神さま薄汚れた魂の
居場所はどこにあるの
嘘をつき尽くしたときの
あなたはどこか満足げに

涙が流れても
その味がにがければ
天使はやってこない
あなたは「不味い」から
打ち捨てられ ....
薄氷をふみぬきついらくしただれか散ったあとだけ人のあわれむ

わたくしのいのちの根っこ烙印がわたしをひとでなしというとき

なおらないやまいがずっとなおらないわたしがわたしであるということ
 ....
翅をむしって
ただころがってうごめく虫になりたい
じぶんの体をずたずたに引き裂いて
ざくろみたいなかけらになりたい
そうしたらここからわたしは
自由にとんでゆける
と思う

歯を剥いて ....
制服のわらわらと出て青き踏む

春装の渋谷でひとり佇んで

桜みる横顔蒼き女学生
外国の唄がながれた
ノース・マリン・ドライヴ
それは海沿いの道で
ぼくたちが車にのって
風を感じる午後のこと

永遠が存在すると いうように
太陽のひかりはまぶしく 淡く
ぼくたちは
 ....
うまくいかないことのほうが
詩になるじゃない
ぜんぶままならないまま
明日死ぬんだと知れば
職場のいやなやつだって
好きになれるし
世界一不幸なことが起きさえすれば
キリストにもなれる
 ....
たとえあなたをなくしても
それがあいすることならば
さよならをいえる
白いかもめのように
自由なあなたがうつくしいことを
世界じゅうのだれより
わたしは知っているから

たとえあなたに ....
愛があふれて、こわれてしまう
はずれたとびらのようになった
わたしからこぼれていく
あなたへ、あなたへ、
(あなたへ?)

そこは草原だった
ひからびた、(あるいは、みずみずしく満ち足り ....
ゆうぐれのへや
ぼくたちはどうしても
ふれあうことができずに
こころわかれて
はだかなのに 

どこへゆきたいの
海、へ 
そんなのはうそ
けっしてもどれない どこか

まどぎわ ....
ことばがぜんぶ死んで
人類が残ってしまった
だからぼくはきみを
ただ見つめることにした
白目に走る すこしだけ赤い血管
その茶色いひとみのなかの虹

ぼくたちは退化して
足がなくなって ....
ずっとくらいところにいた
ねむるまぶたの裏がわ 宇宙がはじまるまえの日
永遠に戻り続けるカセットテープみたいに
どこへもゆけずに

夜の底でこなごなにくだけた
だれかの声
僕が指を伸ばし ....
うみ(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
ある悲しみについて自由詩220/3/29 10:45
ななめのかげ短歌120/3/25 17:16
木偶の坊自由詩120/3/25 16:21
俳句120/3/24 9:49
恋人たち自由詩2*20/3/14 21:23
うまくいえない自由詩4*20/2/23 22:18
野ばら自由詩120/2/22 19:21
草の原にうまれる自由詩020/2/9 15:37
サウダーヂ自由詩220/2/9 15:28
すべてのおわりに自由詩7*20/2/6 1:59
青い星の日自由詩020/2/6 1:26

Home
0.04sec.