てのひらに
転がる大粒のガーネット
それは血の色
珠玉は明日を占いながら

許された種族はボヘミアに彷徨うジプシーだけだった
インスピレーション
暗い森の声がする

夜の帳な ....
ヤモリの張り付いた電信柱が
オレンジ色の灯りをともし
夜の歌を静かに歌っている
夜の秒針を刻んでゆく
ぼくは落ち着けないでいた

あの中華そば屋までの果てしない
道のりは
とても遠くて ....
鱈チリの
湯気のむこうに
君がいて
師走を迎え
喜びを知る

カミナリと
共にやってくる
ハタハタの
粘るブリコに
舌を鳴らして

すき焼きの
鍋奉行は
忙しく
食べるこ ....
たまごかけごはん

納豆のグルグル

香ばしい焼き海苔

煮干しの薫る葱の味噌汁

昨夜に残ったカレー

月見蕎麦

アジの開き

から塩紅鮭

糠漬け

半熟目玉 ....
あの日から何年の時が過ぎたのだろう

記憶の底に在るものをさがす

母の子宮から出る苦しみ

せめて静かに死にたいな

ぼくを骨格標本にしたいと医者がいう
ぼくは幼い頃から
歌が好きで
昔はボーイソプラノだった
いまはテノールの高音域なのです

ぼくの声は特殊らしい

子供のような
女性のような

その姿はカミソリのようだと言われる
 ....
コツコツと
努力と研究を重ね
軽量かつ頑丈な金属を開発したい
炭素繊維よりも軽く
素粒子よりも

きっとそれは
空の果てに在るのだろう

いまだぼくたちの知らない世界

きっと在 ....
ぼくたちは感謝の中で生きている ばくは水晶の瞳を手にいれたのだろうか

急行列車に窓を映した彼女の瞳は透明すぎるほど

ぼくは息をそのままに飲み込んだ

枯れ葉を映し

住宅街に戸惑いながら

彼女の瞳は

 ....
彼らは
魔法使いとして
法王から除外されて
いたのだが
領主たちは
彼らの可能性に期待を馳せた

彼らの功績は
黄金にまごう真鍮となって
いまでも生きている

パセリ・セージ・ロ ....
いかなごを煮詰めて命の甘さ知る

岩魚を求め瀧昇るわれ

山に入り帰るわれは蕎麦啜る

帰り来ぬ時計の秒針みつめゆく

横書きの手紙を読みて息を吐く
まほろばに
住みたるわれは
永遠の
宴に酔いて
心を映す

たらちねの
母懐かしみ
送るうた
飽くこともなく
わが身を寄せる

あしびきの
逢坂の関
越えなむ
われの髪ひ ....
たぬきそば
たまごを入れて
息を吐く
朝の儀式は
何時もの日課

鰹節
昆布の出汁と
合わせれば
ワカメと葱が
香りたつ朝

鮮やかな
紅色放つ
紅鮭に
たまごご飯に ....
天体球技に魅了されて
果てしない喜びと乱舞に満ちてゆく

青や赤や白や黒の星々のゲームは留まることなく
終わらない試合を続けている

ぼくの歓声はまるで黄色く変色しながら
球体の行く先を ....
何者かはわからない
狐のお面を着けた
誰かが
ぼくをじっとみつめていた
紅い鳥居の陰から
何かを呟いている

よく聞こえないので
誰なの? と
聞いてみると
ぼくだよ
と応える
 ....
三角が重なりあって
巨大な円になる
深海に夢をみるアンモナイトたちは
そろってそんな夢をみていた
彼らの正体は遠い宇宙からやって来た
謎の生命体だったのだ

