お茶菓子を食べ
茶をすすり
冬を感じる
ペーパー
{引用=
深い紙の淵におちて
死ぬのは こわい
あんまり、静かだから。}
指
{引用=
白い紙面に落ちた
指は何を思うのだろう
静かに目をつぶって
目をつぶって} ....
ぷっ・・・・
無償の愛、だなんてことば
今時ぬか床にも入ってないよ
ひっさしぶりに聞いて
笑ってしまった
あたしはエントリーシートに
「ありがとう」と言われることにやりがいを感じま ....
テレビの上に並んだ二つの観葉植物のヴァランスが悪い
テレビが斜めになってるみたい
黒い画面に映るあたしも斜め
のっかっている台も斜め
フローリングの床も斜めだし
....
またジャングルに入り込みすぎてしまった
道を歩いていてジャングルを見つけると
どうしても入りたくなる
秀逸だったのは
丸の内仲通りで見つけたこのジャングル
最先端のオフィス街
周囲が升目上 ....
水仙の花のように
できるかぎりの背伸びをして
星の花びらの中心に開いた
黄色い唇から
恥ずかしげもなく
むじゃきな唄を奏でたい
( 昔々
( 少年ナルシスは
( 自らの ....
日常が僕から乖離する。
非日常も反復によって、日常になるわけで、僕は、その非日常が日常になる瞬間を見極めようとしただけだ。
神様の手元が狂った。
I have 20 s ....
いつものように
コタツなんかで寝てしまって
突然に目が覚めると
部屋の中は真っ暗だったりする
電気を消したか
思い出せないので
思い出さない事にする
喉が乾き
背中が痛くて
....
町も風もかなしく震えるので、
ろうそくの火のように、
さびしいやさしさで、
生きものは尖ってゆく、
のだと思う
生きものは、
風の群れ、
消え入りそうなほど、
ほそく、とがって、
....
不可能な事はない可能性
幾通りもある関係性
それらを次々見つけていきたい
そして
この肉に刻み付けて
私の身体を証拠とする
この骨にまでひびくほど
たくさんのことを実証できたら
私はき ....
手作りの料理をいっぱい並べるのもいいけど
香蘭菜館の五目ラーメンの出前でもかまわない
白いものと色柄ものと手洗いするものに分けるのもいいけど
全部まとめて洗濯機に放り込んでもかまわない
....
独白です。
独り言です。まとまり、ないです。伝えたいこと、ほとんどないです。若干あるけど伝わらなくってもいいです。
僕の短歌がここの雰囲気に合っていないことはここに登録した初日から分かってたん ....
セックスを知り過ぎると
人間でいる事が
余りにバカらしくなる
....
すき、か
きらい、か
どっちか、だ
かわってもいい
ぶちこわせ
ことば、なのか
こえ、なのか
おと、なのか
なんでもいいよ
ぐちゃぐちゃにかきまざって
しみこんでくれれば
美しい自虐と歪な自己愛が、ある。
自己愛は歴史上で最も醜い行為で、自虐は歴史上で最も悲惨な行為だと思う。
どちらも結局、悲しみしか生まない。
自虐と自分に負荷を与えることが違うように
....
冬枯れのいちょう並木に人工物の光
巨大な灰色の都会の象徴は
もう時間も遅いと目を閉じる
スクリーン越しにぼやけて見える
街の灯は
僕の吐く息の白さが増したから
赤から青へ変わるたび ....
ご飯のしたくをするのが
あまり好きではなかったから
趣味にすることにした
これを家事だと思うから
きっと嫌になるのだ
根がおそろしく単純なのか
それともけっこう凝り性なのか
ご飯 ....
つかのまに慣れてしまう
なんて
できないようだ
日は少しずつ延びてゆき
僕等の時代はぼやけてゆく
時折
君の手を引きながら思う
遠くの空の下の世界を
ひとつに繋がっているは ....
封筒をあけずに
君からの手紙を読む
(もう街は雨雲でおおわれています
(まだ雨は落ちてはこないけれど
(まるで街全体が行方不明になったみたい
そう、風に
誰かの手紙がとばされ(行方 ....
光がないと存在できないの?
そんなことはなくて
光のおかげでここにいるの?
そんなことはなくて
誰か気づいて とても寂しいの
{引用=
それは
おーとくちゅーるみたいに
ぼくの手に
ぴったりだった
おずおずとさしだされた
きみの手は
}
なににも負けない柚子の香りにひかれて
家につれて帰った
冬なのに
ここには
まだ雪が降らない
一度も白を見ることもなく
この季節が過ぎてゆく気がする
寝ぼけた春を思い浮かべて
重たい気 ....
ジョギングするために公園に行くと、駐車場にパトカーが三台停まってゐた。
ピンク色の小さな軽自動車を、ぐるりと取り囲むやうにして停まってゐる。
盗難車でも見つかったのか知ら。
時刻は午前六時。 ....
いつかの海の声を聞いた気がする
静かな青だった気がする
誰も何も言わなかった気がする
遠くを見ていた気がする
時々
切れて
繋がっていた気がする
空は境いが解 ....
勿体無い悔し涙と
勿体無いほどの楽しい笑顔
与えてくれた全ての人に
「ありがとう。」
成り行きが世界を壊すの
嫌い恐い尊い
ずっと一緒にいるものだと思ってた
のに
私の一言で壊れるの
グララグラリ
ジェンガみたいな軟体動物
自惚れてたんだ
貴方はすべ ....
「おじょうさん、金魚すくいをやってみないかい。とれてもとれなくてもサービスするよ」
金魚すくい屋のおじさんに声をかけられた。
「いいえ、うちには水槽がありませんから飼えません」
「そうか ....
残り少ないバーボンをロックで飲み
しんみりとした空間に癒しを求め
氷が溶けてゆくように
僕の心も溶け出す氷の様に
しだいに癒されてく
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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