むすびめがほつれて
じゆうにほころんで
咲く
自由が広がり
水平線まで
等間隔に続く道
深海から
水面を通して、陽を仰ぐ
さまざまな
屈折の偶然の中
ひとすじが
花と名のつくもの ....
雲間に見えた朧月外堀眺める逢坂ブルース

雲間に見えた朧月外堀埋める逢坂ブルース

眺めうめられ冬の陣
たたくかおすかそんなもの
はやらないことはやらない琴線の

ことはことばかわからない
じゅげむじゅげむ
なんとかなるさ

にんげんだもの
しらんけど

男雛女雛
ならびて透る緋毛氈
右近左近、たちばなさくら
今 ....
それはこれのパクリやんて続けたら
いつのまにか独り

パクリでもすがりつきたい
みかづきのはじ

新月になれば落下する

不時着し
さがしもとめた
蜃気楼から
かきならせさけべ
 ....
今朝出したゴミがそのまま残って
「燃えないゴミは水曜日です」と張り紙がしてあった
水曜日の朝も残ったまま
「今日は水曜日です」

仕方なく持ち帰り部屋の隅に置きっぱなしにしていたら
いつの ....
色づくからすうり
いつのまにか冬

たねを取り出して綿に包み
マッチ箱に入れて待って
ほら黒いたねが黄金色に

祖母から教えてもらったあの秘密は
どこへいった
もう1回試してみたいな ....
はたせなかったやくそくが
はたされないまま
はてまで
つくられたみち
はたして
はたされないものを
はたすことが
やくそくだったのかも
わからないまま
はてまで

初出 日本we ....
朝ぼらけかすみし山の冬木立
鼓膜に残る響き息の跡

ときはかねときあかねさす井戸端の
夕餉の支度暮れのにおいは

山の中静かに凍る湖が
数億年の冬眠を守る

暖冬に明日、明後日と大 ....
はじまりのおしまいのはじまりのおしまいのは(じ)まりのゆくえ、わかりませんとか云わないで

ゆくえ稜線のかなたまで染まってゆく、葉緑体のベンゼン環おしまいのは(じ)まりへ

まりみたいな月はど ....
師走は
わざわざおいでくださった
昼下の陽に
茶の用意だけ、が塩梅です春へ

師走は何かと気ぜわしく
あれこれすることが多いから甘めの紅茶を一杯飲んで
一息つきましょう
正月に失礼がな ....
慣れし故郷を放たれて夢に楽土求めたり
一度低く
故郷を放たれて楽土求めたり
一度低く
を、放たれ、土たり
いちど
を、土求めて
オクターブ
故郷求めたり

胸の奥底深く湧き水の波紋 ....
鍵をなくして
座礁した無人島の浜辺から少しせりだした夕日の淵で
釣りをするたびに地球を釣ってしまい
きれた糸の先に針をつけて
昨夜捕まえた痩せた月を餌に
じっと
新月を待っているような
 ....
ひとりは
紙飛行機からはばたいて
そらからひろがれよ野原
駅や車や自転車や花や人の夕暮れを
川面が反射する
いつかどこかに帰りたいように
単線切符240円
缶ジュース3本分で
買えると ....
部屋に椅子がある
隣に体育座りをした母がある
雲が青さを通り越して
手をとり椅子に導く、空は久しぶりね


玄関に並んだ靴
妻は夕食を作り、息子はトミカに夢中
1のつぎの靴 ....
玄関から
こうべをたれた季節がおじゃましますと
きづかぬうちに背戸から帰り
台所に置かれた熟れた柿をついばむ
鳥たちのカフェテリアが暮れ
初時雨にかじかむ指をとおし
その指で、かじかむ時雨 ....
投函された手紙のような
つつましい
アメージンググレイスは
手紙それ自身が読まれるまで封をされ
言葉ありき、a、α
胎の中でなくしたまま産まれ
ここが家だと、わかる
教えてくれたもの、人 ....


