その一・命と言うカテゴライズ
風呂は命の洗濯だと言うのだけれど
どうやら私は洗濯をし過ぎた様で
首やら袖口やらなにやらなにやらが
伸びてぐたりとなってしまったらしく
そいつ等を支える事が ....
でんでんむしが壁に張り付いたまま
冬眠してしまったので
そのままにしておきます
どうやら
家に住み着いたらしいこのでんでんむしは
たしか
おととし辺りから見かけて
たぶん
それに気が付 ....
空に挟まった三日月が目覚めて
非常階段でぼくはお腹のあたりを気にしてる
睫毛に乗っかるすばやい冷たい、風速は冬
あいかわらずきみは頭上に世界を背負ってるんだろう
右肩にだけ残る重み
まばたき ....
常磐道がおわると
首都高の入り口がこんでいて
道路はあたしたちをのせたまま不規則にぐらぐらとゆれ
アクセルをあさく何度もブレーキペダルと踏み変えながら
時間を値踏みし
その感覚のままクリスマ ....
中の亡骸を
冷たく
嘲笑う
彼らもまた
人間 だと
何とも
いいえ私には決して見えませんでした
そして
残った物が現実なのです
徐々に沈んでいく
ボートで川へと
漕ぎ出した筈なのに
向こう岸が見えやしない
私が信じていた物の他にも
世の ....
偽られた 未来からの 定期便が
僕にいるかと からすの 逃走を決意させた
君は形のない 偶像になった
にじんだ 建売り住宅のリビングで
※片野さんの「マウスで作る一兆の詩」より
http ....
君はまた駆け出す
僕の鼓動を引きずって
遥か人生の果てまで
無辺際の孤独が君の残像をざらつかせた
寂しさの二等辺三角形がその底辺を広げて
寂しさの直線に限りなく近づき
その頂点があ ....
いつも
空を見上げている
形を変えながら
ここではないどこかへと
流れていく雲
その向こうに
あるものを信じている
私の好きな夕焼けは
命の終わりへの
一つ一つの目盛り
....
キミがボクをスキにならなければ
ボクはキミをスキにならなかった
かも
だから
キミがボクをキライになっても
ボクはキミをキライにはならない
外に出ると鈍い光がまとわりついてきた
いつもの道を導かれるように歩くと
そこには自然に古い家が佇む
黄色と紅色に染まった蔦が揺れ、
冬に備えた小太りな雀が
私の身長よりも低い電線に
落ちそ ....
街灯一つ無い深い森の中で
木々の隙間からの月明かりを頼りに歩く
濃霧に見舞われて
1メートル先が見えない
銃声が聞こえて
薬きょうが落ちたままにされている ....
水の中に住む人があると聞いた
僕はその川辺に足を運んだ
静かな水を覗き込むと
空を貫く孤独が映った
僕は深く息を吸い込んで
あなたの名前を呼んだ
あなたの名前を叫んだ
声を出さずに叫 ....
庭に出て
古ぼけたピンク色の
ベビーバスに
ホースで水を流しこむ
赤い金魚が二匹
水の流れに
逆らうように
体をくねらせる
ベビーバスの縁から
ゆっくりと
水があふれて
....
真夜中を越える方法
教えてくださいと
神様にお願いしたら
空には星座があるが
まだ見つかってない子が
たくさんいるから
探してあげなさいって
だから窓開けて
凍りそうな空気に
....
底冷えに震えながら
変化する気圧を感じていた
煙の色が変わったら
仮定した波形すら
忘れて良いのだと感じた
変化する音も色差も
比率でしか無かった
煙の味が変わったら
定義 ....
あなたは 誰が好きですか?
わたしは あなたが好きです
あなたは 暇なとき 何を 誰を 想いますか?
わたしは あなたのことを 想います
あなたは わたしに気付いていますか?
わたし ....
自分のこころをみつけると
優しい時間が始まるよ。
お茶を飲んですこしゆっくりして
優しいとらんぺっとの歌を唄おう。
五線譜はソコラヘンにあふれているし
と音記号だってあなたを待っているから
....
苦労なんて、
無料配布のものだけで
結構です
ねまに さきわえゆく 揶揄のもようには
敷きつめられた あしあとの さんざめく日の光が
奇しき 喉ぼとけ ため池にしずませ
あぶらむし しずませ ただ、御前に
咆哮として 在りました。
せ ....
小さな橋に降りる雪
白さが覆うこの道の
自分がつけた足跡に
顕わな土がこそばゆい
会う石像に積もる雪
白さが覆うこの方の
頭に載せたその綿に
微笑む顔があどけない
{引用= ....
普通の生活の中に
優しくて気持ちのいい言葉がいっぱいあって
それは本当に心地いい響きなんだけど
そんな言葉は言葉として魅力を持たない
世間的に常識的に大切で美しい言葉が
私の好きな言葉に ....
生きていること 死ぬことの不思議
さなぎのような体の中に
閉じ込められた私の意識
息を吸うたび膨らむ胸郭
心地よい空気の移動
耳の奥で脈打つ血のうねり
私にしか聞こえない ....
しんしんと雪降る夜の出来事
「雪は天使の舞だ」
窓開けて 雪を見始めたあなたが
ぼそりと言ったんだ
でも 私は寒くて堪らなくて
「早く閉めてよ」
ロマンティックのカケラもなかっ ....
新聞とか雑誌とか、現代詩フォーラムとかブログとかmixiとかで、詩に限らず色んな人の色んな文章を読んでいるとみんなすげえなぁと思う。兎に角、文章力もセンスも読書量もすげえ奴らがいっぱいいて、ただただす ....
まんまる まっくろな 瞳をした
仔犬がいっぴき
私の方へと近寄ってきて
くんくんと においをかいだけど
残念そうな顔して 行ってしまった
ちがうかったみたい
私じゃなかったみたい
....
パンドラの箱から
明かされた
自分の病いと
そして
その治療の
方法や行く末
....
地球からくろねこがだっしゅつしてあの娘に会いに行きます。くろねこのワルツです。
今まで仲良かった子が友人ではなくなった
それは怒りよりも悲しみが先に来るでしょう
何故?という疑問を解決するために答えを求めるでしょう
でもたいがいの人は答えてくれずに去っていく
....
ふるらふらるる
風うごかして
冬の晴れ間の
{ルビ鈍=にび}のたびだち
雪に隠れた原おだやかに
駆けても駆けても
昼のお帰り
てててて まわる
うたのかたち
鳥が ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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