行間に滲む主人公の涙が
雨音と重なり
過去を洗い流すカタルシス
だけど僕の指先は動かない
....
ヤケドしそうな体温も全部私が選んだ君
目を凝らせば深い夜の底
プライドを壊した金から税金がひかれる
どっちにしたって
大罪
嫉妬だなんて笑わされる
ああ
小さい 小さい!
空から雫が降ってくる
そんな日がすきだ
同じものがからだのなかにある
こわれた玩具の痛みを ....
そんなに多くではありませんが
本に囲まれていさえすれば
わたしは幸せでした
読む本がそこに ....
というわけでわたしは最近
今までにない集中力と戦力をあわせ持ち
真面目なうんこを辞めて
柔軟な ....
大教室は後ろのドアから入ってなるべく前から見えなさそうな席を確保した睡眠時間は大切にねって学生時代の ....
風呂入り窓から雨の街を見る温泉街で生まれた香り
単純に考えてこそ楽になる複雑にする思考を止める ....
客が皆仮面をつける冬の宿
古書店の百科事典や枯柳
冴ゆる夜の手錠の跡や膝の上
期日前投票が許されてんなら
期日後投票だって許されんだろ
と役所に今から行くって
電話したら、 ....
コカ・コーラの缶とペプシ・コーラの缶が
深夜
ゴミ箱の底で睦言を交わしている
....
雲ひとつない夕闇にこだまする
いくらもないたったひとつの夢なのに
悲しかったのはなぜだっ ....
頭では 理解している つもりでも
心では 理解できていない よしなしごと
あなたの ....
貴方の皮膚を通して
内臓の間から
みえてくる
景色がある
物語のある景色が溢れ出す
....
一人暮らしの私の家に
奇妙な動物が紛れ込んできた
害はなさそうなので
飼うことにした
白くて ....
触れるたびに焼けていく
純な雨が焼ける雨が
焦がしていく
生きて、生きて
柔らかな気持ち ....
晴れない思考
陽射しの強いあちら側
古新聞を朝あさり
塀をよじ登る
他の景色を見ようとして
....
昇進の日に丸いものを食べてはいけない。あるいは、昇進の日には誰にも挨拶してはいけない。私 ....
{引用=
八雲から落ちてくる
天粒を集めて
もう一度そのか弱い胸に
小さな灯が点れば
ワダ ....
学校で
話しちゃダメよ
うちでどんな
新聞とってるかなんて
話しちゃダメよ
お父さんと ....
春を待つサフィニアに水をやりながら鼻歌を歌う君がカスミソウに見えたので
僕はささやかな幸せが壊れな ....
誰かを責めることは
何かを為すことではないと
知っていながら
思っていながら
それでも
こ ....
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