健康的で
建設的な
夜は呼ばない
更ける夜
かわる日付
めくられるもの
....
気分ではない 体の疲れが此処に響く 気分ではない
怠けて課題を溜めるという頑固な菌が まだ繁殖 ....
ゴロゴロ鳴って
色とりどりの
ヨーヨー風船が落ちてきたような
夏の破裂音
軒下も見つけら ....
人と人が離れていく
文明が発達していくにつれて
文字と文字がぶつかり合っている
....
そうかそうか苦しいか
泥を跳ね上げ
怒り嘶(いなな)き
心臓を吐き出すのは
そうかそうか ....
蝶は夏の光を泳ぐ
ふわり ふわり
目には楽しげで
花を愛し
仲間と ....
赤い目の少女は
わたしの手をとって
銀河の階段をのぼっていく
はじめましてもしないまま ....
凡人と賢人
日常と非日常
正気と狂気
境目を探してみたが
みつからな ....
私は声をきいている
決して名乗らない
声をきいている
しずかに寄り添う
声をきいてい ....
唸りをあげる牛蛙に
鈴虫が息を潜めて
全休符を待っている
扇子を握りしめると
じわり
....
ウンコのような存在の
ウンコもどきが肩を寄せ合って
暮らすウンコストリートには
ウンコの可能性 ....
ゴツゴツと背中の骨が浮いた犬。
白く濁った乾いた瞳。
パサパサの毛をそこら中に散らし、
し ....
波の音は
異国のことば
こどもたちが海に入ってゆく
カメラが海に潜り込む
水 ....
天使の絵をくれた
女の子は
七年たって
三度堕胎を経験している
嫌いな子の
上履きをな ....
夏の陽ざしは、いらだちの
Fucking hot
モーツアルトの楽の音は、
それ ....
原色の風景が
真夏の陽光に
溶ける午後
愛の幻想に
溺れる男は
実像を求めて
海に潜 ....
ひもじいといって、啼く蝉はいない
白亜紀の時代から
ひとはひもじい生きものだったという
そ ....
とりあえずの ダイエット祈願をする 女子は
(男子も?)
この季節になる前から 多いのでは☆ ....
鏡よ、鏡
世界で一番の巨乳は誰だい?
えーっと、ホンマのこと言っても
エエの?
うっ ....
あさのやみにたゆたうことば、なみたつおもてにささやきをのこして、うっすらとたなびくあついかぜ ....
研磨し精練し鋭利にしなければ
他人には刺さらない
意識を覆す致命傷を与えられる様に
....
夏の宵 風鈴さえも物静か 誰に別れを告げて過ごそう
すべてを溶かして夏が逝く 遠く僕らを置き ....
子供があるひ
自分と世界がわかってしまって
踊りだすように
わからないのだ
死が
ひと ....
消化腺のすみ
縁側のみすぼらしい光
「わたしがここにいる」という額縁
唾液は光を溶かす
....
拡散する
薄く透明に広がって止まない 大地は世界は 逗留するには狭すぎるから
陽光は優しく乾 ....
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