まんまるな月が
笑い泣き顔して
永遠を探しているよる
太陽は
そらのベッドで
くうくう ....
探せば必ず
共通点は見つかるの
小さくても
誰との間にもある
合わな ....
小さな指先は躊躇いながら数日前に脈動を止めた
ペルシャ猫の死体に伸びてゆく
開いたま ....
見下されたくないから
努力して人並み以上
杭を打たれたくないから
1番は目指さない
....
青空にレリーフ
少女は命を受け継ぎ
誰かをしあわせにする
風はつばさを授け
太陽 ....
きっとまだ
折り返しにすら着いていないと思う
それでも
人生の半分以上
きみがいた
....
さいきん身体がやわらかくなったので
じめんにも両手がつきます
ふくらはぎの辺りを覗きこむように
....
はるか太古の時を知る粒子たちが
わたしというヒトを構成する
きまぐれな偶然の重なりが
悠久 ....
真昼の月の窓辺に
通り過ぎゆく
硝子の世界
なにかが在って
なにも無い
誰かがいて
....
ヒトは
決まった時間に瞼を開け
決まった時間に瞼を閉じる
自分で自分を縛る『時』の縄
....
あたしはちっとも
いい女じゃない
見返りをきたいしている?
今どっちの立場が有利か
かん ....
サイケデリックな朝焼けにくるまれながら
春先賑わう潮騒と
柔らかに靡く飛沫の行方を
粒羅なその ....
もびいる
カラ かさ
しにん
の
ほね
ほね ほね
われる
....
誰もがきっと探してる
心の穴を埋める
たった一粒の薬を
誰もがきっと求めてる
こ ....
生産性をアップさせるために
無駄をとれとかいうけれど
それはたぶん素晴らしいことだと思うけれど
....
五月の夜の石畳に
月の色のような店の明かりが
ぼくはひとりで歩いている
ツツジの緑 ....
普通に分かると思っていた
この没落された国家が
何の機能もしていない
パンドラの箱 ....
水平の闇が
けものの声を響かせて
よじれるように傾(カシ)ぐ
見えない神事のために
鳥居の下 ....
近すぎるよ
近すぎて、
世界ときみとの境界が曖昧だよ
私たちが細胞でできているように、
世界 ....
失いゆく中でのグラデーション
喧騒より逃れた、感性からなる淡い理性....
....
わたしの心は凍てついて
透き通って
淋しいくらいに鋭くて
全てを見失いそうに
なる
そ ....
言葉を鋭くしたくて鉛筆を削る
青空
もういいかい
まあだだよ
雲さん かくれんぼ
鬼さん こちら
とう か ....
「ずっと想っていられる自信なんかない」
「永遠の愛なんてありえない」
「今は好きでも明日はど ....
禍々しく106ミリ無反動砲を六門装備した
巨大な蟹のようなM50オントスの装軌式車両が一台、
ま ....
北半球の地上の大多数がセンチメンタルにぬかるみ泥に足をとられながら
もうなにも考えてない白目の部分 ....
僕の心の中にある引き出しは
誰に見られてもいいように
いつも綺麗に整頓してある
みんなはそれを ....
彼女がいない
友達とは電話で
話すのみ
ペットもいない
時間がない
金がない
暇がな ....
淡き想ひも現に夢に染むる響に露一つ
番いの猫を見た、真昼の雨の中、二匹は体を寄せ合って、互いの毛並みを舐めあうように、お互いを確かめ合う ....
足首から透かして真っ青な血潮が猛るように遡ってくるのが、
みえるよ!
気付いていたかい?知って ....
朝、目が覚めたら
右の手のひらがチクンとした
キップだった
日付はちょうど1年前の今日
行き ....
幸せ者
行って来い
笑っていられる人よ
幸せ者、行って来い
泣いている人よ ....
背が高いとは限らなかったよ
ちいさいやつもいた
まあちいさいのもでかいのもばかだった
さわ ....
私を染める桜ひとひら
瞳を閉じた奥に在る
確かに抱く淡い想い
手をすり抜ける夢がひとひら
....
考えても
仕方のないことを
考えている
スターバックスコーヒーで
名前を
....
ひかりたからか
からか からか
穂の息ひそめ
言の火ふらす
窓の ....
前は、会う時は少しでもかわいく見られたかった。その日の一番ベストな状態であなたに会いたかった。
....
わたしの家にある
不思議な窓が
開閉を繰り返すと
屋根の背中を
見覚えのある川が ....
いつか本当の
「もうやめて」
が聴けると思って
何度も何度も
手首を滑った
白くて赤い ....
雨に濡れた髪を
タオルでクシャクシャしていると
テレビから
「明日は日本全国晴れ模様です。 ....
僕の前を通り過ぎる
僕の横をすれ違う
神様と悪魔が
〜悪魔しかいない〜
天使と堕天使 ....
42rows, 1.01sec.