アナタに逢えた日は
何処にも寄りたくないの
薄れた残像に
再び色が塗られたばかりだから
誰も記憶したくない
“お気に入りのTシャツに
真新しい服を重ね着するようなもの”
だから
アナタに逢えた今日 ....
飲み干したら、
気持ち悪くなった。
ただ。
澄んだ青空は、
見えた気がする。
風をひとにぎり
テーブルに集めて
太陽のひとかけらを
ポットにそそぐような
やわらかな
白い花を添えて
そうして
優しく
わらうのです
しあわせは
こんな場所にあると
私は思 ....
いつかの
この声の奏で
ふと思い
蘇る“きのう”は
年月の瞬き
辿っては返り
佇んでは戻り
リズムだけが進む
誰かが美しいと言った
言葉を追いかけて
想いを重ねて
メロディーに乗せた
いつかの
....
高く飛べなくてもいい
少しだけ
飛び上がるくらいでもいい
ハネはいらないかな?
大きく息を吸って
まぶた閉じれば
信じられないほど
遠くへ ゆけるんだ。
アメリカ人たちと会議をするといつも
合理性のなかに弱さが同居しているのを感じる
それは金融危機の起こる前からの印象だ
彼らの言葉にはまず結論がある
彼らの言葉を使うとき
僕らは結論から話すのではない
....
ひとは
ただ、泣きたくなる時がある
そらも
ただ、泣きたくなる時がある
ひとしきり泣いたあと
ふと見上げると
虹が出ている時がある
そういう時はたいてい
晴れた ....
そらまめ そらまめ
ぎゅっと つまってる 大地のちから
ぎゅぎゅっと つまってる パパの汗
ぎゅうぎゅう つまってる ママの愛
ぎゅうっと ....
ユニゾン、鳴弦
オベリスクに
隠された真実は
薔薇に片足を
捕らわれたオペレッタ
稀にみる
日常言語学派の横顔に
切なさを
放り ....
枝先に
気が
佇む
歳月は
雨粒のよう
滴る度に
数えを投げた
枝先から
気が
垂れる
歳月は
風塵のよう
散る度に
堪えを解いた
枝先に
気が
留まる
歳月は
氷雪のよう
結ぶ度に
怯えを ....
「よわい…よわくなったな、じぶん」
呟いてみたりしても
纏わりつく湿度に
相も変わらず淡々と絡まれ
風に煽られたいが為に
扇・風機ならぬ
煽・風機を爪弾く
....
さざなみを抜けたところに
その発現は在った
羅針盤に映るものは
葉脈のかたちをした
画一的な思考かも知れず
飽和した感性かも知れなかった
美しき花の影よ
僕はそこに
都 ....
寄せる波に向かって
心の潮「A/アー/(ラ)」の音を放つ
わたしと海はパラレル
返す波からは原始の抑揚
「G/ゲ-/(ソ)」の音がかえってくる
海は ....
青空にレリーフ
少女は命を受け継ぎ
誰かをしあわせにする
風はつばさを授け
太陽は希望を授け
僕は王冠を授けよう
昼と夜とが
逆転する頃には
自ずから輝けますように
....
見慣れたこの街の空
電線と木の融合
馴れ合った二人の心
僕と君の愛情
不自然な自然体は
僕らを何処へ
導くの?
小さな生き物たちの視線の先は万華鏡
枯れ草から靡く種子や
色付き始めた新緑のそよぎ
漂う太陽の匂いと
囀りまばたく木々
風に回転する水車のような
緩やかな光の屈折は
土台に息づく生き物たちの
宿りを喜 ....
猫がのびをするように
舌を出して
髪を風に翳して
眠るうちに
世界の大半が嘘に染まって
太陽さえもイミテーションになってしまう
午後に於ける
2時00分と云うものは
ひときわ ....
あさとよる
うみとそら
砂浜は境界線
ふたつでひとつ
よせてかえして
あいまいに笑ってる
目はふたっつ
耳はふたっつ
瞬きのためいき
ふたつでひとつ
すってはいて
風が遠くを ....
La Roue de Fortune
[正]
運命の車輪は巡る
『見つけた』
仮想空間文字だけの世界
ビジュアルな媒体より
白と僅かの黒の世界で
葛藤や喪失が文章だけで伝 ....
La Roue de Fortune
[逆]
回転する
車輪は
あなたとわたしに
冷笑をあびせ
無駄な抵抗を続けながら押し寄せる終焉を客観的に観ていた
過去の教訓など忘れ
自 ....
里に寄せる
風向きの奏ず
羽二重と蕾む
鬱金香の艶やかに
絹擦れの音、軽く
君、聴こゆるか
あなたと知り合って
何度目の春でしょう。
どうしていますか?
お変わりありませんか?
たとえ、
相変わらずでも構いませんよ。
少しくらい変わり者な方が
楽しいじゃありませんか。
その方が私も安心で ....
高く透き通る
青に終わりはあるの…
渡る風は白く
雲に筋を描いて
幾千の刻が
風化を促した記憶
離れた指先に残る
遠い微かな傷み
僕らの虹に
静かな微笑みを
幾千の刻さえ消せなかった
あ ....
あの冬の日を
あの波の音を
寒いねって
笑い合った
もう一度
私に下さい
つのる程に薫る
零れるばかりの
想いを
薄紫の言伝と束ねて
静けさの陽光を
通りすぎる風に
誰かの
囁き声を聴いたような
只々、
木漏れ日のベンチより滑り落つのは
枝垂 ....
しめつける
しめつける
ああ
なにがやさしさで
なにに堪えられなく
なってるの
憎む おもいやる
痛いよ もう
ああ
涙がどくどく
出てきた
ぼこぼこした
つぎはぎのコンクリートの歩道で
まっ ....
時計が再生を告げれば
僕の水色の時刻
アロマに誘われ
青くもなく青い湖の欠片に魚のように浮かんで
見えない傷を癒すのだ
?僕の符号と誰かの記号で ....
時間があるなら桜の名所にご案内しますよ
待たせていたタクシーで駅ではなく桜の名所、展勝地にゆくことにした
運転手さんの話を聞いているうちに展勝地につく
北上川の土手道2キロに1万本の桜がつらなっている ....
龍のみち
風のかたち
青より高く
のぼってく
うろこ きらり
こころ ひらり
わたしも翔んで
空をつか ....
流れ往く雲に
人を見て
自分を見て
気がつくと
薄い天幕を破って透過する粒子が
浅い深呼吸を促す
何てことのない
モールの吹き抜け
何てことのない
ありふれた日常
....
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