夜道を歩いているとひんやりした腹が出る
ひんやりした腹 ぷるんと豆腐のよう
またぎ越していけばい ....
風でドア開かない
そのままを吹き飛ばせ
細胞レベルで利己的な
ぼくらはだれもが
....
破裂した精神から
無数に咲き乱れる
色とりどりの気球
大気圏を目指すアストロノーツ
「僕 ....
春眠の耳に熱めのお茶注ぐ
春眠や出席番号十二番
金持ちも貧乏人も春眠し
「え」を「ゑ」と書く女といて鏡の中
尼の手がサンタに怯える子を包み込んで十一月尽
休符適度にタモリのきた道
くやしさをバネに
わたし達は
ときどき生きるけれど
自分が育てる
未来もつものに
自分がさ ....
吐き出した
息が次々落ちていき
道に積もるのを見つめてる朝
誰もが夕暮れには傾いて見える
家へ酒場へあるいは虚空へと
夕暮れに姿勢がいいのは
電信柱と ....
書き終わった手紙を読み返して捨てた
それを書き出すために書かれた一行がいかさまだった
さめた ....
アリスは うさぎに
不思議の国に
連れて行かれた
私は うさぎに
お馬の国に
連れて行 ....
下を向いて歩いていたら
電柱にぶつかった
下を向いていたのだから、あたりまえだ
....
生きたり死んだりをくり返しているうちに、桜は咲いて散ってしまう。
{引用=ああ、い ....
昔の駅は博物館
万世橋は筋違い
薄闇まぎれて広小路
人波揉まれて日本堤か
ツツっと向かう大門 ....
食べ物買うのに言葉はいらない
ましてや売る人の心など
風邪薬は効き目を買う
心配そうな言葉 ....
熟れた無花果の断面の様な物を
薄いペーパーが上から包み込む
白いセラミックの器に渦が起き
空気 ....
今年もつばめがやってきた
帰ってきた
と言う
うちで生まれたつばめや
と言う
....
春風を聴きながら
英語の詞を追う
淡い面影を見出しながら
完結された物語のプロットを手で温めて ....
いまは幾度めの春なのだろう
遠い昔のような
つい昨日のような
子供たちもそれぞれに
この ....
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