夕空と海の混じり合うそのすきまに
すべり込むうみどりの影のさみしさ
赤い包みのキャンディーをポケットから取り出すと
口に入れる間もなく
風景に溶ける




”ちかみちは ....
午後ティー淹れたティーカップ
祝日の遊園地
中も外もまわるまわり
衛星カメラを
反転させても
とどかない
銀河系のベランダに
望遠鏡を置く
砂粒をあつめたティーカップが
暮れの手前で ....
おはようこんにちは良い天気ですね
今日はどちらまで山の麓まで
麓からこんにちはを通り良い天気ですね空は
高いですねから山頂より大気圏の向こう側まで
空のおはようからかなたへ

今朝はえいえ ....
サァサいよいよはじまるよ
秋の大綱挽きまつり
山が勝てば豊年満作海が勝てば大漁旗
ヤムイモウコンシロウリマコモ
マグロにハマチ、ミノカサゴ

スイサァースイサァースイサァサァー

サシ ....
くびながりゅうが待っている時間旅行の旅はいかが

めぐる四季みをつくすしき、空席


秒針の音ねがえりをうつ
旅に果てたんぽぽに酒

はてふかしちちろちちろとなく虫のいて彼らのうたうセ ....
アラームの鳴る朝はいつもくびまで浸り
電柱をたよりにからだをとどける

夜中に
空気を入れかえようと
窓をあけ
寄せる金木犀のかおりに
みちていく
いつもの朝から
今日は
水平線ま ....
そうなろう
そうなりつづけよう
来年もそこにいよう
また台風が先に来て
それでも豪雨のやむ一瞬に
背番号がなくても
立つ場所があるなら

星から降る雨が流れて
やみまに観測する一線を ....
さやかなこまかなことばさきとどかぬのならそまず散るだけ

おとしぶみおとした文の子守唄

せきをしてもひとりよりすこしふかい秋はひとり

焼きいも売りの声すこしたかく
石黒くなりショパン ....
最近チャットGPTなるものを教えていただいたので
遊んでみました。

わがみよにふる
かねのこえ
ひとえひとよの
ちりとなり
ついのほろびを
ながめせし
ひとへひとよの
ちりあくた ....
初めての運動会の始まり
開会式の話はぼうとした頭にははいらず
年長さんのマーチングは堂々としていて
父母も慣れた様子でベストポジションから
カメラを向ける

渡された紙の、一番最後
年少 ....
老婆の隣をただひたすら歩く
そんな仕事があった
老婆はたいへんに知恵のある人で
そのため一階のおじいさんにとても恨まれていた
老婆にはパトロンがいて
足回りの綺麗な車が
いつも停まっていた ....
昼から雨が降るみたいなん
でもちゃんと
てるてるぼーず
つっといたし
今年の夏は本当に暑くて
公園にも行けなかったから
今夜の夏祭りだけは
出店がでるよ
絶対や
最近の出店は
 ....
金曜日のむかえ方は人それぞれだし
金木犀の香りも
咲き方も
同じ月を見ているなんて
朝晩の風と同じように
肌寒い感じがするから
同じ月が見ているって
それが特別でも
そうでなくても
雪景色の原野から遠吠えがひびく
とおく聞こえる海鳴りにまじって声がする

原野は燃えた灰でなく
荒野に降り積む朽ちた身体

かつて狩ったシシのまわり
散らばるたくさんのあばら
お前たち ....
wc(61)
タイトル カテゴリ Point 日付
カスクルートをあなたに(即興ゴルゴンダr60306自由詩424/3/12 22:34
大阪城決戦(即興ゴルゴンダ、r6.0218自由詩324/3/11 18:58
自由詩6*24/3/8 23:38
自由詩9*24/2/13 19:42
今年のさくら自由詩1224/1/18 23:15
素敵な週末自由詩823/12/19 9:48
言葉遊び自由詩823/12/19 9:44
短歌10*23/12/14 22:11
自由詩4*23/12/4 16:42
お正月自由詩3*23/12/3 18:10
鏡川自由詩8+*23/12/3 0:13
自由詩11*23/11/26 16:11
単線自由詩4*23/11/21 23:49
即興4行詩自由詩1223/11/12 14:20
無題1自由詩4+*23/11/7 23:42
アメージンググレイス自由詩1023/11/7 11:12
なないろ、五行歌風自由詩10*23/11/4 13:07
午後、静物自由詩323/11/4 8:42
開いたままの自由詩123/11/2 22:59
タイゲーム自由詩423/11/1 20:23
歌2自由詩5*23/10/22 16:30
いつもの朝自由詩323/10/18 22:49
背番号自由詩5*23/10/15 22:07
秋深し自由詩823/10/9 23:54
AIのテーマ(後日談、コメディ?散文(批評 ...223/10/9 17:09
運動会自由詩4*23/10/8 2:02
コメディ自由詩323/10/4 22:37
夏祭り自由詩4*23/9/30 9:51
金曜日自由詩1*23/9/30 1:20
自由詩3*23/9/27 23:44

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