分からないというそれ自体に
ふたをしたら死んでしまうよ
分からないというそれ自体を
叩いた ....
ポコポコ、ポコポコ
草なびく大地のどこかから
打ち鳴らす太鼓の響きが
聞こえてくる
....
俺の袋には何もない
愛を知らないまま死ぬのだ
助けは要らない
足を引き摺って吟うのだ
俺の袋 ....
いやなことばかり言ってしまい
そんな自分の顔をみたくなくて
夜ににげましたひとり
まっくら ....
夢は辿り着くための靴だ
どの靴を選ぶか
我慢して歩くか
履き潰したら
新しい靴を探せばい ....
低賃金で長時間残業という
蟻地獄から救われないのは
残業代からも税金が取れるからだった
風 ....
新宿の伊勢丹の
いいお店で働いていたときに
うんとお買い物してくれたおばさまの
ぜんぶの指 ....
ルールを守れない人
注意すると不愉快な思いをする
ルールを守れない私
黙って見逃せないのは ....
夜空が訳もなく光っている
雨雲の無い稲妻が
わたしの罪を暗示している
人は許されることを愛 ....
色んな物を スライスしたら
小さな畑が 出来上がる
稲穂の実る この季節
小降りの霰 ....
夫が怠け者だと
妻は
口うるさくなる
妻が怠け者だと
夫は
酒飲みになる
妻が
働 ....
みおろすこの街の
眺めは最高のイルミネーション、
頽廃のタワーマンションに
どんな正義 ....
ほんのすこし長く
少年で居過ぎたのさ
膨大な時計の回転のなかで
上手くやるコツを見過ごして ....
コンビニで買ったイヤホンのケーブルがやたら太くてきしめんみたい
異常者でも日常からは逃げ切れず ....
彗星の 下の田に居る 田螺かな
曇天に 天麩羅を喰い 水を飲む
六月の 一二時限目の プールかな ....
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