八月の午後 スケルトン
体に満ちてくる蜜をすくって舐めると
遠い日の蝉時雨 蝉時雨
ましてや雷【いかずち】の音 雷の音

意識の続かない二十三秒間
陰陽繰り返して雨を待ったことを
思い出 ....
視界がなんでか滲んでしまったからわからない
もう色彩の霞んだスケッチの輪郭も
自分の  だと気付く
そこのそんなそれが
それが
じんわりと描かれたそれが滲む頃に
大きいしずくを落とす
ぼ ....
{引用=
出来ない事
それがある
ということ
それはそう
素晴しい事
ではないか
私と言う人
それは一体
なんなのか
それすらも
忘却される
誰だ私は。
深夜の画 ....
昔から僕の家では朝は紅茶で
それも普通のティーバッグで作るやつなんだけど
僕はそれが好きだった
透明なお湯に少しずつ漂うように染みていく
あの色が好きだった

自分の世界が少しずつ広がるよ ....
(点燈)

揺れずに十秒待つ
煙突がつぶやく
そうした午後
蒔いた種 雨は降らない
生き物の証明が難題らしい
いつもの君はどうした

自動

瞼が重い

停止


(溶 ....
{引用=花火が上がると 君が泣く

瞬間

いつか会えなかった誰かを
そこに見て
いつの日のでもない君は
ここにいて

手は繋いではいけない

誰もいない夏祭り
君が泣くから
 ....
赤いちごだったハートの彩りじゃあなたに届くかなという逡巡 {引用=


それは例えば
閉園前の遊園地
閑古鳥の鳴くデパートメント
誰も通らない非常階段
埃の積もった工具箱
空気の止まった閉架図書室
星光をただ通し続ける真空空間
そこにはや ....
人類が滅びて久しい荒野の中心
ぽつりと浮かんだ吹き出しに
最後の最後にだれかが書き込んだ言葉は風化して
そこに霞んだ消え残りが歌うのは
何だったか
今では誰も読むことは叶わないがただ
貧相 ....
夜が過ぎる
君のグラスにペリエを注いで
空に星を増やそう

明け放たれた窓から伝う暗さが僕には沁みる
淡い輝きの数を増やしては
断続な痺れを誤魔化すんだ

Break my wall
 ....
とりあえず ここから出よう 改行は正直だ。

空白は嘘をつく。

余白が淋しがるので、

句点で笛を吹く。

読点の一息が、

段落の雲を揺らすから

鉤括弧はペアを求めてワルツを踊る。

文字達は生 ....
冴えない空気だいつもわたしそう思う
まるで鈍くなったカミソリで作ったような
にせもののメロウ
にせもののヴィジョン


力のないわたし社会と自身をだまくらかして
読み進まない文庫本を片手 ....
雪が融けて道の脇で泥とまみれてるから
僕の視界の半分はマーブルで
初夢の材料にはおあつらえ向きでした

 日本全国各家庭の皆々様が食べるおせちで
 ごったがえした胃の中で
 未来を失った数 ....
/かたつむりの貝には
                    /
/ /

雨の音が溜まって
           /
     /

/    
  ....
痛みを忘れて天へと至るのです

道中大変険しくなっております

渡航が続きますように

たくさんの、言葉と句読点をお持ちになって下さい

お忘れになると途中の関所で引き止められます ....
描きかけの自画像が口を開き始めると

ぼくは目を逸らさずに耳を閉じて

おれは と唱えて入れ替わる



寂しい背景を抱えて

冷えたキャンバスにだけは ほこりが確かに積り
「どれだ、どれがあいつなんだ!こいつか!」
「ふっ、残像だ。」


そんな水槽。
「ごめんなさい、体調不良で休みます」とメール 
風邪を引いた 精神性疾病
成人式を過ぎても相変わらず自立できない私は
鼻声で母に旨を伝える

小さい頃から


白濁と沈殿した私のこころ ....
10数インチの画面を眺めていると目が乾くので
ちりちりと
その感覚を楽しもうともせずに目薬を差す
キーの一つに文字一つ
割り当てられたモノの妙な軽さが心地良く気持ち悪い
まぁ、いい

冬 ....
行ける場所と
行けない場所が
あるならば
そこにある隔たりは
なんであろう


呼吸に煩わしさを感じるか
永久凍土に憧憬し
平面探査に没入する
例年見ない気温差も届かない


 ....
 
「描いた」が「猫いた」に見えてさ

にゃー
目をつぶって あくびをひとつ

その間 

涙目で見る世界は

何度 生まれ変わったんだろう

初めと終わりがくっついた輪の中で

到達点を探した吐息 が

寒空の夕焼けを 彷 ....
安定という呼吸その永遠性について
と言った感情論を口先から歌い続ける僕はなかなか
世の中を楽しめているようで見えないものも見えて
いるという様相を呈している

真っ直ぐに育とうというエネルギ ....
長い言葉はいらないの。

大声なんて尚のこと。

その眼で見つめて一息に。

できることなら、手を添えて。
透明な物がほしいと思った
そこに私のなにかをつめこんで
光に透かしてみる

有機的ななにかがそこには
在って

遠い昔の約束とか

        忘れた言葉

         ....
こんにちは、僕はサボテン2号。

僕は待っています。

こんにちは、僕はサボテン2号。
「夕暮れ時には帰る、」

ただ母には伝えて。
僕は。
いっぱいのひとたち駆けてやってきて

何かを探してどこまでも どこまでも

勝利のあてもなく果ての果てまで行こうとするのか

けれどつながっている

終わりと始めは ひとつにな ....
劇的な何かを求める手が 疼いている
半知半能(66)
タイトル カテゴリ Point 日付
八月の午後 スケルトン自由詩205/8/21 15:43
逆回りの自小節自由詩2*05/8/18 2:28
/私は醜くない。きっとこの世も美しかろう。/未詩・独白105/7/23 2:01
モーニングティー自由詩4*05/6/19 12:40
theateR自由詩205/6/10 0:24
花火/いつかの自由詩405/5/11 23:22
わたし、しんぞうをつぶした携帯写真+ ...305/3/27 23:00
一時停止の観測自由詩405/3/25 0:15
流世の語り自由詩505/3/2 18:36
アンドロメダ行き自由詩2*05/2/23 23:54
空 切り取られ携帯写真+ ...7*05/2/1 11:09
_未詩・独白105/1/27 22:56
カラスは仰向けに自由詩4*05/1/6 11:57
非業の朝自由詩205/1/2 0:07
降りそそぐ自由詩404/12/21 22:35
船内連絡 〜箱舟より乗客員の皆様へ〜自由詩204/12/18 22:58
心内・画家自由詩104/12/17 23:04
ファインディング・ニモ?携帯写真+ ...1304/12/13 23:12
ルーツでありルート自由詩204/12/13 13:59
演繹世界[group]自由詩004/12/4 23:24
inorganic brain cube未詩・独白304/11/26 22:33
いた自由詩304/11/24 20:05
Countless自由詩204/11/20 23:39
助走自由詩104/11/15 23:15
萌赤色自由詩2*04/11/9 22:30
透き間にゆらめき自由詩2*04/11/2 20:07
2号携帯写真+ ...11*04/10/31 23:45
唯一つ自由詩304/10/27 22:20
太陽丸出し自由詩0*04/10/2 1:20
点火[group]自由詩404/10/1 23:23

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