コンビニの旗がはためいている
僕はイートインでアイスコーヒーを啜る
いつ痛みだすか分からない肉を抱え
明るい街を見ている
理由もなく歓びに包まれ
明るい街を見ている
見れる、感じれる
....
剥き出されている
神経は逆立ち
熱風に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した
何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
私たちは同じ
深く澄み孤独
私たちは同じ
繋がり求め
燃えて、激しく燃えて
どうか、どうか
この反転する闇と光のなか
共にたましいを燃やして
求め合う、繋がり合う
孤独に澄 ....
意識が躍動する朝に
子供たちが踊る
鮮やかに心臓が脈を打ち
光の街が浮き上がる
歓びに充ちた朝、
自分の存在の輪郭が
世界に溶け込み
深い深い息を繰り返す
わたしは生きるの ....
渦巻く銀河の奥に
静けさに包まれた孤独が
あるという
引き裂かれた傷を癒し
呻吟する日々を塗り替え
この世界を抱擁する
青く澄んだ孤独が
あるという
霊性が絶え間なく舞い
透 ....
世界は光に充ちている
わたしの肉は痛みに疼く
世界は光に充ち溢れている
わたしは荒い息を吐く
真夏の太陽が燃えている
灼熱の震えに凍えている
渦巻く銀河の端くれ
街には熱風が ....
夜に
道行く人の顔、白く浮き上がり
満月
独り独りの魂が、彷徨する
街道に沿って
ぽつぽつと点灯する黄色い灯り
追いかけて、追いかけて
刹那開かれる永遠に
そっと息継ぐ精霊を ....
押し寄せる
下校放送響く
夕焼けの校庭
僕ら相撲をとっていた
円い線を砂に描き
中原くんは強かった
尾崎くんは弱かった
斜光が僕らを照らしていた
僕らの命は躍っていた
....
隠されたふるさとは
ひかりの森、燃える炎
私たちが還っていく
深い深い大海原
永久なる循環に身を任せ
宇宙が巨きなくしゃみする
覚醒する意識に
一瞬が泡立ち
永遠が開ける
熱風吹く青の下、
日傘をさした人々がいく
歓びに充ちて
凝視する
世界は光
永遠の戯れ
赤く燃える残照の地平に
片眼の巨人が座る
表層を掠めていく孤独
深まる陶酔の眼差し
彼は聴き入る
遠い故郷の残響を
わたしは ひとり ここにいる
隠された故郷の残響を聴きながら
....
宙空の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く
夏の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
踊り廻るよ、廻り躍る
死の標的を撃ち抜いて
生の覚醒に眩め ....
渦巻くような痛みのなか
見上げた空はただ
青かった
渦巻くような祈りのなか
見上げた空はただ
無関心だった
夏に
黄昏ゆく世界は
息を呑むほど美しく
わたしという存在が溶解し
....
最後の一歩を踏み出すとき
人は独りだ
脳髄には光が溢れ
宇宙が爆発する
生への情熱は未だ
止むことなく
眼下に広がる青い青い海原をみる
最後に眼を瞑るとき
人は独りだ
午 ....
緑の枝葉がやすらっている
熱風に揺らぎ艶々と
太陽は宙空で爆発を繰り返し
燦々と大地に光を注いでいる
俺はとっくに国を追われ
家来をなくし彷徨っている
光の午後を、人々にまぎれ
細切れの ....
雨が降っていた
こころの雨が
青空が広がっていた
うちゅうの青空が
雨も青空も澄んでいた
異様に大きな紫陽花の花房が
熱風に揺れて光っていた
それはこころとうちゅうの境だった ....
曇天が
肉の激痛を包み込む
濃密な青の紫陽花が
熱風に揺れている
後頭部が脈を打ち
心臓は早鐘だ
わたしの自我が震えている
わたしの自我が震えている
一段高い生を掴むため
た ....
落下していく
陽の光が
雪降る宇宙に呑み込まれるとき
青い芝生の上で
独りは独りと出逢い
あなたはわたしに必要なすべて
と、かすれた声で言う
酷い耳鳴りだ
眼底に激痛が走り
脳髄を直撃する
たましいは何処にも行けず
ただ曇天の光が拡散する
肉に縛り付けられ
肉に縛り付けられ
荒い息を繰り返す
暗く深い井戸の底で
わ ....
ぎらぎらと陽が照っている
草木が緑に燃えている
世界はゆらゆらと揺れている
折しも二匹の紋白蝶が
絡み交わり輪を描き
白々と視界を過っていく
いったい何処へ行くのだろう?
自ら描 ....
やさしい
やわらかな
音に包まれ
反復のうち
落ちてゆく
夢の底
青い波、残響する宇宙
たましいのふるさとを歓び
肉の苦痛から解放され
ただひとりに戻る
蝋燭の炎が青白く燃 ....
手押し車を押す老人
たいまつの火は燃えている
異郷のこの地にひとり立ち
遥かな地平を凝視する
わたしはふるさとを持たず
同じ道を通い帰る
痛む脳髄を密かに抱え
それは静かに歩いていく ....
ひとりの月が穴を穿つ
地球のでこぼこに
孤独な肉は
激痛に裏返り
あなたとわたし
夢をみる
虚空に向かい
美しい悲鳴をあげながら
黄昏に沈む太陽の輝きを
僕ら、掴めるか
それは
永遠の光芒だ
肉の痛みの隙間を見つけ
意識の深層に分け入る
記憶が渦巻くイメージが波打つ
遠い声が懐かしく響き
ひび割れた過去を繋ぎ ....
美しい旋律が
肉の激痛を洗う
対極が宥和を促し
浮遊するたましいを
肉は縛り付ける
執拗に
脳髄にテツスイを
脳髄にイカヅチを
肉の激痛に
引き裂かれ
日は沈んで
わたし ....
今を静かさが支配している
静かさは私という不安を抱き留めている
私は静かさのなかで震えている
静かさのなかですべては始まるから
静かさがすべてを支配するから
私は吐きそうになりながら ....
今日は雨降り、光るタール
行き交う人々が音もなく去る
冷え切った身体は光を求め
今日一日の反復を思う
ナニカガなにかを越えていく
積み重なる郷愁が
未知なる世界への ....
脱色された
独りの夢の光景を
激痛走る眼底に、夜な夜なみる
甘美な不安に誘惑され
背後に控える兵士の顔は灰色
迷走する宇宙に終わりはなく
僕を自由にして、僕たちを自由にして、
不安に身を ....
すべて、滅びるために
すべて、花開くために
人は永遠の登攀を試みる
高みへと
森の眩暈するような紫陽花の青のなか
陽が落ち夢という夢の宝石箱が
辺り構わずぶちまけられるまで
....
からだが冷えている
外は雨だ
アスファルトは黒々と濡れ
行き交う人々はそれぞれの目的地を持ち
僕はただ震える
季節は梅雨
何も無い不安に僕はおののく
僕は此処に留まらなければならない ....
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