その生態は人々の背中に宿り
 ....
化石の森に彷徨いながら
ぼくはなにを思ったのだろう
いい加減な雑物を背負いながら
純粋は消されていった

出血の止まらない左腕は
包帯で巻かれ
医者をさがしていた
何処まで歩いてみるけ ....
冬が来る前に命をためる

あの朝にのぼった鹿ウインナー

熊肉の脂の明るい香り

本鴨南蛮ぼくの大好き

ウサギをケチャップで炒める辛さ

猪肉は乙女にかぎる辛さかな



 ....
魚を一気に捌く出刃を買いたし

出雲から来る玉鋼

ぶれた魂では持ってはならず

覚悟のうえで脇差帯びる

亡き父の残した柳刃包丁
散る花の
紅色のゆく
果てはなし
行く先をいま
想いけるかも

やがて来る
冬を占い
手をさする
冷えた指先
守りながらゆく

来春の
想い遥かに
夢をみる
大魚を釣らん ....
昨日も
今日も
明日も

水の色を眺めている

優しい
優しい
水の色

地球に生まれたことを感謝する刹那に
ぼくは水の色をチェックする
それがぼくに与えられた使命だから

 ....
最近見る花は
山茶花と残菊くらいしかない
少し寂しくなっている

梅の花までは遥かに遠い

でも 多分今年の冬には
雪の花を眺められるだろう

季節の移ろいの美しさは変わることなく
 ....
人に国籍はどこですかと問われれば
宇宙人と応えるしかない
前世にはどの星に生まれたのはわからないし
来世もどの星に生まれるのかもわからない

民族とか宗教の境界線は
ぼくの中で消化されてい ....
カタカタと
橋渡る音
おしせまる
白い吐息を
手のひらのせて

冬の朝
苦い珈琲
眼が覚めて
トースト一枚
カリカリ齧る

酉の市
押し寄せる人
横眼みて
忙中閑あり
 ....
妻を走らせおでんを購う 爛熟の
果実を味わう
喜びは
禁じられた
アポロンの歌

パンの笛
半獣神の
豊穣は
草原駆けて
青空をゆく

アルテミス
輝く月は
冴え冴えと
歎き悲しむ
歌を映して ....
甘やかな
旋律のピアニストは
何時までも恋という幻想に抱かれていた

その指先の爪は何処までもピンクに輝き
甘い囁きは
彼女を魅了した

そして
彼は応えた
ぼくは孤独を埋めること ....
生まれた哀しみを与えてくれた
おかあさん

ぼくはいずれ死の苦しみを味わなければならない
なぜ、生まれたことを祝うのだろう
生まれたことは死に繋がるのだから

できることなら
意識のな ....
中国から紛れて移入された
希少な巨大魚が江戸川で釣れると読んだのは
遥か昔の中学生のころ

再発した想いが頭をよぎった
体長170㎝
重量50㎏の大魚が東京の街中を泳ぎまわる
ぼくとほぼ ....
想いで仰ぐ冬の空
レタス(1128)
タイトル カテゴリ Point 日付
旅人自由詩415/12/6 4:48
闇路自由詩10*15/12/6 0:11
短歌1*15/12/5 0:49
朝餉俳句015/12/5 0:29
人生俳句015/12/5 0:03
自由詩315/12/4 23:51
夢の合金自由詩115/12/4 23:37
ありがとう自由詩115/12/4 23:21
水晶自由詩115/12/3 22:33
錬金術師自由詩315/12/3 22:15
季節俳句0*15/12/3 20:26
徒然と短歌0*15/12/3 20:07
朝めし短歌015/12/3 0:57
宇宙競技自由詩315/12/2 23:55
異体自由詩6*15/12/2 22:03
重力幻想自由詩3*15/12/2 21:47
出血多量自由詩115/12/1 20:01
ジビエ俳句015/11/30 21:04
俳句015/11/30 20:45
明日短歌1*15/11/30 20:35
透明になる自由詩1*15/11/30 19:52
冬の花自由詩115/11/30 19:16
国籍自由詩115/11/30 18:57
師走短歌015/11/29 1:49
コンビニ俳句015/11/28 21:38
神話短歌0*15/11/28 21:16
或る亡命者自由詩5*15/11/28 20:11
自由詩515/11/28 19:54
アオウオ釣り自由詩415/11/28 19:11
青い冬俳句115/11/27 23:12

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