心になにか一つ棘が
はえていたとして
匂いのする街角が
無力になったりする日がある
今日 ....
いたずら好きな妖精
売れ残りのケーキ
苺をラディッシュに
美味しいねとねずみ達
口にクリ ....
あなたの指紋が点いた物
一緒に選んだ物
すべて捨てたけれど
生まれ変わるまでは
保管されるの ....
歩道の波打ち際に
落ち葉のお墓が並ぶ
街路樹の岸辺に
越冬と書かれた列車が着く
妖精 ....
おにぎり、アイス、髭剃り、雑誌
主張する商品を
棚やクーラーボックスに戦略的に
導線を確保しつ ....
いつのまにか十月は過ぎて、ぼんやりした十一月、年の瀬をつま先に感じて葱を刻んでいる。
ねーまま ....
デイサービスをやめて
寒くなってきて身体が硬くなってキツいから
寝る時に貼らない簡易カイロを左肩 ....
冬の入口で
RENの骨を拾った
十六年のいのちだった
夏毛のまま
逝ってしまったRENの
....
足りないものがある気がした
こんなに背が高くなったのに
歩いても走っても届かないほど
夢は ....
そのドアは自動じゃなくて手動かもよ?
開かないドアは、実は簡単に開くかもよ?
....
ゴムホースの中を夜が通るなら
瞳が導く星の世界に
強い力が泳がせる先端を
ロケットみたいに ....
骨の回りに肉が付いて、肉の内部に張り巡らせた管を血が巡る
それらを皮膚が袋になって包む
Jr ....
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