屋根の下の終わらないうた星月夜


昨日来た手紙は捨てる十三夜


この星の果てをめざした秋の蝶


時の河の流れに浮かぶ木の実たち


「さよなら」と書いたお札でりんご買う
 ....
さしまねく何かにしたがいながらも{ルビ風車=かざぐるま}

炎天に自己愛もやしつくしきり雲の流れる

ロクデナシともなれず秋刀魚と菜箸

秒針ばかりが動き昼の爆撃

白雲が折り目無く{ ....
ごめんというがいうだけの曼珠沙華

液体のよう{ルビ月日=げつじつ}無碍ながらも初秋

薔薇の顔は神の刻限にはや棄てた

空をみてそらに対峙できずに

きづいたら何も無く泥だまり。 ....
あることがこんなにも白い昼の月

風鈴の音色の中で毒饅頭を食んでいた

みっともなく弛んだし笑う

いつしか朗朗と白髪混じり

誤読も正読もおそれず風のなか

あの葉っぱをにぎりた ....
一粒で雄弁になるマスカット


無花果をもぐことなしに終わるのか


昨日より今日が大切レモン買う
コラージュがわが家のポエジー天の川


わが猫の五キロの体躯秋うらら


ピアノ譜に林檎を載せてセピア色


秋の日に往日をしるピアノ一つ


林檎煮るフォークギターの鳴る部屋 ....
八月の靴で家路の最後の日


冷たくて甘酸っぱくて八月よ
キッチンで林檎を磨く午後十時


父さんの手つきを真似て林檎剥く


ロンドンの枕が統べる林檎かな


白地図に街ではなくて林檎描く
小さな花瓶に朝が冷えている
うたた寝ゆっくり溶けている氷
冷え切った静寂の前に坐る
うすいひかりに夏の感傷吹きつける
パンクした自転車で夏を通過している
みんな同じような愚かさかかえて朝露
 ....
遠音とてエノコログサのそよぎおり


過去猫は覚えているか小鳥来る


一生をシャム猫として木の実落つ
君の骨をみたことある、なんて嘘をつく



部屋に入った深夜、床にすわりこむ



あたらしい夜を探して路地をゆく



生きて、辛くても、啄木鳥



瞳 ....
御弾きのぶつかりあうたび秋の虹


水澄みてメトロノームの影ゆれて


手でにぎりつぶすむらさき式部の実
みどりごの瞳の奥のほしづくよ


月さやか時計を捨てて丘で待つ


エプロンは空色でした秋の朝


小鳥来るメトロノームのその隣


港町夕焼け市場のレモン売り


十六 ....
シャム猫は月の光から生まれて


過去猫の生まれた夏の波の音


海風にクロスをかけてソーダ水


花野来て海を探して見つからず
月静か骨はどこだろ父さんの


今ここです父さん見てて十三夜
そらをとぶ骸骨か、煙かわからない


死んだあとを焼き場でみた


昼なのに、傷のある音を出す


濡れた髪を切りたい


たち止まり雲を見る、ひとは歩いている

 ....
小鳥来て猫が爪研ぐわが窓辺


「がんばれ」とかなかなから手紙が届く
夏深しコーヒー缶の銀光る


哲学書にコーヒーの染み夏の果


コーヒーのカップを探した夏終わる
自由律?
イエ〜スッ!
むろん山頭火さんの句に惹かれて。
ただの、マネ?
NOよ。
心からの、オマージュ!
その、第二弾ッ!



ウシガエルめの鳴き声やまない夜

 ....
自由律?
むろん山頭火さんの句に惹かれて。
ただの、マネ?
NOよ。心からの、オマージュ!



あの猿求めて風の中あるく

撫でたひたいが狭い猫か

まちが紫陽花ばかり自転 ....
陽の沈む海の子どもの夏休み


真夜中のシンクを游ぐ夏の水


洗濯機を開けて真白き秋のシャツ
八月の不思議の果ての白い靴


昨日より少しふんわり星の秋


初嵐キッチンクロスが飛んで行く
立てかけたギターが倒れかける夏
しずかな映画のしずけさを引き摺る
いつしか終わっていた曲と雨ふる
きつい煙草をあげた夏の畔
死にぞこないの春だ
ちぎれた雲がふいとさみしい
こんな小さな破片 ....
心臓と心があって額紫陽花  
尼寺のあじさい笑ふほとけさま
 
膝に雨の破片をもらう
廃工場に夜の闇がきしむ
朝陽に朝帰りのおかしさ
さっさとお祈り終わらせて人ごみをぬける
朝の待合室で笑えない話きいてる
奴隷あつかいうけていると同僚が笑う夕暮
酔った ....
冴え渡る赤信号のしずけさ
誰もいない青さの中にたたずむ
くやしさ敷きつめて眠れぬ夜となる
さびしんぼうの月あかりがそよいでいる
子供じみた言い訳で日が暮れてくる
たばこ眠れぬ夜を灰にするひと ....
紙巻いた磁石砂鉄の山アラシ 紙はさみ磁石砂鉄の山アラシ マスクした磁石砂鉄の山アラシ
俳句
タイトル 投稿者 Point 日付
屋根のしたの宇宙2もっぷ320/9/12 5:41
秋刀魚うまし(自由律無季)道草次郎1*20/9/11 12:31
秋の爆撃(自由律俳句)1*20/9/10 23:46
白い月 (自由律無季)0*20/9/9 11:02
白地図の上の果実もっぷ120/9/7 22:23
屋根のしたの宇宙220/9/2 14:48
八月の不思議2220/8/31 7:53
林檎120/8/31 2:14
HOPE直治120/8/30 21:55
里歌(さとか)2もっぷ320/8/28 9:41
嘘つく、啄木鳥秋葉竹320/8/28 5:55
みむらさきもっぷ0*20/8/26 22:56
風の鹿320/8/24 19:50
里歌(さとか)020/8/22 21:56
月静か020/8/21 6:34
そらとぶ骸骨秋葉竹220/8/18 2:51
がんばれもっぷ120/8/13 16:26
(藍と銀)120/8/11 8:01
お酒に溺れても、山頭火になれないのか?秋葉竹220/8/10 9:16
なにを犠牲にすれば、山頭火になれるのか?320/8/10 9:15
夏終わるもっぷ020/8/9 8:38
八月の不思議220/8/8 1:52
罪状(自由律俳句)直治220/7/31 21:53
_もっぷ120/7/28 14:44
あじさい足立らどみ220/7/8 23:18
一夜直治2*20/7/4 12:27
インソムニア220/5/31 15:03
COCOで一句足立らどみ1*20/5/15 20:51
ココで一句0*20/5/15 7:07
ここで一句0*20/5/15 3:02

Home 戻る 最新へ 次へ
6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 

【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
0.67sec.