重みのみ
かたどられて
古びたソファに
なお
居つづけるものあり
存在しないことの ....
「電気」
しびれない電気とかで良いからさこの傷口からセザンヌおくれ
二徹目の午前八時 ....
高い山の上にある洞窟の中
さかさまに本を開いて
愛しいあの子の為に記号を探す
手紙を綴るた ....
自分の存在など
消えてなくなろうとも
時は流れ
何事もなかったかのように
....
この街に唯一残った
道端の電話BOXから
大音量を上げて
呼び出し音が
鳴り響いていた
....
悪い癖だと叱られた
食べてすぐ横になると牛になると言われたが
病人は食べ ....
空気より軽くなった実についての考察。
(遠くから見えたい人)
ほら
あそこに浮いているのが ....
きみはもう
灰色で、
さわれば冷たかった
キャンドルを
ふきけそうとするたびに
きのう ....
幾世紀もの家族がつながった半島の先端
岬はいつもそこにあって
空と海の高さを測り
見知らぬ明 ....
{引用=一}
地面がないときは歩かない
そう決めてたっていうのに
地面がない
地面がない ....
君がまだ小さい頃
仕事が一段落すると
すこし秋めいた アスファルトを歩いたっけ
まだ うまく喋 ....
毎日が慌ただしく
そしていつも半狂乱の俺
今日も寝返りをうって窓ガラスを割り
半裸で流血して ....
彼氏彼女という言葉を
つい使ってしまう僕らこそ
恋人、という言葉を選びたい
透 ....
電車内、「あの子リスカしたらしいよ」と吊革を掴んだ左手に包帯を巻いた女の子をけばけばしい睫毛の下 ....
もう骨身にしみて
地上の風景が分かっている我々。
地上には乾涸らびたバッファローの頭蓋骨
灌木 ....
車椅子に乗っていた
おじいさんは『トキサン』
とゆうらしい。
腕と鼻に ....
思い返せば、
みじかい言葉でした
苛立ちも
かげぐちも
願いでさえも
今と ....
雨を眺めていると
胸の奥が軋みだす
いつかの転んだ日の傷を思い出して ....
草木には命があるんだ
噛み締めて 帰る
俺の衝動…
何も無い日曜日の家路
資本主義の終わ ....
ちいさな茶色いケーキに
彼女がろうそくを燈した
それが光のなかで赤あく見える
あでやかなせつ ....
可視化したものだけを残して、後は全部切り捨て、無常という薄い備えを敷いて重なろうとしている。男と ....
水たまりに映る月影
安堵の帯びる人々の話し声
再び訪れた平和
通りはいつもより少しだけ明る ....
彼らはわたしだ。わたしたちはゴミ候補だ。突き詰めればつまり同じゴミだ。ゴミとしての先達があんなふう ....
a o i
d i d i
ぁ ssssssssick ....
やまないあめの
のきしたでまっている
おじぞうさんが
むかえにくるまで
....
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