焼き付くような君の繰り返しには
codeを揃えて万(よろず)とて愛されず
されど生き延び、辿り着いた先は
何もない焼け野原でした

焼き林檎が嫌いでした
 ....
所詮、お前の歌なんか
誰も聴いてないし、自己主張したところで
代わりは幾らでも既存の塊で
意味を考えて、その意味を理解した瞬間
あいつは川に飛び降りたのさ

所詮、お前の歌なんか
ありふ ....
初めに異変に気づいたのは山手線のS駅で人が乗り降りする時だった。私は電車の入り口付近の端で動かないようにしているのだが、たまに邪魔だと睨みつけてくる輩が居る。ある時から、その視線を感じると肌に痒みを感 .... いつからか、周りの人の視線で痒みを感じた

いつからか、話し声を聞くと涙を流すようになった

いつからか、真っ直ぐ見つめられると目が痒くなった

いつからか、触れられると皮膚が爛れた

 ....
「人の顔がのっぺらぼうなんです。それに気づいたのは3日前か、1週間前か、いやそんなことはどうでも良いんです。だから、人の顔が何も無いんです。まず、顔が無いと気づいたのは友人Sと会ったときのことです。い .... 空に踊るオリオンが
ぐらりと急に揺れました
本当に揺れたのは私の方でした

空の月が欠けてしまったのは
きっと私が食べたからです
星の輝きが一部消えているのは
星を空の川に投げ捨てたから ....
夏は逃げ水のにおい。
冬は蜃気楼のにおい。

8月、蝉が鳴いてコンクリートの焼けた匂いを思い出す。
12月、雪は落ちて白い水の匂いで鼻が壊れる。

8月、夏期講習だ、テストだ、頑張らないと ....
かつての人間の愚かな行為によって世界は変化した。植物も無くなり、常に雪が降るようになった。海は雪で埋まり、凍りつくようになり、いつしか、人類は半分以上いやそれ以上減少していた。そんな中、都市フリギス .... The last thing you said was that your words were going to melt.

最期に貴方が言った言葉が融けそうで

"Never, ....
月夜乃海花(66)
タイトル カテゴリ Point 日付
ライタァジェノサイド散文(批評 ...122/1/11 2:35
静謐な祈りと世界に祝福を自由詩221/12/25 0:47
なんだか不憫なたかしくん自由詩021/12/22 6:42
君の弾丸が死んだら自由詩121/12/18 12:44
雪のバス停のお婆散文(批評 ...221/12/13 14:38
目が覚めたら自由詩121/12/12 12:36
am to pm自由詩221/6/21 22:55
とりあえず息だけはしておけ散文(批評 ...221/3/18 21:48
嘘つきプラクティス自由詩221/3/15 17:22
インテグラルが死ぬ前に自由詩021/3/11 11:21
オルゴール自由詩321/3/9 12:42
空の上の海青自由詩321/2/27 15:58
私(たち)は今日もねじれている自由詩1*21/2/26 17:41
唐突に死んでみることにした自由詩2*21/1/16 2:31
とある姫の偶像歌自由詩121/1/9 23:36
世界からもしも3つ消えたなら(短編小説)散文(批評 ...1*21/1/9 21:07
瘡蓋自由詩120/12/31 21:54
蹴捨坂散文(批評 ...0*20/12/28 23:30
嘘つき狼と黒羊(ショートショート)散文(批評 ...120/12/28 16:17
わたし自由詩220/12/24 0:14
指切りさよならまた来世自由詩020/12/23 1:34
アップルパイが嫌いだった自由詩020/12/19 18:58
所詮、お前の歌なんか自由詩320/12/14 13:37
人間アレルギー(短編小説バージョン)散文(批評 ...020/12/12 8:51
人間アレルギー自由詩320/12/12 3:44
S氏の記録(短編小説)散文(批評 ...2*20/12/9 23:52
冬のオリオン、星屑ツアー自由詩020/12/4 21:24
12月は8月よりも嫌いだ自由詩120/12/2 5:19
スノーディストピア 〜穢れた民の逝き道〜(短編小説)散文(批評 ...020/12/2 3:51
雪花弁、最期の願い Last wishes of snow ...自由詩120/11/29 16:18

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