久しぶりに近くの森林公園へ家族みんなで出かけた
元競馬場であった公園は楕円形で木々に囲まれ
その中は芝生が一面に覆っている

車椅子を出し細い女性を乗せ
二才の息子を負ぶって歩き始めた ....
年末年始の休みは若い二人にとって
一緒にいるだけで十分だった

ただ大晦日の大掃除の時は派手な喧嘩もしたが
弾ける二人に年越し蕎麦なんて関係もなく
ましてはおせち料理なんて気にもしな ....
幼い頃
家の前の道は狭い土の道だった

空き缶は蹴られ飛ばされ
そこには何人かの子供が
走り回っていた

いつの間にか土の道は
アスファルトに替わり
近所の家が新しくなる ....
搭乗前に酒を飲み過ぎて
今日やっと起きたサンタは
トナカイに引かれて
ゆらゆらと蛇行運転をしながら
デュークエリントンの
「A列車で行こう」の名曲に乗せて
夜空を飛んでいる

サ ....
歳を重ねる度に
人間の落とす雫の大きさは
段々と小さくなり不安を感じるが

そんな時は気晴らしに
美術館の近くを散歩をして
入館して色々な絵画を見る

偶然か
横断歩道の向こうに
 ....
段々と暗くなると
高層ビルの窓は
オセロのような欲望の明かりが灯り
ピンクのネオンサインが溢れ
歩道は一面の雪の様に白くなり
それに集まる無数の黒蟻

移された木々は異様で
 ....
真夜中に広い低気圧が去り
黒雲は静かに消えていく
雨で成長した植物は何も答えることはない

太平洋に発生する温暖な高気圧は
ゆっくりと白雲と共に動き出し
隠れていた生物を無言で白 ....
羽根(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
森林公園自由詩15*19/1/6 1:15
初詣自由詩19*18/12/29 20:50
空き缶自由詩718/12/29 20:36
遅れたクリスマス自由詩4*18/12/29 20:32
初恋自由詩1818/12/21 9:38
スラム街の坂道自由詩9*18/12/15 23:16
細胞死自由詩12+18/12/9 23:52

Home
0.06sec.