叫びは暗闇に飲み込まれ、おれたちは
財布を落としてきたみたいな心もとない気持ちでいる
神さま ....
木々の間
木漏れ日のスポットライト
侘びしく佇む牡鹿一頭
ニマリと笑ったような顔の『シシガ ....
あなむにしす αναμνήσεις
すべて無くしてしまった
その記憶だけ ....
そよぐもの 1
{引用=風にそよぐものが
目に触れると
忘れていたことを
思い出し ....
君を思う時はいつも理科室で
ガラスのビーカーを割って来た
沸騰するたびに白くなる心
君色の星が ....
{引用尾=昨日まで聞えなかった蝉が鳴き出した}
*
悪を行うつもりで行う悪はたかが知れている
....
アメリカ社会は
やるかやられるかなので
やられたくなければ
おかしな行動をしなければいい
た ....
チョコの包み紙をはぎ、そのバーコードを入力する。
慎重に、間違わないように。
頭から。
鼓動が ....
発句 六月の氷菓一盞の別れかな 草田男
付句 柏葉の皿リサイクルすら
三句 人知れず枝葉の ....
この深夜、
網戸越しの夜風に当たりながら
独り在ることに寛いで
宇宙の時流に乗っていく
すっ ....
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