日々、瞬きのシャッターを切り続ける。
現像の出来ないネガ、心底に降り積もる。
膝小僧の陰で肘小僧も生きていた。
僕の弟は2人じゃなくて4人だった。
なで肩から制鞄がずり落ちた。
十代とやらは呆気なく終わった。
日だまりに午後の陽光たちがたむろしていた。
仲間に入れてほしくて駆け寄ったら、急に曇った。
カレーの匂いを頼りにして地球に生まれた。
給食の大食缶めがけて、僕はお昼に生まれた。
ラグビーボール、さつま芋、焼き芋たべたいな。
大学芋もいいし、スイートポ、あ、トライ見逃した。
サインポールに誘拐されてしまいたい。
長いリボンに手を引かれ、僕は空へ昇りたい。
トイレの壁にB2サイズの世界地図。
人類は皆兄弟、僕は末っ子、今朝は軟便。
ヤキモチは大切に妬きましょう。
わざわざ七輪を用意しちゃいましょう。
大きな雨が一滴、地球へ落とされた。
ピペットでポタッと、宇宙の理科室から。
思い出は胸の奥でセピア色。
夏休みのドリルに溢した麦茶の色。
冷房消したら亡霊も消えた。
夏が終わると部屋が広く感じる。
冷蔵庫にお土産のマグネット、大群。
小さな磁力で日本各地から集まってきた。
端っこまでクリームの詰まったクリームパン。
そういう幸せが、君の人生に沢山ありますように。
夜半、防犯カメラの死角を縫って駆ける。
あの子のハートに火をつけにいく。
その命、もっと気楽に使ってみれば?
ちゃちなボールペンにでもなったつもりでさ。
積み上げたものがパーになっても大丈夫。
いつかチョキで勝って、すべて取り戻せるよ。
「着の身着のまま、木の実のなる木の幹を登れ。」
そう3回唱えたら、まもなく出港の船に飛び乗っちゃえ。
神さまのぬり絵は芸が細かい。
僕の心に眠る花にまで色がついてる。
乳歯が抜けて、AQCが生えました。
Aから始まってるので、品質は良さそうです。
海王星と冥王星は今でも友達だろうか。
年賀状のやりとり、まだ続いているかな。
今日は雲の流れが速い。
または僕の血流が遅い。
五円玉に麻紐を通したペンダント。
母に馬鹿にされ、小さな家出、幼き夕方。
この夏もよく働いてくれた扇風機。
5枚の羽、それぞれに、夏の埃、同じ分量。
眠ってる奇跡を起こしに行こう。
笑っちゃうほど大きなシンバルを持って。
ゃ、ちこ、こゃ、、ち。
本当にごちゃごちゃしている。
生命線の終点に爪で強く印をつける。
心の弱虫を追い払う、僕だけのおまじない。
頑張って冗談を言うから笑ってよ。
右上5番の銀歯、僕に見つかっちゃいなよ。
一日の終わり、日めくりカレンダーをビリッと。
その紙を正方形に整えて、今日は今日の鶴を折る。
澄みきった青空のブルーシート。
傷ついた人々を雨ざらしから守って下さい。
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