木星、輝いて
夜の冷気に
橙色の灯り
向かいの家
スッとする、すっとするんだ
わた ....
スーパーの
6個で350円くらいの
安いどら焼きが
ある日突然
高級ケーキに化けたのには ....
西陽の傾く校庭で子どもたちが
次々と爆発霧散してゆく
明くる日には
何も無かったかのような顔で ....
君はさながら落下した蝙蝠
五体投地のごとく身を投げ
泥に翼を打ち付 ....
さっちゃんはね
めぐみっていうんだ本当はね
だけど訳アリだから
自分のことさっちゃんって
呼 ....
殴り書き
しかできないぼくの
不誠実を
非難したいならすればいい
*
「さとう」 ....
その日、ボロアパートの一室に帰って来ると、玄関のドアを開けてすぐに、花が一輪投げ捨ててあるのを見 ....
アイソニアの騎士は、次々とオーバ・ニーチェの兵士たちを仕留めていった。
そのことに、オーバ・ニーチ ....
その瞬間から、敵兵たちの攻撃は、正確なものとなった。
(俺たちの動きが分かっているのか?)と、アイ ....
ただでさえ暗い時間帯に、この漆黒の地下室は、
敵味方双方にとって不利であるように思われた。
しか ....
昨日は三時頃に昼食を食べたので
夕方に洗い物をした時に
水に漬けておいた時間が短すぎて
炊飯器 ....
初冬の光は
ちょっとあたたかで優しい
川のほとりで
すすきが日光浴している
若いすす ....
月が落ちた衝撃で
髪が何本か絡まったらしい
拡大したら平べったい毛ね
みんなぴょんぴょん跳ねた ....
同じ二音を持てる単語をかさねて詩歌は作れぬか
「{ルビ窓=まど}辺に{ルビ惑=まど}うマドンナが{ ....
天空の青
熱失う肉
輝く太陽、
ひかり
ひかり
東の空、
なんにもない
な ....
ざる蕎麦の蕎麦の香りが鼻にくる昔から変わらず自然な味
松島の島々めぐる遊覧船島の形をものに例え ....
○「今年も独り言で暮れていく」
○「あなたののは短いから
いいのよ、というシルバーあり」
....
僕は何かを考えていることによって
そして 夢を 見ている 僕は
この 誰のためでもなく
手にし ....
二〇二二年十月一日 「ネモ船長の最後の冒険」
海外SF傑作選『異邦からの眺め』6作目 ....
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